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ジン・クロード。
年齢は殿下より一つ年上の二十三歳。
幼少期から殿下の護衛になるため訓練を積んでいる。
貴族であり騎士でもある彼は、常に腰に剣を装備していた。
殿下よりも高身長で、短い髪にさっぱりした性格の彼は、すぐにこの状況にも馴染んでいた。
「大変だったな。本当にいいのか? うちはスパーク王国より大きくないが、聖女が来てくれたと知ったら、国民が押し寄せるぞ」
「構いません。求められることは、素晴らしいことです」
「真面目だな」
「そうやってスパーク王国では無理をしていたんだろ?」
殿下が私に問いかける。
ハッキリと答えられないけど、実際そう思っていた。
休みたくても休めない。
聖女が苦しい表情をしている姿なんて、誰にも見せられなかった。
殿下は私に言う。
「うちでは無理はしなくていい。休みたい時は休んでくれ」
「だな。元々聖女がいない国だったんだ。数日休んだところでダメになるほど、うちの国民は弱くないと思うぞ」
「ああ、むしろ遠慮するかもしれないな」
「遠慮、ですか?」
「聖女様の手を煩わせるなんて申し訳ない。そう思う人がいるって話だ」
殿下はそう言ってくれたけど、私には信じられなかった。
毎日押し寄せ、減ることのない相談者を見てきているから……。
「イリアスはうちで暮らすんだろ? だったら彼女にも相談したほうがいいんじゃないか?」
「そのつもりだ」
彼女……?
「悪いが呼んできてもらえるか?」
「ああ、ちょっと待っててくれ。イリアスも、すまないが待っていてほしい」
「はい。わかりました」
一体誰のことを話しているのだろうか。
ジンさんは一人で応接室を出ていく。
残ったのは私と殿下だけ。
私は殿下に尋ねる。
「殿下、先ほど話にあった彼女というのは?」
「名前はシオン。俺とジンのもう一人の幼馴染だよ」
「もう一人の……」
「ああ。彼女はこの城でメイドをしてくれているんだ。同じ女性だし気が利くから、当面は君の補佐をお願いしようと思っていてね」
補佐……。
スローレン王国は初めてだし、勝手がわからないから教えてもらう人は必要だ。
有難いという気持ち半分、不安も半分。
どんな人だろうか。
女性というと彼女、義姉であるマリィさんを思い浮かべてしまうから、あまりいい印象がない。
ただ、彼らの幼馴染というなら心配はいらないのだろう。
二人の仲の良さを先に見ているから、不安は少しだけ和らいだ。
そして、扉が開く。
年齢は殿下より一つ年上の二十三歳。
幼少期から殿下の護衛になるため訓練を積んでいる。
貴族であり騎士でもある彼は、常に腰に剣を装備していた。
殿下よりも高身長で、短い髪にさっぱりした性格の彼は、すぐにこの状況にも馴染んでいた。
「大変だったな。本当にいいのか? うちはスパーク王国より大きくないが、聖女が来てくれたと知ったら、国民が押し寄せるぞ」
「構いません。求められることは、素晴らしいことです」
「真面目だな」
「そうやってスパーク王国では無理をしていたんだろ?」
殿下が私に問いかける。
ハッキリと答えられないけど、実際そう思っていた。
休みたくても休めない。
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殿下は私に言う。
「うちでは無理はしなくていい。休みたい時は休んでくれ」
「だな。元々聖女がいない国だったんだ。数日休んだところでダメになるほど、うちの国民は弱くないと思うぞ」
「ああ、むしろ遠慮するかもしれないな」
「遠慮、ですか?」
「聖女様の手を煩わせるなんて申し訳ない。そう思う人がいるって話だ」
殿下はそう言ってくれたけど、私には信じられなかった。
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「イリアスはうちで暮らすんだろ? だったら彼女にも相談したほうがいいんじゃないか?」
「そのつもりだ」
彼女……?
「悪いが呼んできてもらえるか?」
「ああ、ちょっと待っててくれ。イリアスも、すまないが待っていてほしい」
「はい。わかりました」
一体誰のことを話しているのだろうか。
ジンさんは一人で応接室を出ていく。
残ったのは私と殿下だけ。
私は殿下に尋ねる。
「殿下、先ほど話にあった彼女というのは?」
「名前はシオン。俺とジンのもう一人の幼馴染だよ」
「もう一人の……」
「ああ。彼女はこの城でメイドをしてくれているんだ。同じ女性だし気が利くから、当面は君の補佐をお願いしようと思っていてね」
補佐……。
スローレン王国は初めてだし、勝手がわからないから教えてもらう人は必要だ。
有難いという気持ち半分、不安も半分。
どんな人だろうか。
女性というと彼女、義姉であるマリィさんを思い浮かべてしまうから、あまりいい印象がない。
ただ、彼らの幼馴染というなら心配はいらないのだろう。
二人の仲の良さを先に見ているから、不安は少しだけ和らいだ。
そして、扉が開く。
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