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第一章 世界の精霊『 』
9.精霊契約
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なめていたは俺のほうだった。
相手は精霊使いだ。
肉弾戦に持ち込めば、日頃から鍛えている俺に分があると思い込んで……
「ぐっぉ……」
「エルッ!」
「残念だったな、ガキ」
激痛が走る。
視線を下にさげると、ルブランの右腕が見えた。
皮膚を、内臓を、背中まで貫かれている。
ルブランは右腕を抜き、俺を蹴り飛ばした。
「エル……エル!」
「おいしっかりしろエル坊!」
吹き飛ばされた俺の元へ、リルとドカドカが駆け寄ってきた。
彼女だって怪我をしているのに、そんなことお構いなしの全力で走る姿が見えた。
「根性だけじゃどうにもならねーんだよ。無駄な殺しさせやがって……」
「嫌だよ、エル! 今傷を」
「諦めな。その傷じゃ仮に治癒の力があったとしても……手遅れだ」
背中から大量の血が流れ出ている感覚がある。
視界もぼやけてきた。
自分の死が近づいている。
「エル……お願い死なないでよ」
リル……
彼女の涙が、俺の頬をつたって落ちる。
「私はどうなっても良かったの。エルと一緒なら……それだけで良かったのに」
リルの泣き顔なんて久しぶりに見たな。
それもここまで悲しそうな表情は、今までに一度もなかった。
「私が守る……ずっと守るから! だからお願い……エル……」
リル……
「私を置いて行かないでよぉ……エル」
大粒の涙が流れる。
意識は薄れ行き、声も小さくしか聞こえなくなってきた。
痛みも減ってきたし、全身の感覚に鈍くなっているのだろう。
なのにどうして、彼女の涙はハッキリわかるんだ。
彼女の言葉が、思いが伝わってきて、傷よりも心が痛くて苦しい。
俺は何をやっているんだ。
リルの未来を守りたかった。
彼女が幸せになってくれることが願いだった。
守りたい……ずっと、この先も。
だから身体を鍛えた。
それなのにどうして今、俺は彼女を泣かしてしまっている?
悲しませないための努力を積んだのに、心が傷つくくらい悲しませてしまっている。
情けない。
自分の弱さが腹立たしい。
もっと俺が強ければ、彼女を守れるのに。
俺に力があれば、彼女を悲しませずにすんだはずなのに……
俺は……どうしてこんなにも弱いんだ!
「力がほしいですか?」
その声が聞こえた瞬間、俺の世界は真っ白になった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
それは彼女の声だった。
夢の中で何度も会っている不思議な女の子。
この真っ白な世界な世界が草原に変化する様子も、慣れ親しんだ光景になった。
彼女は一本木の下に立ち、俺と向かい合っている。
「力がほしいですか?」
彼女は同じ言葉を口にした。
そのとき俺は、彼女が精霊であると知った夢の出来事を思い出す。
お陰で彼女のいう力が、どういう類のものなのか察した。
だから俺は答える。
「うん、力がほしい。リルを守るための力が」
「もしもそれで、抗えない大きな運命の渦に巻き込まれるとしても?」
「うん」
「辛くて苦しいことが、たくさん待っているといても?」
「うん」
「力を手に入れてしまったら、世界を救わなくてはならないとしても?」
「うん」
彼女の抽象的な質問に、俺はすべて「うん」と答えた。
たぶん何を言われても変わらなかっただろう。
俺にとっての最悪は、ここでリルを失ってしまうことだから。
「それでリルを守れるのなら……俺は世界だって救ってみせるよ」
笑われても良い。
理解されなくても良い。
関係ないんだ、どんなことも。
リルを守れるなら。
決意を込めた俺の言葉を聞いた彼女は――
「百二十点の回答です」
そう言って微笑んだ。
心から嬉しそうに。
「手を出してください」
彼女は右手を前に出す。
俺も右手で彼女の手に触れる。
「これから、わたしの名前を教えます。これを知れば、もう後戻りはできません」
「構わないよ」
「わかりました。ようやくこの時が来ましたね」
「うん」
俺はようやく知る。
彼女の名を。
「私の名前はミラ。【世界】の精霊、ミラです」
「ミラ……世界の精霊」
「はい。今ここに精霊契約を――汝を我が依代に」
彼女の言葉を合図に、一本木の葉が紅葉する。
風が吹き抜け、葉が舞い散る。
「エルクト、これであなたは――世界の精霊使いです」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
