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1 幸せになれるでしょうか
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『僕に妹ができたんだ』
『おめでとうございます』
嬉しそうにする婚約者を見て、自分も幸せな気持ちになったことを、2年経った今でも覚えている。
アイヒ伯爵家の長女のアンジェリカは、六歳の頃に同じクラスになったライキ伯爵家の嫡男のヒウロと恋に落ちた。ふたりが十二歳になっても気持ちが変わらなかったため、両家で話し合った結果、お互いにデメリットがあるわけではないということで、めでたく婚約者同士になった。
それから時が経ち、婚約して六年が経った。成人したこともあり、アンジェリカとヒウロはあと三十日後には結婚することになっている。
長年、愛し合っていた人との結婚は、本来なら喜ばしいものであるはずだ。それなのに、今のアンジェリカの胸に渦巻いているのは喜びではなく不安だった。
順調だったはずの彼女とヒウロの仲がこじれ始めたのは、彼の父が後妻を娶ってからだった。
元子爵夫人だった後妻には、アンジェリカたちよりも二つ年下のワミーという娘がいた。ワミーは小柄で華奢な体型の気の強そうな美人で、金色のウェーブのかかった長い髪に青色の瞳。ぽってりとした赤い唇に大きな目を持っている。彼女に見つめられただけで顔を赤くする男性も多い。
その男性の1人にヒウロも入っていた。彼はいつしか血のつながらない妹と一緒にいることが多くなった。アンジェリカとのデートにも彼女を連れてきては腕を組み、まるで自分の婚約者のように扱う。アンジェリカのことはたまに気にかけるくらいだ。
妹としては婚約者を大事にしろと怒ったり、たしなめるのが普通だが、ワミーはそうではなかった。特にひどくなったと感じたのは、ヒウロが亡き父の後を継いだ1年前からだった。
優しい日差しが降り注ぐある日の午後。ロッジを改造したカフェのテラス席にアンジェリカとヒウロ、そして、ワミーがいた。
紺色のストレートの髪をシニヨンにしているアンジェリカは、可愛らしい顔立ちではあるが、ワミーほど人を惹きつけるような華やかさはない。
性格は別として、外見は素朴、中身は凶暴と揶揄され、赤色の瞳も血の色のようだと、一部の貴族や領民から嫌われていた。そのことに本人も気づいてはいたが、万人に好かれる人間はいないと考え、大して気にはしていなかった。
彼女の目の前にある白いテーブルクロスが敷かれたテーブルの上には、ワミーの好きな食べ物がところ狭しと並べられていて、アンジェリカの飲み物は端に避けられている。
食べきれないとわかっているのに頼むのが、この二人なのだと、冷めた紅茶が入ったカップに手を伸ばしながら、アンジェリカは気づかれないようにため息を吐いた。
彼女たちがいるテラス席からは小川が見え、人間に慣れているのか水鳥たちも川も中で泳ぐ魚を獲ることに夢中になっている。
(今日も川の水は綺麗ね。あ、あそこに白い鳥がいるわ。足が細くて長い。よく、あんな細い足で大きな体を支えられるものね。なんという鳥なのかしら)
婚約者である彼女を無視して、妹と談笑するヒウロに自分を気遣ってくれるという期待をしていない彼女は、他のことに目を向けて気を紛らわせていた。すると、反応がないアンジェリカの様子が気になったのか、ワミーが声を張り上げて彼女の話を始める。
「兄様、私にばかり優しくしているから、アンジェリカ様が怒っているわ」
「放っておけばいい。アンジェは俺のすることに何も言わないから」
「でもね、わざと体をぶつけてきたり、ドレスを破いたり、嫌がらせをされるのは辛いわ。私たちこれから姉妹になるのよ。仲良くしたいわ」
「……アンジェ、まだそんな馬鹿なことをやっているのか」
ワミーはヒウロに気があるらしく、いつからか自分がアンジェリカからいじめられていると嘘をつくようになった。毎回、そんなことはしていないと訴えても、ヒウロはアンジェリカを信じない。
向かいに座るヒウロに睨まれたアンジェリカは、こんな濡れ衣を着せられるのは、もう何度目だろうかと辟易した。
「私はそんなことはしていないわ。ヒウロ、私のことはあなたがよく知っているはずでしょう? 何度言ったら信じてくれるの?」
