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14 謝って下さいますわよね?
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「あの、トーディ男爵令嬢、あなたが何を仰っているのか、私にはよくわからないのですが?」
「そのままの意味ですよ! あの男につきまとわれて、私は困ってるんです!」
「その事と私に何の関係が? それにお2人はお似合いですよ」
エントランスホールでは会話が響くため、庭園にあるガゼボに移動する事にしました。
そこには椅子やテーブルもあるので、朝食をとれていないという事もあり、メイドは飲み物と軽い軽食を持ってきてくれました。
「あんな男とお似合いだなんて!」
「あれでも辺境伯なのですから、ご両親は喜ばれるのでは?」
「なら、ブルーミング伯爵令嬢が結婚なさっては!?」
「私の婚約者はラルフ様です」
「それなんです!」
バン!
と、パメル様はテーブルを叩いてから続けます。
「ラルフ様と結婚するのは私です。カーミラ様に許可をいただいてますもの」
「カーミラ様の許可があっても、婚約関係を結んでいるのは私ですから意味がないのでは?」
朝からこんなどうでもいい話、といってはいけませんね。
なぜ、私がこんな話に付き合わないといけないのでしょう?
ですが、話せばわかって下さるかもしれませんし、諦めずに頑張ってみるとします。
すると、パメル様からこんな質問が返ってきました。
「カーミラ様の許可だけでは結婚できないんですか?」
「はい?」
「カーミラ様はラルフ様の母親ですよ? そのような人が私と結婚させたいって言ってるんですから結婚できるはずでしょう?」
「ラルフ様本人の意思は無視しても良いと言いたいのですか?」
「そうです」
うーん。
パメル様は今までのことを知らないから、こんな事が言えるのでしょうね。
カーミラ様があなたとの結婚を許すはずないじゃないですか。
というか、パメル様も自分の言っている事が無茶苦茶だと気付かないんでしょうか。
「あのそれを言われますと、もしランドン辺境伯様との結婚をトーディ男爵夫妻がお認めになられましたら、トーディ男爵令嬢はランドン辺境伯様とご結婚なさる事になりますが…」
「そんなの嫌ですよ!」
「いえ、例え話ですから…」
そんなにカッカしないでいただきたいものです。
朝食を食べれていない私の方が空腹でイライラしそうですのに。
「例え話でもあの男と結婚だなんて恐ろしい事を言わないで下さい!」
「あの、ランドン辺境伯様と何かあったのですか? 別に見た目はとても素敵な方だと思いますけれど」
見た目だけですけれどね。
別に聞かなくても良かったのですが、好奇心が勝ってしまい、パメル様に聞いてみると、メイドが出してくれていたお茶を一口すすったあと、素直に話し始めて下さいました。
「大した話ではありませんが、あの方とは夜会で出会ったのです。いつも私の胸ばかり見ながら話しかけてくるので気持ち悪くて、それだけです」
「ああ…それは気分が悪くはなりますね。ですが、トーディ男爵令嬢は今日もそうですが、胸の開いたドレスばかり着ておられますよね?」
「ああ、そうですわね。この通り、私の胸は大きいでしょう? こんなドレスでもないと胸の谷間に汗がすごくて」
「それは大変ですね…」
私にはない悩みなのです!
「って、何を呑気に聞いてこられるんですか! 素敵な方だと思うなら、ブルーミング伯爵令嬢があの方と結婚して下さい!」
「無理ですし、嫌です。それに、ランドン辺境伯様はトーディ男爵令嬢の事がお好きじゃないですか」
「彼があなたに求婚したという話はカーミラ様から聞いております!」
「それは…」
言いかけて止めておきました。
別に彼女に色々と説明してあげる必要はないでしょう。
彼女は自分のその時の感情を口に出しているだけで、深く何かを考えて言葉を発している訳ではなさそうです。
だって、そうでもないとこんな馬鹿げた話を、無理やり押しかけてきて話そうとは考えないでしょう。
言おうとした言葉を変えて話す事にする。
「それはカーミラ様が仰った事でしょう? ランドン辺境伯様は私の所へいらっしゃいましたが、あなたへの愛を叫んでおられましたよ」
これは嘘ではないのです。
「な、そんな…。でも」
「たとえ、私と結婚したとしても白い結婚だなんだのと言われておりましたから、あなたを愛人になさるおつもりでは?」
わざと言葉を区切って間を置いてから、パメル様の瞳を見据えて言う。
「ランドン辺境伯様はあなたを逃す気はないようですよ? 前も言わせていただきましたが、お二人はとてもお似合いだと思いますし、少し考えてさしあげても」
「なんて失礼なの!」
パメル様は勢い良く立ち上がると、私に向かって飲んでいたカップの中に残っていたお茶をかけられました。
「リノア様!」
ソラが慌てて私の所へ駆け寄ってきます。
わあ。
ロマンス小説で読んだ事のあるような光景です。
でも、されてみますと、髪の毛もそうですが、顔もベタベタして気持ち悪くて、やはり嫌な気分ですね。
ですが、今回は私も言い過ぎたので謝らないといけない所は謝ろうと思います。
「余計なお世話でしたよね。申し訳ございません」
「リノア様が謝ってどうすんですか!」
怒るソラに冷静に答える。
「気分を害させてしまった発言は謝らないといけません。人によって言われたくない言葉は違うものですから」
「ですが、やりすぎでしょう!」
「そうですね。ですから、トーディ男爵令嬢も私にお茶をかけた事は謝って下さいますわよね?」
私の笑顔が怖かったのでしょうか。
パメル様の表情が怒りから恐怖のものに変わりました。
「そのままの意味ですよ! あの男につきまとわれて、私は困ってるんです!」
「その事と私に何の関係が? それにお2人はお似合いですよ」
エントランスホールでは会話が響くため、庭園にあるガゼボに移動する事にしました。
そこには椅子やテーブルもあるので、朝食をとれていないという事もあり、メイドは飲み物と軽い軽食を持ってきてくれました。
「あんな男とお似合いだなんて!」
「あれでも辺境伯なのですから、ご両親は喜ばれるのでは?」
「なら、ブルーミング伯爵令嬢が結婚なさっては!?」
「私の婚約者はラルフ様です」
「それなんです!」
バン!
