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25 「同じなのでは?」
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エディールさんに調べてもらった結果、私の予想通り、ロアリン様は何も持たされずに城から放り出されていた。
「さすがに令嬢を市井に、しかも夜に放り出すのはまずい。罰するのなら別の方法がある」
ダニエル殿下はそう言って、城門の鉄柵にしがみついて泣きわめいているというロアリン様の元へ、エディールさんと一緒に向かっていった。
私は冷たいかもしれないけれど、デルトロさんと一緒に大人しく部屋で成り行きを見ることにした。
「ダニエルも良い奴すぎるよね。ロアリンには良い思いをしてないはずなのに助けるだなんて」
「甘いと考える方も多いかもしれませんが、私は優しくて良いと思います。それに貴族の令嬢を市井に放り出すことが果たして罰になるのかもわかりません」
「罰を与えるって言うんなら、刑務所に入れるってこと? もしくは、心を入れ替えさせるために修道院にでも送る?」
私たちの国での修道院は、道を外してしまった者への救いの場でもある。
修道院には孤児院が併設されていることも多く、人手が足りていない所もあると聞いた。
「そうですね。ロアリン様を市井に放り出しても、誰かに迷惑をかける未来しか見えませんから、修道院に行ってもらって、少しでも人の役に立つことをしてもらったほうが良いかもしれません。悪いことをした人間にとっては、かなり厳しい環境らしいですから」
「エアリーも言いたいことを言うよね」
「正直に言い過ぎでしょうか」
デルトロさんに苦笑して問いかけた時、窓が叩かれる音が聞こえた。
閉めていたカーテンを開けてみると、相手はエディールさんだった。
窓を開けて、エディールさんを中に招き入れてから尋ねてみる。
「エディールさん、ロアリン様はどうなりましたか?」
「どうもこうもないよっ。魔法を解けって言っても中々解いてくれなくてさっ!」
エディールさんが話せるようになっていたので驚く。
「エディールさん! 魔法を解いてもらえたのですか?」
「そうだよっ! ダニエルは僕が魔法をかけられてること、ちゃんと覚えてくれていたんだよっ。だから、ロアリンを見に行ってくれたんだっ」
「そ、そうでした!」
エディールさんが話せないのは、ロアリン様に魔法をかけられているからだった。
もし、ロアリン様が魔法を解かないまま死んでしまっていたら、エディールさんは一生、言葉が話せなくなる可能性があった。
そんな大事なことを忘れていたのかと思うと、とても申し訳ない気持ちになる。
「申し訳ございません」
「別にいいよっ! どうせ、デルトロだって忘れてたんだろっ」
「あ、あはは、まあ、でも良かった! で、どうなったの?」
「僕の魔法を解く代わりに、ロアリンを実家に送り届けるようにしたみたいだよっ。だけど、ダニエルが言うには、今回の件はロアリンの実家には全て連絡がいっているから、家に入れてもらえないかもしれないってっ!」
「そうなると、やっていることはレイシール様と同じなのでは?」
デルトロさんとエディールさんの会話に割って入ると、エディールさんは笑顔で教えてくれる。
「王太子が放り出したとなると、王家のイメージが悪くなるっ。だけど、家族が放りだしたなら、別に王家は悪いことをしたロアリンを家に戻しただけで、見捨てたわけではないよねっ」
「世間の印象がまた変わってくるということですね」
「そういうことだよっ。ロアリンが何をしたかっていうのは、公表しないからねっ!」
ロアリン様が実家に戻られた後にどうなったかは、もう少し日が経ってから確認することにして、今日はとても疲れたので、デルトロさんたちにその旨を伝えて、眠る準備を始めた。
そして2日後、ロアリン様の件を確認しようと、ダニエル殿下の元へ向かっていたところ、レイシール様の元に新たにやって来た、愛人と出くわすことになるのだった。
※
新作「あなたには彼女がお似合いです」を投稿はじめましたので、ご興味ありましたら、読んでいただけますと幸いです。
「さすがに令嬢を市井に、しかも夜に放り出すのはまずい。罰するのなら別の方法がある」
ダニエル殿下はそう言って、城門の鉄柵にしがみついて泣きわめいているというロアリン様の元へ、エディールさんと一緒に向かっていった。
私は冷たいかもしれないけれど、デルトロさんと一緒に大人しく部屋で成り行きを見ることにした。
「ダニエルも良い奴すぎるよね。ロアリンには良い思いをしてないはずなのに助けるだなんて」
「甘いと考える方も多いかもしれませんが、私は優しくて良いと思います。それに貴族の令嬢を市井に放り出すことが果たして罰になるのかもわかりません」
「罰を与えるって言うんなら、刑務所に入れるってこと? もしくは、心を入れ替えさせるために修道院にでも送る?」
私たちの国での修道院は、道を外してしまった者への救いの場でもある。
修道院には孤児院が併設されていることも多く、人手が足りていない所もあると聞いた。
「そうですね。ロアリン様を市井に放り出しても、誰かに迷惑をかける未来しか見えませんから、修道院に行ってもらって、少しでも人の役に立つことをしてもらったほうが良いかもしれません。悪いことをした人間にとっては、かなり厳しい環境らしいですから」
「エアリーも言いたいことを言うよね」
「正直に言い過ぎでしょうか」
デルトロさんに苦笑して問いかけた時、窓が叩かれる音が聞こえた。
閉めていたカーテンを開けてみると、相手はエディールさんだった。
窓を開けて、エディールさんを中に招き入れてから尋ねてみる。
「エディールさん、ロアリン様はどうなりましたか?」
「どうもこうもないよっ。魔法を解けって言っても中々解いてくれなくてさっ!」
エディールさんが話せるようになっていたので驚く。
「エディールさん! 魔法を解いてもらえたのですか?」
「そうだよっ! ダニエルは僕が魔法をかけられてること、ちゃんと覚えてくれていたんだよっ。だから、ロアリンを見に行ってくれたんだっ」
「そ、そうでした!」
エディールさんが話せないのは、ロアリン様に魔法をかけられているからだった。
もし、ロアリン様が魔法を解かないまま死んでしまっていたら、エディールさんは一生、言葉が話せなくなる可能性があった。
そんな大事なことを忘れていたのかと思うと、とても申し訳ない気持ちになる。
「申し訳ございません」
「別にいいよっ! どうせ、デルトロだって忘れてたんだろっ」
「あ、あはは、まあ、でも良かった! で、どうなったの?」
「僕の魔法を解く代わりに、ロアリンを実家に送り届けるようにしたみたいだよっ。だけど、ダニエルが言うには、今回の件はロアリンの実家には全て連絡がいっているから、家に入れてもらえないかもしれないってっ!」
「そうなると、やっていることはレイシール様と同じなのでは?」
デルトロさんとエディールさんの会話に割って入ると、エディールさんは笑顔で教えてくれる。
「王太子が放り出したとなると、王家のイメージが悪くなるっ。だけど、家族が放りだしたなら、別に王家は悪いことをしたロアリンを家に戻しただけで、見捨てたわけではないよねっ」
「世間の印象がまた変わってくるということですね」
「そういうことだよっ。ロアリンが何をしたかっていうのは、公表しないからねっ!」
ロアリン様が実家に戻られた後にどうなったかは、もう少し日が経ってから確認することにして、今日はとても疲れたので、デルトロさんたちにその旨を伝えて、眠る準備を始めた。
そして2日後、ロアリン様の件を確認しようと、ダニエル殿下の元へ向かっていたところ、レイシール様の元に新たにやって来た、愛人と出くわすことになるのだった。
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