「長年の付き合いだから、君のことはよく知っているつもりだ。だけど、ワミーに嫉妬している君ならやりかねない」
「嫉妬? あなたとワミーは兄妹なのよね? あなたの話を信じているから、そんなくだらないことはしないわ」
嫉妬することをくだらないとは本気で思っているわけではない。ただ、この二人の関係に嫉妬することは嫌だった。
すると、ワミーが涙目で叫ぶ。
「くだらないだなんて! 嫉妬するということは、それだけ相手を愛しているということよ。私はお兄様とアンジェリカ様の仲に嫉妬しているくらいなのに、どうして婚約者のあなたが嫉妬しないの?」
「妹のあなたが嫉妬しているの?」
「ええ。だって、私にとって大切な兄なの。だから、アンジェリカ様に奪われてしまうことを悲しいと思ってしまう蔵よ」
ワミーは熱っぽい目でヒウロを見つめた。まんざらでもない顔をしてヒウロは彼女を見つめ返す。
「奪われるなんて大袈裟だよ。俺はいつまでも君の兄でいる。結婚してもワミーが嫁に行くまではずっと一緒にいてあげるよ」
「そうなの? それなら、お嫁に行くのはやめようかしら。お兄様以外の人のお嫁さんになんてなりたくないわ」
そう言って、彼女はヒウロの胸に自分の頬を寄せた。
「まったく仕方がないな。妹にこんな風に甘えられたんじゃ、拒否なんてできないよ」
一瞬苦笑はしたが、ヒウロは柔らかな表情になってワミーの頭を優しく撫でた。
(そうよね。私が嫁にいけば、ワミーとも一緒に住むことになる。結婚してもこんな場面を見せられるの? もしくは初夜を迎えれば、ヒウロは昔のように私だけを見てくれるのかしら)
カップルに人気というだけあって、周りを見ても男女のペアしかいない。事情を知らない人間たちにしてみれば、アンジェリカがお邪魔虫に見えるだろう。
アンジェリカは目を閉じて問いかける。
皆さまにお尋ねしたいことがございます。
結婚すれば私は幸せになれるでしょうか。
もし、私の立場があなただったなら、あなたはどうしますか?
こんな婚約者はいらないと、家族に勘当されたとしても、彼を見限りますか?
それとも、こんなことになってしまったのは自分が悪いのだと、今の私のように泣き寝入りしようとするのでしょうか。
問いかけたあと、幸せそうな人たちを見つめて、アンジェリカは、今日何度目になるかわからないため息を吐いた。
『おめでとうございます』
嬉しそうにする婚約者を見て、自分も幸せな気持ちになったことを、2年経った今でも覚えている。
アイヒ伯爵家の長女のアンジェリカは、六歳の頃に同じクラスになったライキ伯爵家の嫡男のヒウロと恋に落ちた。ふたりが十二歳になっても気持ちが変わらなかったため、両家で話し合った結果、お互いにデメリットがあるわけではないということで、めでたく婚約者同士になった。
それから時が経ち、婚約して六年が経った。成人したこともあり、アンジェリカとヒウロはあと三十日後には結婚することになっている。
長年、愛し合っていた人との結婚は、本来なら喜ばしいものであるはずだ。それなのに、今のアンジェリカの胸に渦巻いているのは喜びではなく不安だった。
順調だったはずの彼女とヒウロの仲がこじれ始めたのは、彼の父が後妻を娶ってからだった。
元子爵夫人だった後妻には、アンジェリカたちよりも二つ年下のワミーという娘がいた。ワミーは小柄で華奢な体型の気の強そうな美人で、金色のウェーブのかかった長い髪に青色の瞳。ぽってりとした赤い唇に大きな目を持っている。彼女に見つめられただけで顔を赤くする男性も多い。
その男性の1人にヒウロも入っていた。彼はいつしか血のつながらない妹と一緒にいることが多くなった。アンジェリカとのデートにも彼女を連れてきては腕を組み、まるで自分の婚約者のように扱う。アンジェリカのことはたまに気にかけるくらいだ。
妹としては婚約者を大事にしろと怒ったり、たしなめるのが普通だが、ワミーはそうではなかった。特にひどくなったと感じたのは、ヒウロが亡き父の後を継いだ1年前からだった。
優しい日差しが降り注ぐある日の午後。ロッジを改造したカフェのテラス席にアンジェリカとヒウロ、そして、ワミーがいた。
紺色のストレートの髪をシニヨンにしているアンジェリカは、可愛らしい顔立ちではあるが、ワミーほど人を惹きつけるような華やかさはない。
性格は別として、外見は素朴、中身は凶暴と揶揄され、赤色の瞳も血の色のようだと、一部の貴族や領民から嫌われていた。そのことに本人も気づいてはいたが、万人に好かれる人間はいないと考え、大して気にはしていなかった。
