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40 夜に使わなければいいんじゃない?
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ジェイクにレレール様が彼を狙っているという話をして、私のせいだと謝った。彼は自分が目をつけられたのは、私と仲が良いということもあるが、一番の理由は多くの令嬢から婚約者になりたいと願われていることが原因だろうと言ってくれた。
「縁談の話が多すぎて、父さんたちは困ってる。俺が婚約する気がないから余計にだな」
「迷惑をかけてごめんなさい。そのことで話があるのよ」
「……別に迷惑じゃないけど、どんな話だ?」
不安そうな顔をするジェイクに苦笑して尋ねる。
「えーっと、ジェイクは私のどこが良いと思ってくれたのかなって思って」
ジェイクの気持ちに応えると決めたのだが、いざとなると私で良いのかと不安になる。
どちらかというと、私は上に立つタイプではない。自分の気の向くままに動くタイプなので、辺境伯の妻に値するような人格者ではないのだ。
自分で言うのもなんだが、私の魅力というものがわからない。
ジェイクは私が魔道具師ではない時から、私のことを好きでいてくれたみたいだし、気になって聞いてみると、彼は照れくさそうに微笑む。
「明るくて前しか見てないとこかな。猪突猛進というか」
『猪突猛進だというのは間違ってないでござるな』
「だろ?」
サムイヌが肯定すると、ジェイクは苦笑して頷いた。
「そうなのね。教えてくれてありがとう。前しか見てないということは、自分のことしか考えてなかったということよね」
「別にそれは間違ってない。自分の我を通すために人を傷つけることを好んでする人じゃないこともわかってる」
「良いように受け止めてもらえていたなら助かるわ」
今までは周りに迷惑がかからないようにすれば良いと思っていた。それなのに、色々な人を巻き込んでしまったから、これからは、もっと周りを気をつけるようにしなくちゃ。
私がジェイクの嫁になることができるかは自分だけで判断するものじゃないから、ジェイクやご両親に判断してもらいましょう。
「色々とジャッジしていただきたいのでお試しでお付き合いしていただけませんか」
私が言うと、ジェイクは目を見開いて私を見つめたあと、何度も頷いた。
******
入領したレレール様は高級宿屋に泊まることになったらしい。ジェイクには話したいことがあるので、時間をとってほしいという連絡があったそうだ。
ドクウサが付きまとうおかげで、レレール様はどこに行っても目立っていた。
『みなさぁん! 自分を一番に見てもらえないと怒ってしまうレレール様のお通りですよぉ!』
レレール様が向かう先でドクウサが叫ぶので、平民の間ではレレール様は見世物状態になっていた。
「レレール様そっくりの像を作って、待ち合わせ場所にするのも良いかもしれないわね。彼女に恨みのある人は落書きしても良いようにしようかしら。レレール様に似ているだけであって、本人の像じゃないし」
魔道具を売ったお金が貯まり始めたので、それくらいを作るお金はある。オプションとして、いつも光り輝いているのもいいかもしれない。そうすれば、遠くからでもわかるものね。
近くに『人の婚約者を奪う人は良い人ではない』など、注意喚起をする看板を立てておけば、レレール様の顔を見て、そのことを思い出す人も増えてレレール教の信者になる人も減るんじゃないかしら。
……って、平民にはあまり関係ないのか。
「リリ―、あんた宛にレレール様からの使者が来ているよ」
女将さんに呼ばれ、私が使者の所へ向かうと、使者である若い男性は困った顔をして話しかけてくる。
「お忙しいところお時間を取っていただきありがとうございます。私はレレール様の使いの者です。レレール様がリリ―様にお願いしたいことがあるので伝えにまいりました」
「……何でしょうか」
「魔道具師様に伝えてほしいとのことで、扇が光るのは良いが、夜に使うと虫が寄って来て顔にくっついてくるのでどうにかならないのかということです」
夜に使わなければいいんじゃない?
