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1 わたくしが全て悪い? いや、そうじゃないでしょ!
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わたくし、ルキア・レイング伯爵令嬢は、政略結婚により、ドーウッド伯爵家の次男であるミゲル・ドーウッドと結婚いたしました。
ミゲルは、赤髪にエメラルドグリーンの瞳を持つ美丈夫という事で、社交界では有名な人物で、密かに彼に憧れていたわたくしにとって、彼との婚約が決まった時には、本当に幸せな気持ちでいっぱいでした。
わたくしの見た目は、長いストレートの黒髪に茶色の瞳。
特に可愛い顔をしているわけでもなく、どちらかというと地味な顔立ちで、大人しい性格という事もあり、学園ではいじめられておりました。
ですから、こんな私が、ミゲルの様な素敵な人と結婚できるなんて、想像もしていませんでした。
ミゲルは次男ですので、ドーウッド家を継げないため、レイング家の婿養子となり、レイング家の伯爵の爵位を継ぐ事になったのです。
女性でも爵位を継げる国ではありましたが、そうしなかったのは、わたくしは泣き虫で、声も小さく、何か言われるたびに、怯えてビクビクしていたからです。
「お前がもっとしっかりしてくれていたらなあ…」
お母様が早くに亡くなった為、たった1人の肉親である、お父様にも、そんな風に言われてしまうくらいでした。
ですから、ミゲルにも、あまりよく思われていないと、最初から覚悟をしておかなければならなかったのです。
それなのに、私は、素敵な人と結婚できるという事で、浮かれてしまっていたのです。
私もミゲルも、今年で19歳。
ミゲルは学園の同級生でした。
同じクラスになった事もありますし、わたくしが、学園生活を過ごしている間、いじめられていた事も知っていたはずです。
ですから、こんなわたくしとわかっていて結婚してくれる、心の優しい人だと思いこんでしまっていたのです。
結婚式を終えたわたくしは、メイド達に、初夜だからという事で、念入りに身体を洗ってもらい、素敵な下着も用意してもらいました。
この後すぐに、絶望に叩き落される事など知らずに…。
用意を終えて、寝室に入ると、明かりがついておりませんでしたので、明かりをつけました。
すると、ミゲルの不機嫌そうな声が聞こえ、そちらに目を向けると、ミゲルは上半身裸の状態で、ベッドの上に横になっていました。
「何だ、来たのか」
「……え?」
「僕達は政略結婚なんだから、律儀に一緒に眠る必要はないだろ」
「で、でも…、メイド達が頑張ってくれましたし…」
食い下がると、ミゲルは身を起こし、冷たい目でわたくしを見て言いました。
「本当は君の様な女性とは結婚したくなかった。結婚したのは爵位の為だ。それくらいわかるだろう? 君の事なんて愛してもいないし、これからだって愛せるわけがない。僕に愛を求めるのは止めてくれよ? 君だって自分がどんな人間かわかっているだろう?」
「そ、そう…ですよね…。わたくしなんかが…」
涙が溢れてきて、手の甲で拭っていると、ミゲルが言います。
「あー。女性ってすぐ泣くよね。そうすれば男性が同情してくれるって思ってるんだろうけど、すぐに泣く女性は同性には嫌われてるの知ってる?」
大きなため息を吐いて、彼は続けます。
「君、学園でいじめられてて、友達もいなかったよね? 今回の結婚の際に、僕は友人から気の毒がられたよ。君の様な暗い性格の女性と結婚だなんて、死んだ方がマシじゃないかってね…。僕は爵位が欲しかったからいいけどさ。君のそんな姿を見たら、ちょっと死にたくなったよ」
「……ごめんなさい…」
「え? なんて? 聞こえないよ」
「ごめんなさい…。あなたに見合う女性ではなくて、ごめんなさい…っ!」
「そう思うのなら、自分の部屋で眠ってくれよ。これからもずっとそうしてくれ。その、見るだけで憂鬱になる様な顔を見なくてすむ様に、なるべく僕の前には現れないでくれ。あ、君のお父上にこの話はするなよ? 君の都合で一緒に寝ないという事にするように。そうしないと、爵位を僕に譲ってくれないだろうから」
ミゲルに仕事の引き継ぎをしてから、お父様は爵位を譲ると言っておられたので、その事を言っているんだと思いました。
「わかり…ました…」
「ああ! 聞こえないって言ってるだろう? いっその事、君が死んでくれたら楽になるのに…」
彼の最後の言葉が心に突き刺さり、ショックで、この後、どんな風に自分の部屋まで戻ったのかはわかりません。
涙しているわたくしを見て、心配してくれるメイドが多かったけれど、中には笑うメイドもいました。
腹が立つ。
けれど、何も言えない…。
ああ。
わたくしは、本当に駄目な人間だわ。
いじめられてもしょうがない。
生きていたって意味がないのよ。
わたくしが明るくて、皆に愛されていれば、こんな初夜を迎えなくて良かったかもしれないのに…。
拭っても拭っても涙があふれてきます。
どうしたら、強くなれるの?