彼女の目の前にある白いテーブルクロスが敷かれたテーブルの上には、ワミーの好きな食べ物がところ狭しと並べられていて、アンジェリカの飲み物は端に避けられている。
食べきれないとわかっているのに頼むのが、この二人なのだと、冷めた紅茶が入ったカップに手を伸ばしながら、アンジェリカは気づかれないようにため息を吐いた。
彼女たちがいるテラス席からは小川が見え、人間に慣れているのか水鳥たちも川も中で泳ぐ魚を獲ることに夢中になっている。
(今日も川の水は綺麗ね。あ、あそこに白い鳥がいるわ。足が細くて長い。よく、あんな細い足で大きな体を支えられるものね。なんという鳥なのかしら)
婚約者である彼女を無視して、妹と談笑するヒウロに自分を気遣ってくれるという期待をしていない彼女は、他のことに目を向けて気を紛らわせていた。すると、反応がないアンジェリカの様子が気になったのか、ワミーが声を張り上げて彼女の話を始める。
「兄様、私にばかり優しくしているから、アンジェリカ様が怒っているわ」
「放っておけばいい。アンジェは俺のすることに何も言わないから」
「でもね、わざと体をぶつけてきたり、ドレスを破いたり、嫌がらせをされるのは辛いわ。私たちこれから姉妹になるのよ。仲良くしたいわ」
「……アンジェ、まだそんな馬鹿なことをやっているのか」
ワミーはヒウロに気があるらしく、いつからか自分がアンジェリカからいじめられていると嘘をつくようになった。毎回、そんなことはしていないと訴えても、ヒウロはアンジェリカを信じない。
向かいに座るヒウロに睨まれたアンジェリカは、こんな濡れ衣を着せられるのは、もう何度目だろうかと辟易した。
「私はそんなことはしていないわ。ヒウロ、私のことはあなたがよく知っているはずでしょう? 何度言ったら信じてくれるの?」
「長年の付き合いだから、君のことはよく知っているつもりだ。だけど、ワミーに嫉妬している君ならやりかねない」
「嫉妬? あなたとワミーは兄妹なのよね? あなたの話を信じているから、そんなくだらないことはしないわ」
嫉妬することをくだらないとは本気で思っているわけではない。ただ、この二人の関係に嫉妬することは嫌だった。
すると、ワミーが涙目で叫ぶ。
「くだらないだなんて! 嫉妬するということは、それだけ相手を愛しているということよ。私はお兄様とアンジェリカ様の仲に嫉妬しているくらいなのに、どうして婚約者のあなたが嫉妬しないの?」
「妹のあなたが嫉妬しているの?」
「ええ。だって、私にとって大切な兄なの。だから、アンジェリカ様に奪われてしまうことを悲しいと思ってしまう蔵よ」
ワミーは熱っぽい目でヒウロを見つめた。まんざらでもない顔をしてヒウロは彼女を見つめ返す。
「奪われるなんて大袈裟だよ。俺はいつまでも君の兄でいる。結婚してもワミーが嫁に行くまではずっと一緒にいてあげるよ」
「そうなの? それなら、お嫁に行くのはやめようかしら。お兄様以外の人のお嫁さんになんてなりたくないわ」
そう言って、彼女はヒウロの胸に自分の頬を寄せた。
「まったく仕方がないな。妹にこんな風に甘えられたんじゃ、拒否なんてできないよ」
一瞬苦笑はしたが、ヒウロは柔らかな表情になってワミーの頭を優しく撫でた。
(そうよね。私が嫁にいけば、ワミーとも一緒に住むことになる。結婚してもこんな場面を見せられるの? もしくは初夜を迎えれば、ヒウロは昔のように私だけを見てくれるのかしら)
カップルに人気というだけあって、周りを見ても男女のペアしかいない。事情を知らない人間たちにしてみれば、アンジェリカがお邪魔虫に見えるだろう。
アンジェリカは目を閉じて問いかける。
皆さまにお尋ねしたいことがございます。
結婚すれば私は幸せになれるでしょうか。
もし、私の立場があなただったなら、あなたはどうしますか?
こんな婚約者はいらないと、家族に勘当されたとしても、彼を見限りますか?
それとも、こんなことになってしまったのは自分が悪いのだと、今の私のように泣き寝入りしようとするのでしょうか。
問いかけたあと、幸せそうな人たちを見つめて、アンジェリカは、今日何度目になるかわからないため息を吐いた。
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