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19 それだけじゃ済ませませんけどね
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「パメルが怒った理由が、俺とお似合いだと言われたから…?」
大変ショックを受けられた表情で、ランドン辺境伯はそう呟いたあと、崩れ落ちるように膝を床につかれました。
意味をわかっていただけたみたいで良かったです。
いつものポジティブさを発揮されてしまうと面倒なところでした。
と思っていたら、そうではありませんでした。
「いや、きっと、俺が他の女性とお似合いだと聞こえたんだ。そうだ、きっとそうだ。だから怒ったんだ」
「…信じられないな。どうすればそんな考えに持っていけるんだ」
ラルフ様が呆れた表情で言われましたが、私も同意見です。
「どうせ、今のもお前が作った嘘」
私の方を見て、そこまで言ったところで、ラルフ様がランドン辺境伯の前髪をつかんで、無理矢理立ち上がらせます。
「痛い! やめてくれ!」
「やめてほしいななら現実を受け止めろ。パメルはお前を嫌っている」
「どうしてお前にそんな事を言われないといけないんだ!」
「お前が俺の婚約者に言いがかりをつけるからだ。お前が大人しくしていれば、こんな痛い目にも合わずにすんだのにな?」
ラルフ様が前髪から手をはなし、今度は首をつかんで言われました。
好きな女性に嫌われている事を教えられた上に痛い思いをしているなら踏んだり蹴ったりですね。
だけど、自業自得なのです。
ランドン辺境伯はもっと色々な人の意見を耳に入れるべきです。
聞きたいことだけ聞くのも良いですが、ただの噂や思い込みで人となりを決めつけるのは良くないのです。
何より、どんな理由であれ、誹謗中傷は良くないのです。
「く、苦しい」
「なら、現実を受け止めろ。パメルはいじめられてなどいない。お茶を自らリノアがかぶったというのも嘘だ」
「…パメルはいじめられていないんだな?」
あら?
もしかして、ランドン辺境伯がカリカリしていたのは…。
ランドン辺境伯の言葉に驚いたのは私だけではなかったようで、ラルフ様が尋ねられます。
「お前はパメルを守る事しか考えていないのか」
「普通はそうだろう? 好きな女性を1番に考えるのが普通だ」
「全ての人がそういう訳ではないでしょう。家族や友人の事を考える方もいらっしゃるはずです」
私が答えると、ランドン辺境伯は鼻で笑ってから言います。
「人それぞれというやつか」
「ですから、あなたがトーディ男爵令嬢を想われる気持ちも自由ですが、その気持ちを本人に押し付けたり、ちゃんと確認もせずに他人に対して、彼女の為だといって傍若無人をはたらくのはまた違ってきます」
「だけど、お前は人をいじめそうじゃないか!」
「私がですか!? そんな事は初めて言われましたが!?」
ぼんやりしているとか、トロいなどは言われた事はありますが、そんな風に見えるようになっていたなんて!
「リノアは可愛いだろう? そんな風には全く見えない」
「わ、悪かった、悪かったよ!」
「ラルフ様、私は気にしてませんから!」
ラルフ様がランドン辺境伯の首を絞め上げるので、慌てて私が止めると、大きく息を吐いてから、ラルフ様はランドン辺境伯をソファーの方に投げ飛ばしましてから言います。
「お前がやった事は辺境伯の行動としてふさわしくない」
「悪かったよ。俺はパメルが傷ついてないなら、それで良い」
項垂れるランドン辺境伯を見て、ついつい疑問に思い、恐る恐る話しかけてみます。
「あの、ランドン辺境伯様。トーディ男爵令嬢からお聞きしたのですが、その、いつもランドン辺境伯様はトーディ男爵令嬢の胸元ばかり見て話されていると…」
「それは誤解だ! というか、そう思われるのも仕方ないかもしれないが」
「どういう事なんです?」
小首を傾げて聞き返すと、言いにくそうにしているランドン辺境伯の代わりに、ラルフ様が答えてくれます。
「恥ずかしくて目を合わせられないのか」
「そ、そうだよ!」
「でも、そのせいで気持ち悪がられているのですから、見る場所を変えて下さい。せめて、顔のどこかを見るようにされては?」
小さく息を吐いてから、ランドン辺境伯に伝えると、ソファーに沈み込むようにもたれてから私に言います。
「馬鹿にしているんだろ?」
「何をですか?」
「俺がパメルにそこまで嫌われているという事だよ」
「嫌われている事に関しては、お気の毒とは思いますが、馬鹿にはしていませんよ」
私が答えると、ランドン辺境伯は信じられないのか、鼻を鳴らされただけでした。
何を言っても、私が悪女だという事は彼の中では決定しているのでしょう。
私は私でこの人に理解されなくてもかまわないので、放っておいても良いのですが、これだけは言わないといけません。
「ランドン辺境伯様」
「なんだよ」
「私の事をどんなに悪く思おうが勝手になさって下さい。ですけれど、父に対して送った手紙の内容に関しては、直接、謝罪をお願いできますでしょうか」
