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18 それくらいはわかりますよね?
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「か、確認する必要はない」
「なぜだ?」
「確認しなくてもいいだろう! 俺がそう言っているんだから!」
ラルフ様は呆れた表情でランドン辺境伯を見たあと、私の方に視線を向けられます。
「リノアはどう思う?」
「確認しなくても良いという事は、こちらとしては確認すると嘘がバレてしまうという様に受け取ってしまいますよね」
「そうだな。やましい事があるから確認しなくてもいいと言っている様に聞こえる」
私達の会話を聞いていたランドン辺境伯が叫びます。
「話をすり替えるな! パメルをいじめた事を隠そうと思ってもそうはいかないからな!」
「私はいじめてなんていません」
「いじめた側はそう言うんだ!」
「変なところで、あながち間違っていない事を言ってこられますね」
感心していると、ラルフ様が苦笑されます。
「今はそういう場合じゃないだろう?」
「そうでした」
気を取り直して、ランドン辺境伯に言う。
「失礼な発言をしたかもしれませんが、私はいじめなどはしていません! もし、トーディ男爵令嬢があの発言をいじめだと仰っているなら、それに対しては謝ります」
「ほら、やっぱり言ってるんじゃないか」
ランドン辺境伯はしてやったり、と言わんばかりの顔で言われました。
可哀想なので、言わないでおこうかと思ってましたが、やはり、お伝えしないといけないんですかね?
「私がトーディ男爵令嬢に何を言ったかは、お聞きになってないんでしょうね?」
「それは、常識がない君の事だから、ひどい事を言ったんだろう?」
「常識がないなんて、あなたには言われたくないですね」
冷静に対処しなければならないとわかっているのに苛立ってしまい、ついつい言い返してしまう。
「俺だって君には言われたくない」
「…お聞きになりたいですか?」
「何をだよ!? パメルの悪口なんて聞きたくないぞ!」
「私はトーディ男爵令嬢に彼女の悪口を言ったんじゃありません!」
「なんだって? でも、それは今回だけだろ? いつもパメルの悪口を言って彼女を泣かせてるんだろう?」
ランドン辺境伯は決めつけてこられますが、どんな話を吹き込まれたのでしょう。
カーミラ様はよっぽど私の事がお嫌いなようですね。
気持ちはわからないわけでもないですが。
私が来てから、彼女の牙城が崩されたわけですし。
何より、最愛のラルフ様には全く相手にされなくなったわけですしね。
「トーディ男爵令嬢の悪口なんて言っておりません。まして、本人に直接言う事もありません」
「じゃあ陰口だな!?」
「陰口でしたら、トーディ男爵令嬢が知るはずないじゃないですか」
「誰かが彼女に伝えたんだ!」
ああ言えばこう言うというやつですね。
ランドン辺境伯は一度信じてしまえば、詐欺師にひっかかりそうな気がして、領民の方が気の毒に思いましたが、内政は他の方がやっているようですし、そこは心配しなくても良いといったところでしょうか。
「リノア、もう言ってやってもいいんじゃないか?」
「何をです?」
「パメルがあなたに茶をかけた時の話をだ」
「可哀想じゃないですか?」
「情けをかけてやる相手でもないだろう。それに馬鹿だから、思ったよりも衝撃は受けないかもしれない」
ラルフ様は本人を前にして、わりと辛辣な言葉を吐かれました。
「だ、誰が馬鹿だ! 失礼だぞ!」
「お前だって口にした事があるだろう!」
ラルフ様に一喝されると、ランドン辺境伯は黙り込みました。
なんといいますか、弱い人には偉そうに言えるけれど、強い人には言えないというわかりやすいタイプなのです。
「ランドン辺境伯様、どうしても私を悪者にされたいようですから、私も遠慮なく言わせていただいてもよろしいでしょうか?」
「何をだ? 罪を認める気にはなったのか?」
「私が何をしたかわかってもいないのに、認めるも何もありません。あと、お茶を自らかぶったというのは絶対に違いますから、それに関しても認めません」
このままランドン辺境伯の話を黙って聞いていると、話は堂々巡りになりそうなので、彼の許可を取らずに言う事に決めました。
「私がトーディ男爵令嬢にお茶をかけられた理由は、あなたとお似合いだと私がお伝えしたからです」
「誰と誰がお似合いだと?」
「ランドン辺境伯様とトーディ男爵令嬢がお似合いだと申し上げましたら、突然、私にお茶をかけられたのです。これってどういう意味なのでしょうか?」
普通の方なら、お似合いだと言われても、お茶をかけるような真似はしないはずです。
そんな暴挙に出るという事は、よっぽど嫌な相手だという事です。
さすがにランドン辺境伯であってもそれくらいはわかりますよね?
