素直になれない清水君!

みーやん

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3.梨紅

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 あの衝撃的な事実を突きつけられた後いつもと変わらない様子に戻った瑛二。
 さっきまでのことは全部嘘だったかのようだけどいまだに俺の心臓の音がうるさいことから夢ではないようだ…

 瑛二が俺に好意を持ってるなんて、、、、
 横目で瑛二をチラ見する。
 横顔もイケメンだなおい。

 俺の視線に気づき瑛二と目が合う
 ドキッとして直ぐに目を逸らす
 そんな俺たちのやりとりを隣で見ていた晃牙と理樹のニヤニヤ顔が視界の端で見え尻を蹴飛ばしてやった

 それでもニヤニヤ顔を辞めない二人にイラつきながらも諦める事にした

 俺これから瑛二とどう関わればいいんだ…

 そもそも俺と瑛二の出会いって何だっけな?


 ♢♢♢


 遡ること数年。
 それは中学の入学式の日だった。
 今でも覚えてる。空はどんより曇って今にも雨が降り出しそうなそんな嫌な天気だった。

 俺はかなりの人見知りなこともありずっと俯きながら歩いてた。
 だから俺の歩く少し先でみんながざわついてる事にも気づかなかった。
 そのまま俺は人混みの中を突っ切って元凶にぶつかった
 そんなに思いっきりぶつかったわけじゃなかったのにぶつかった人がびくともしなかったから俺が後ろにころんでしまった

 当時の俺を思い返すと流石にやばいくらに派手に転けたのを覚えてる

 そんな恥ずかしい俺に声をかけてくれた人がいた。
 差し伸べられた人の顔を見上げる。長ったらしい前髪の隙間からその人物だけ太陽の光が差し込み輝いていた。

 今までこんなに輝いてる人を見たことあるか?
 いや、ない。

 でももっと衝撃的だったのはこの後の瑛二の言葉だった

榊原「おい。小学生の女の子がこんなところに来たらだめだろ?早く帰れ」

 流石に今まで色んなこと言われてきたけど初めての経験すぎて俺は怒るとかそんな考えなんて全く出てこなかった
 逆に面白くなってお腹を抱えて笑ってしまった。

 そんな俺にびっくりしたのか瑛二は固まってしまったけどそんなことお構いなしに笑い続けた。
 どんよりしていた俺の心が晴れるかのように

 ひとしきり笑った後固まり続けてる瑛二に俺が新入生で男だって言った時の顔も笑えた

 出会いはこんな感じだった。

 瑛二は何かと鈍臭い俺の世話をしてくれた。
 しかしそれがエンジェルの目に留まり瑛二が好きだとかなんだとかいうようになった。

 そして俺のヤンチャ計画が開始されたのだ



▲▲▲▲

お読みいただきありがとうございます!
今回は梨紅の過去の姿チラ見せと瑛二との出会いを書かせていただきました!

話が進みつれ少しずつ過去を書いていけたらと思っております!

次回
「晃牙と理樹」
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