そう口に出したくなったが、グッと堪えた。
※
光では虫は集まらないというご意見はわかりますが、コメディタグをつけております。現実世界と異世界を上手くわけていただければと思います。(魔法がある世界ですからね)
「縁談の話が多すぎて、父さんたちは困ってる。俺が婚約する気がないから余計にだな」
「迷惑をかけてごめんなさい。そのことで話があるのよ」
「……別に迷惑じゃないけど、どんな話だ?」
不安そうな顔をするジェイクに苦笑して尋ねる。
「えーっと、ジェイクは私のどこが良いと思ってくれたのかなって思って」
ジェイクの気持ちに応えると決めたのだが、いざとなると私で良いのかと不安になる。
どちらかというと、私は上に立つタイプではない。自分の気の向くままに動くタイプなので、辺境伯の妻に値するような人格者ではないのだ。
自分で言うのもなんだが、私の魅力というものがわからない。
ジェイクは私が魔道具師ではない時から、私のことを好きでいてくれたみたいだし、気になって聞いてみると、彼は照れくさそうに微笑む。
「明るくて前しか見てないとこかな。猪突猛進というか」
『猪突猛進だというのは間違ってないでござるな』
「だろ?」
サムイヌが肯定すると、ジェイクは苦笑して頷いた。
「そうなのね。教えてくれてありがとう。前しか見てないということは、自分のことしか考えてなかったということよね」
「別にそれは間違ってない。自分の我を通すために人を傷つけることを好んでする人じゃないこともわかってる」
「良いように受け止めてもらえていたなら助かるわ」
今までは周りに迷惑がかからないようにすれば良いと思っていた。それなのに、色々な人を巻き込んでしまったから、これからは、もっと周りを気をつけるようにしなくちゃ。
私がジェイクの嫁になることができるかは自分だけで判断するものじゃないから、ジェイクやご両親に判断してもらいましょう。
「色々とジャッジしていただきたいのでお試しでお付き合いしていただけませんか」
私が言うと、ジェイクは目を見開いて私を見つめたあと、何度も頷いた。
******
入領したレレール様は高級宿屋に泊まることになったらしい。ジェイクには話したいことがあるので、時間をとってほしいという連絡があったそうだ。
ドクウサが付きまとうおかげで、レレール様はどこに行っても目立っていた。
『みなさぁん! 自分を一番に見てもらえないと怒ってしまうレレール様のお通りですよぉ!』
レレール様が向かう先でドクウサが叫ぶので、平民の間ではレレール様は見世物状態になっていた。
「レレール様そっくりの像を作って、待ち合わせ場所にするのも良いかもしれないわね。彼女に恨みのある人は落書きしても良いようにしようかしら。レレール様に似ているだけであって、本人の像じゃないし」
魔道具を売ったお金が貯まり始めたので、それくらいを作るお金はある。オプションとして、いつも光り輝いているのもいいかもしれない。そうすれば、遠くからでもわかるものね。
近くに『人の婚約者を奪う人は良い人ではない』など、注意喚起をする看板を立てておけば、レレール様の顔を見て、そのことを思い出す人も増えてレレール教の信者になる人も減るんじゃないかしら。
……って、平民にはあまり関係ないのか。
「リリ―、あんた宛にレレール様からの使者が来ているよ」
女将さんに呼ばれ、私が使者の所へ向かうと、使者である若い男性は困った顔をして話しかけてくる。
「お忙しいところお時間を取っていただきありがとうございます。私はレレール様の使いの者です。レレール様がリリ―様にお願いしたいことがあるので伝えにまいりました」
「……何でしょうか」
「魔道具師様に伝えてほしいとのことで、扇が光るのは良いが、夜に使うと虫が寄って来て顔にくっついてくるのでどうにかならないのかということです」
夜に使わなければいいんじゃない?
そう口に出したくなったが、グッと堪えた。
※
光では虫は集まらないというご意見はわかりますが、コメディタグをつけております。現実世界と異世界を上手くわけていただければと思います。(魔法がある世界ですからね)
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