「なぜだ?」
「確認しなくてもいいだろう! 俺がそう言っているんだから!」
ラルフ様は呆れた表情でランドン辺境伯を見たあと、私の方に視線を向けられます。
「リノアはどう思う?」
「確認しなくても良いという事は、こちらとしては確認すると嘘がバレてしまうという様に受け取ってしまいますよね」
「そうだな。やましい事があるから確認しなくてもいいと言っている様に聞こえる」
私達の会話を聞いていたランドン辺境伯が叫びます。
「話をすり替えるな! パメルをいじめた事を隠そうと思ってもそうはいかないからな!」
「私はいじめてなんていません」
「いじめた側はそう言うんだ!」
「変なところで、あながち間違っていない事を言ってこられますね」
感心していると、ラルフ様が苦笑されます。
「今はそういう場合じゃないだろう?」
「そうでした」
気を取り直して、ランドン辺境伯に言う。
「失礼な発言をしたかもしれませんが、私はいじめなどはしていません! もし、トーディ男爵令嬢があの発言をいじめだと仰っているなら、それに対しては謝ります」
「ほら、やっぱり言ってるんじゃないか」
ランドン辺境伯はしてやったり、と言わんばかりの顔で言われました。
可哀想なので、言わないでおこうかと思ってましたが、やはり、お伝えしないといけないんですかね?
「私がトーディ男爵令嬢に何を言ったかは、お聞きになってないんでしょうね?」
「それは、常識がない君の事だから、ひどい事を言ったんだろう?」
「常識がないなんて、あなたには言われたくないですね」
冷静に対処しなければならないとわかっているのに苛立ってしまい、ついつい言い返してしまう。
「俺だって君には言われたくない」
「…お聞きになりたいですか?」
「何をだよ!? パメルの悪口なんて聞きたくないぞ!」
「私はトーディ男爵令嬢に彼女の悪口を言ったんじゃありません!」
「なんだって? でも、それは今回だけだろ? いつもパメルの悪口を言って彼女を泣かせてるんだろう?」
ランドン辺境伯は決めつけてこられますが、どんな話を吹き込まれたのでしょう。
カーミラ様はよっぽど私の事がお嫌いなようですね。
気持ちはわからないわけでもないですが。
私が来てから、彼女の牙城が崩されたわけですし。
何より、最愛のラルフ様には全く相手にされなくなったわけですしね。
「トーディ男爵令嬢の悪口なんて言っておりません。まして、本人に直接言う事もありません」
「じゃあ陰口だな!?」
「陰口でしたら、トーディ男爵令嬢が知るはずないじゃないですか」
「誰かが彼女に伝えたんだ!」
ああ言えばこう言うというやつですね。
ランドン辺境伯は一度信じてしまえば、詐欺師にひっかかりそうな気がして、領民の方が気の毒に思いましたが、内政は他の方がやっているようですし、そこは心配しなくても良いといったところでしょうか。
「リノア、もう言ってやってもいいんじゃないか?」
「何をです?」
「パメルがあなたに茶をかけた時の話をだ」
「可哀想じゃないですか?」
「情けをかけてやる相手でもないだろう。それに馬鹿だから、思ったよりも衝撃は受けないかもしれない」
ラルフ様は本人を前にして、わりと辛辣な言葉を吐かれました。
「だ、誰が馬鹿だ! 失礼だぞ!」
「お前だって口にした事があるだろう!」
ラルフ様に一喝されると、ランドン辺境伯は黙り込みました。
なんといいますか、弱い人には偉そうに言えるけれど、強い人には言えないというわかりやすいタイプなのです。
「ランドン辺境伯様、どうしても私を悪者にされたいようですから、私も遠慮なく言わせていただいてもよろしいでしょうか?」
「何をだ? 罪を認める気にはなったのか?」
「私が何をしたかわかってもいないのに、認めるも何もありません。あと、お茶を自らかぶったというのは絶対に違いますから、それに関しても認めません」
このままランドン辺境伯の話を黙って聞いていると、話は堂々巡りになりそうなので、彼の許可を取らずに言う事に決めました。
「私がトーディ男爵令嬢にお茶をかけられた理由は、あなたとお似合いだと私がお伝えしたからです」
「誰と誰がお似合いだと?」
「ランドン辺境伯様とトーディ男爵令嬢がお似合いだと申し上げましたら、突然、私にお茶をかけられたのです。これってどういう意味なのでしょうか?」
普通の方なら、お似合いだと言われても、お茶をかけるような真似はしないはずです。
そんな暴挙に出るという事は、よっぽど嫌な相手だという事です。
さすがにランドン辺境伯であってもそれくらいはわかりますよね?
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