私の事はさておき、お父さまを侮辱された事は許せません。
もちろん、それだけじゃ済ませませんけどね。
大変ショックを受けられた表情で、ランドン辺境伯はそう呟いたあと、崩れ落ちるように膝を床につかれました。
意味をわかっていただけたみたいで良かったです。
いつものポジティブさを発揮されてしまうと面倒なところでした。
と思っていたら、そうではありませんでした。
「いや、きっと、俺が他の女性とお似合いだと聞こえたんだ。そうだ、きっとそうだ。だから怒ったんだ」
「…信じられないな。どうすればそんな考えに持っていけるんだ」
ラルフ様が呆れた表情で言われましたが、私も同意見です。
「どうせ、今のもお前が作った嘘」
私の方を見て、そこまで言ったところで、ラルフ様がランドン辺境伯の前髪をつかんで、無理矢理立ち上がらせます。
「痛い! やめてくれ!」
「やめてほしいななら現実を受け止めろ。パメルはお前を嫌っている」
「どうしてお前にそんな事を言われないといけないんだ!」
「お前が俺の婚約者に言いがかりをつけるからだ。お前が大人しくしていれば、こんな痛い目にも合わずにすんだのにな?」
ラルフ様が前髪から手をはなし、今度は首をつかんで言われました。
好きな女性に嫌われている事を教えられた上に痛い思いをしているなら踏んだり蹴ったりですね。
だけど、自業自得なのです。
ランドン辺境伯はもっと色々な人の意見を耳に入れるべきです。
聞きたいことだけ聞くのも良いですが、ただの噂や思い込みで人となりを決めつけるのは良くないのです。
何より、どんな理由であれ、誹謗中傷は良くないのです。
「く、苦しい」
「なら、現実を受け止めろ。パメルはいじめられてなどいない。お茶を自らリノアがかぶったというのも嘘だ」
「…パメルはいじめられていないんだな?」
あら?
もしかして、ランドン辺境伯がカリカリしていたのは…。
ランドン辺境伯の言葉に驚いたのは私だけではなかったようで、ラルフ様が尋ねられます。
「お前はパメルを守る事しか考えていないのか」
「普通はそうだろう? 好きな女性を1番に考えるのが普通だ」
「全ての人がそういう訳ではないでしょう。家族や友人の事を考える方もいらっしゃるはずです」
私が答えると、ランドン辺境伯は鼻で笑ってから言います。
「人それぞれというやつか」
「ですから、あなたがトーディ男爵令嬢を想われる気持ちも自由ですが、その気持ちを本人に押し付けたり、ちゃんと確認もせずに他人に対して、彼女の為だといって傍若無人をはたらくのはまた違ってきます」
「だけど、お前は人をいじめそうじゃないか!」
「私がですか!? そんな事は初めて言われましたが!?」
ぼんやりしているとか、トロいなどは言われた事はありますが、そんな風に見えるようになっていたなんて!
「リノアは可愛いだろう? そんな風には全く見えない」
「わ、悪かった、悪かったよ!」
「ラルフ様、私は気にしてませんから!」
ラルフ様がランドン辺境伯の首を絞め上げるので、慌てて私が止めると、大きく息を吐いてから、ラルフ様はランドン辺境伯をソファーの方に投げ飛ばしましてから言います。
「お前がやった事は辺境伯の行動としてふさわしくない」
「悪かったよ。俺はパメルが傷ついてないなら、それで良い」
項垂れるランドン辺境伯を見て、ついつい疑問に思い、恐る恐る話しかけてみます。
「あの、ランドン辺境伯様。トーディ男爵令嬢からお聞きしたのですが、その、いつもランドン辺境伯様はトーディ男爵令嬢の胸元ばかり見て話されていると…」
「それは誤解だ! というか、そう思われるのも仕方ないかもしれないが」
「どういう事なんです?」
小首を傾げて聞き返すと、言いにくそうにしているランドン辺境伯の代わりに、ラルフ様が答えてくれます。
「恥ずかしくて目を合わせられないのか」
「そ、そうだよ!」
「でも、そのせいで気持ち悪がられているのですから、見る場所を変えて下さい。せめて、顔のどこかを見るようにされては?」
小さく息を吐いてから、ランドン辺境伯に伝えると、ソファーに沈み込むようにもたれてから私に言います。
「馬鹿にしているんだろ?」
「何をですか?」
「俺がパメルにそこまで嫌われているという事だよ」
「嫌われている事に関しては、お気の毒とは思いますが、馬鹿にはしていませんよ」
私が答えると、ランドン辺境伯は信じられないのか、鼻を鳴らされただけでした。
何を言っても、私が悪女だという事は彼の中では決定しているのでしょう。
私は私でこの人に理解されなくてもかまわないので、放っておいても良いのですが、これだけは言わないといけません。
「ランドン辺境伯様」
「なんだよ」
「私の事をどんなに悪く思おうが勝手になさって下さい。ですけれど、父に対して送った手紙の内容に関しては、直接、謝罪をお願いできますでしょうか」
私の事はさておき、お父さまを侮辱された事は許せません。
もちろん、それだけじゃ済ませませんけどね。
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