力が流れ込んでくる。
彼女から……いいや、世界が俺に味方している。
「何だ?」
「エ……ル?」
気付けば俺は立ち上がっていた。
自分の脚でしっかりと。
世界から流れ込んだ霊力が、俺の身体を活性化させている。
貫かれた腹も、いつの間にか塞がっていた。
「傷が癒えているだと? しかも何だ……このバカみたいな霊力は! さっきまでと別物……」
ルブランが怯えている。
湖の水に移った俺の姿は、さっきまでとは別人だった。
黒い髪と瞳は、ミラと同じようにオーロラみたいに変化する不思議な色に変わっている。
「……エル?」
リルが心配そうに俺を見つめている。
たくさん泣いて、まだ瞳には涙が残っていた。
「大丈夫だよ、リル。今度こそ――守ってみせるから」
「お前ら!」
ルブランが叫ぶ。
部下の男たちが精霊の力を発動する。
それよりもわずかに早く、俺は彼らを蹴散らした。
「なっ……」
一瞬で近づき、全員を殴打で吹き飛ばす。
続けて驚いているルブランへ攻撃を仕掛ける。
「ちっ、なめるな!」
ルブランが格闘と大地の精霊の力で応戦する。
地形を操り、リルと同じように大地の柱や棘を生成して迫る。
格闘も鋭く、拳の威力は絶大だ。
それも全て躱す。
不思議だ……前よりよく見える。
相手の動きもそうだけど、これは……霊力の流れか。
あいつがどこに霊力を流して強化しているのか。
次にどこを変化させて攻撃しようとしているのか……霊力の流れから読み取れる。
これなら――
「もらったぜ」
「エル!」
ルブランは俺の背後の地面を操り、不意を突こうとした。
それに気づいていた俺はギリギリで躱し、地面から突き出た柱の攻撃は、そのまま正面にいたルブランに直撃する。
「ぐおっ、こいつ!」
「自分の攻撃をくらうなんて思わなかっただろ!」
「この!」
今のでルブランに隙が生まれた。
俺は懐に潜り込み、拳に霊力を集中させる。
「もう一度言う! お前にリルは渡さない!」
全てを込めた拳はルブランの顔面を抉り、彼を遠くへ吹き飛ばした。
肉眼で見えるギリギリの距離まで飛んで、何かにぶつかって止まったようだ。
反撃はない。
他の部下たちも倒れている。
つまり――
「俺の……勝ちだ」
今度はちゃんと守れた。
その安心感で胸がいっぱいになる。
覚えているのはここまでだ。
直後、俺は意識を失って倒れ込んでしまう。
相手は精霊使いだ。
肉弾戦に持ち込めば、日頃から鍛えている俺に分があると思い込んで……
「ぐっぉ……」
「エルッ!」
「残念だったな、ガキ」
激痛が走る。
視線を下にさげると、ルブランの右腕が見えた。
皮膚を、内臓を、背中まで貫かれている。
ルブランは右腕を抜き、俺を蹴り飛ばした。
「エル……エル!」
「おいしっかりしろエル坊!」
吹き飛ばされた俺の元へ、リルとドカドカが駆け寄ってきた。
彼女だって怪我をしているのに、そんなことお構いなしの全力で走る姿が見えた。
「根性だけじゃどうにもならねーんだよ。無駄な殺しさせやがって……」
「嫌だよ、エル! 今傷を」
「諦めな。その傷じゃ仮に治癒の力があったとしても……手遅れだ」
背中から大量の血が流れ出ている感覚がある。
視界もぼやけてきた。
自分の死が近づいている。
「エル……お願い死なないでよ」
リル……
彼女の涙が、俺の頬をつたって落ちる。
「私はどうなっても良かったの。エルと一緒なら……それだけで良かったのに」
リルの泣き顔なんて久しぶりに見たな。
それもここまで悲しそうな表情は、今までに一度もなかった。
「私が守る……ずっと守るから! だからお願い……エル……」
リル……
「私を置いて行かないでよぉ……エル」
大粒の涙が流れる。
意識は薄れ行き、声も小さくしか聞こえなくなってきた。
痛みも減ってきたし、全身の感覚に鈍くなっているのだろう。
なのにどうして、彼女の涙はハッキリわかるんだ。
彼女の言葉が、思いが伝わってきて、傷よりも心が痛くて苦しい。
俺は何をやっているんだ。
リルの未来を守りたかった。
彼女が幸せになってくれることが願いだった。
守りたい……ずっと、この先も。
だから身体を鍛えた。
それなのにどうして今、俺は彼女を泣かしてしまっている?
悲しませないための努力を積んだのに、心が傷つくくらい悲しませてしまっている。
情けない。
自分の弱さが腹立たしい。
もっと俺が強ければ、彼女を守れるのに。
俺に力があれば、彼女を悲しませずにすんだはずなのに……
俺は……どうしてこんなにも弱いんだ!