と、パメル様はテーブルを叩いてから続けます。
「ラルフ様と結婚するのは私です。カーミラ様に許可をいただいてますもの」
「カーミラ様の許可があっても、婚約関係を結んでいるのは私ですから意味がないのでは?」
朝からこんなどうでもいい話、といってはいけませんね。
なぜ、私がこんな話に付き合わないといけないのでしょう?
ですが、話せばわかって下さるかもしれませんし、諦めずに頑張ってみるとします。
すると、パメル様からこんな質問が返ってきました。
「カーミラ様の許可だけでは結婚できないんですか?」
「はい?」
「カーミラ様はラルフ様の母親ですよ? そのような人が私と結婚させたいって言ってるんですから結婚できるはずでしょう?」
「ラルフ様本人の意思は無視しても良いと言いたいのですか?」
「そうです」
うーん。
パメル様は今までのことを知らないから、こんな事が言えるのでしょうね。
カーミラ様があなたとの結婚を許すはずないじゃないですか。
というか、パメル様も自分の言っている事が無茶苦茶だと気付かないんでしょうか。
「あのそれを言われますと、もしランドン辺境伯様との結婚をトーディ男爵夫妻がお認めになられましたら、トーディ男爵令嬢はランドン辺境伯様とご結婚なさる事になりますが…」
「そんなの嫌ですよ!」
「いえ、例え話ですから…」
そんなにカッカしないでいただきたいものです。
朝食を食べれていない私の方が空腹でイライラしそうですのに。
「例え話でもあの男と結婚だなんて恐ろしい事を言わないで下さい!」
「あの、ランドン辺境伯様と何かあったのですか? 別に見た目はとても素敵な方だと思いますけれど」
見た目だけですけれどね。
別に聞かなくても良かったのですが、好奇心が勝ってしまい、パメル様に聞いてみると、メイドが出してくれていたお茶を一口すすったあと、素直に話し始めて下さいました。
「大した話ではありませんが、あの方とは夜会で出会ったのです。いつも私の胸ばかり見ながら話しかけてくるので気持ち悪くて、それだけです」
「ああ…それは気分が悪くはなりますね。ですが、トーディ男爵令嬢は今日もそうですが、胸の開いたドレスばかり着ておられますよね?」
「ああ、そうですわね。この通り、私の胸は大きいでしょう? こんなドレスでもないと胸の谷間に汗がすごくて」
「それは大変ですね…」
私にはない悩みなのです!
「って、何を呑気に聞いてこられるんですか! 素敵な方だと思うなら、ブルーミング伯爵令嬢があの方と結婚して下さい!」
「無理ですし、嫌です。それに、ランドン辺境伯様はトーディ男爵令嬢の事がお好きじゃないですか」
「彼があなたに求婚したという話はカーミラ様から聞いております!」
「それは…」
言いかけて止めておきました。
別に彼女に色々と説明してあげる必要はないでしょう。
彼女は自分のその時の感情を口に出しているだけで、深く何かを考えて言葉を発している訳ではなさそうです。
だって、そうでもないとこんな馬鹿げた話を、無理やり押しかけてきて話そうとは考えないでしょう。
言おうとした言葉を変えて話す事にする。
「それはカーミラ様が仰った事でしょう? ランドン辺境伯様は私の所へいらっしゃいましたが、あなたへの愛を叫んでおられましたよ」
これは嘘ではないのです。
「な、そんな…。でも」
「たとえ、私と結婚したとしても白い結婚だなんだのと言われておりましたから、あなたを愛人になさるおつもりでは?」
わざと言葉を区切って間を置いてから、パメル様の瞳を見据えて言う。
「ランドン辺境伯様はあなたを逃す気はないようですよ? 前も言わせていただきましたが、お二人はとてもお似合いだと思いますし、少し考えてさしあげても」
「なんて失礼なの!」
パメル様は勢い良く立ち上がると、私に向かって飲んでいたカップの中に残っていたお茶をかけられました。
「リノア様!」
ソラが慌てて私の所へ駆け寄ってきます。
わあ。
ロマンス小説で読んだ事のあるような光景です。
でも、されてみますと、髪の毛もそうですが、顔もベタベタして気持ち悪くて、やはり嫌な気分ですね。
ですが、今回は私も言い過ぎたので謝らないといけない所は謝ろうと思います。
「余計なお世話でしたよね。申し訳ございません」
「リノア様が謝ってどうすんですか!」
怒るソラに冷静に答える。
「気分を害させてしまった発言は謝らないといけません。人によって言われたくない言葉は違うものですから」
「ですが、やりすぎでしょう!」
「そうですね。ですから、トーディ男爵令嬢も私にお茶をかけた事は謝って下さいますわよね?」
私の笑顔が怖かったのでしょうか。
パメル様の表情が怒りから恐怖のものに変わりました。
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