短編秋・冬編/ゲーセンの巫女

湯殿たもと

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ゲーセンの巫女2

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秋も深まったある日。アミューズメントセンターミコにて。


「アネキ!大変です」

「どうしたの?・・・っていうかアネキって呼ぶのやめてよ」

「姉御」

「ぬぅ」

「道場破りが現れましたぁ!」

「道場破り!?」


ゲーセンの巫女・続


「あいつが道場破りですよ」

「うおっほん!私は角鯨剛(かくげいつよし)、世界最強の格ゲーマーです」

「世界最強?」

「そうです!私に勝てたものはいない!今までに破った道場の看板を見せてあげましょう」

そして道場破りは乗ってきた車から看板を取り出して持ってきた。別にいいのに。

「こちらは『ゲームランドナース』、こちらは『ゲームワールドメイド』、そしてこれは『ゲーム・卓球のバニーガール』。どうです」

「変な名前のところばっかり」

「ここもそうですよアネキ」

小声で突っ込まれる。言われてみればそうだ。アミューズメントセンターお萩にすれば良かったかな。それも変か。

「ここで一番強い奴は誰だ!私と戦え!」

ゲーセンの中にいた男たちはみんな私を見る。私しかいないか。自ら手をあげる。

「私」

「なめられたものですね。看板はいただいていきますよ!」

「そうだねえ、その代わり私が勝ったら格ゲープリクラレースゲーム音ゲー三台ずつ置いていきなさい」

「よし、いいだろう」


ゲッレディー?アタック!


「ふっ」

「ナゼダァァァああ!負けたぁぁ!そうだこれはイカサマだぁぁ台を変えてもう一度勝負だ!」

「どうせ負けるのに」


ゲッレディー?アタック!


「嘘だぁぁああ!」

「続ける?負けを認める?」

「嫌だ!そんなはずはない!私が勝つんだぁ!」


ゲッレディー?アタック!


秋の夕暮れ。なんとなく人を感傷的にさせる景色。刈り取られたあとの田んぼが赤く染まる。

「ううっ」

挑戦者は涙を流し夕日を見つめていた。私は声をかける。

「また頑張って挑戦しに来てよ。まだまだ私を楽しませるには足りてないけど、練習してきて、ね!」

「・・・はい」

「それと十回挑戦して負け続けたんだから計百二十台。よろしくね。明日までに払わないと命は無いからね」

「・・・はい」


「巫女さん結構なんですね」

「勝負事だからね。容赦しちゃダメだよ」


酷いですけどおしまい
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