「力がほしいですか?」
その声が聞こえた瞬間、俺の世界は真っ白になった。
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それは彼女の声だった。
夢の中で何度も会っている不思議な女の子。
この真っ白な世界な世界が草原に変化する様子も、慣れ親しんだ光景になった。
彼女は一本木の下に立ち、俺と向かい合っている。
「力がほしいですか?」
彼女は同じ言葉を口にした。
そのとき俺は、彼女が精霊であると知った夢の出来事を思い出す。
お陰で彼女のいう力が、どういう類のものなのか察した。
だから俺は答える。
「うん、力がほしい。リルを守るための力が」
「もしもそれで、抗えない大きな運命の渦に巻き込まれるとしても?」
「うん」
「辛くて苦しいことが、たくさん待っているといても?」
「うん」
「力を手に入れてしまったら、世界を救わなくてはならないとしても?」
「うん」
彼女の抽象的な質問に、俺はすべて「うん」と答えた。
たぶん何を言われても変わらなかっただろう。
俺にとっての最悪は、ここでリルを失ってしまうことだから。
「それでリルを守れるのなら……俺は世界だって救ってみせるよ」
笑われても良い。
理解されなくても良い。
関係ないんだ、どんなことも。
リルを守れるなら。
決意を込めた俺の言葉を聞いた彼女は――
「百二十点の回答です」
そう言って微笑んだ。
心から嬉しそうに。
「手を出してください」
彼女は右手を前に出す。
俺も右手で彼女の手に触れる。
「これから、わたしの名前を教えます。これを知れば、もう後戻りはできません」
「構わないよ」
「わかりました。ようやくこの時が来ましたね」
「うん」
俺はようやく知る。
彼女の名を。
「私の名前はミラ。【世界】の精霊、ミラです」
「ミラ……世界の精霊」
「はい。今ここに精霊契約を――汝を我が依代に」
彼女の言葉を合図に、一本木の葉が紅葉する。
風が吹き抜け、葉が舞い散る。
「エルクト、これであなたは――世界の精霊使いです」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
力が流れ込んでくる。
彼女から……いいや、世界が俺に味方している。
「何だ?」
「エ……ル?」
気付けば俺は立ち上がっていた。
自分の脚でしっかりと。
世界から流れ込んだ霊力が、俺の身体を活性化させている。
貫かれた腹も、いつの間にか塞がっていた。
「傷が癒えているだと? しかも何だ……このバカみたいな霊力は! さっきまでと別物……」
ルブランが怯えている。
湖の水に移った俺の姿は、さっきまでとは別人だった。
黒い髪と瞳は、ミラと同じようにオーロラみたいに変化する不思議な色に変わっている。
「……エル?」
リルが心配そうに俺を見つめている。
たくさん泣いて、まだ瞳には涙が残っていた。
「大丈夫だよ、リル。今度こそ――守ってみせるから」
「お前ら!」
ルブランが叫ぶ。
部下の男たちが精霊の力を発動する。
それよりもわずかに早く、俺は彼らを蹴散らした。
「なっ……」
一瞬で近づき、全員を殴打で吹き飛ばす。
続けて驚いているルブランへ攻撃を仕掛ける。
「ちっ、なめるな!」
ルブランが格闘と大地の精霊の力で応戦する。
地形を操り、リルと同じように大地の柱や棘を生成して迫る。
格闘も鋭く、拳の威力は絶大だ。
それも全て躱す。
不思議だ……前よりよく見える。
相手の動きもそうだけど、これは……霊力の流れか。
あいつがどこに霊力を流して強化しているのか。
次にどこを変化させて攻撃しようとしているのか……霊力の流れから読み取れる。
これなら――
「もらったぜ」
「エル!」
ルブランは俺の背後の地面を操り、不意を突こうとした。
それに気づいていた俺はギリギリで躱し、地面から突き出た柱の攻撃は、そのまま正面にいたルブランに直撃する。
「ぐおっ、こいつ!」
「自分の攻撃をくらうなんて思わなかっただろ!」
「この!」
今のでルブランに隙が生まれた。
俺は懐に潜り込み、拳に霊力を集中させる。
「もう一度言う! お前にリルは渡さない!」
全てを込めた拳はルブランの顔面を抉り、彼を遠くへ吹き飛ばした。
肉眼で見えるギリギリの距離まで飛んで、何かにぶつかって止まったようだ。
反撃はない。
他の部下たちも倒れている。
つまり――
「俺の……勝ちだ」
今度はちゃんと守れた。
その安心感で胸がいっぱいになる。
覚えているのはここまでだ。
直後、俺は意識を失って倒れ込んでしまう。
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