無理ね。
わたくしみたいな人間は、何をやっても無理なのよ。
そう。
わたくしが全て悪いの。
部屋で1人にしてもらっていたので、わたくしは寝転んでいたベッドから起き上がり、鍵付きの机の引き出しを開けた。
何度か死にたくなることがあって、用意していた毒薬の小瓶を手に取り、一気に飲み干す。
ああ、これで悲しまずにすみます。
きっと、ミゲルも喜んでくれる。
いや、彼が喜ぼうが喜ぶまいが、どうだっていい。
2階の自室の窓を開け、夜風に当たる。
楽になりたい。
苦しまずに死ねるものだと、この薬を売ってくれた業者は言っていた。
どれくらいで効果があるのかしら?
そんな事を思いながら、窓から大きく身を乗り出した。
次の人生は、強いわたくしになれますように…。
一気に眠気が襲い、ずるりと、身体が外に投げ出されたところで、わたくしは、自分の意識を手放したのでした。
気が付くと、私は窓にぶら下がっていた。
2階から落ちた様だけれど、1階の外開きの窓が開いていて、そこにつかまったらしい。
足がつくわけではないけれど、着地は問題なく出来そうだったので、裸足のまま、地面に飛び降りた。
どれくらいぶら下がっていたのかはわからないけれど、腕が痛い。
下着姿なので、部屋の外を歩くのは落ち着かないけれど、かといって、ずっと外にいる訳にはいかない。
何より、落ち着いた場所で状況を把握したかった。
彼女の最後は、はっきりとわかるし、その前の夫もどきとの会話だって、鮮明に覚えている。
今の私は、ルキア・レイングではない。
正確には、ルキア・レイングの身体ではあるけれど、交通事故で死んだと思われる、私、水瀬スズの意識なのだ。
…にしてもだ。
私が死んだ事もそうだけれど、ルキアが死を選ばなければいけなかった理由が納得いかない。
「はあ? なんなの、あの、最低男! それに、ルキア! わたくしが全て悪い? いや、そうじゃないでしょ! なんで、ルキアが死なないといけないの!? 悪いのはあっちじゃないの!」
よくわからないけれど、私は今、ルキアとして生きている。
魂が入れ替わったのか、彼女の人格が消えてしまったのか、それはわからないけれど、とにかく、今の状況は良くない!
「とりあえず、今日はお風呂に入って寝よう。あのミゲルとかいうやつ、明日、覚えてなさいよ」
ブツブツ文句を言いながら、彼女の記憶にある、自分の部屋へと戻る事にした。
ミゲルは、赤髪にエメラルドグリーンの瞳を持つ美丈夫という事で、社交界では有名な人物で、密かに彼に憧れていたわたくしにとって、彼との婚約が決まった時には、本当に幸せな気持ちでいっぱいでした。
わたくしの見た目は、長いストレートの黒髪に茶色の瞳。
特に可愛い顔をしているわけでもなく、どちらかというと地味な顔立ちで、大人しい性格という事もあり、学園ではいじめられておりました。
ですから、こんな私が、ミゲルの様な素敵な人と結婚できるなんて、想像もしていませんでした。
ミゲルは次男ですので、ドーウッド家を継げないため、レイング家の婿養子となり、レイング家の伯爵の爵位を継ぐ事になったのです。
女性でも爵位を継げる国ではありましたが、そうしなかったのは、わたくしは泣き虫で、声も小さく、何か言われるたびに、怯えてビクビクしていたからです。
「お前がもっとしっかりしてくれていたらなあ…」
お母様が早くに亡くなった為、たった1人の肉親である、お父様にも、そんな風に言われてしまうくらいでした。
ですから、ミゲルにも、あまりよく思われていないと、最初から覚悟をしておかなければならなかったのです。
それなのに、私は、素敵な人と結婚できるという事で、浮かれてしまっていたのです。
私もミゲルも、今年で19歳。
ミゲルは学園の同級生でした。
同じクラスになった事もありますし、わたくしが、学園生活を過ごしている間、いじめられていた事も知っていたはずです。
ですから、こんなわたくしとわかっていて結婚してくれる、心の優しい人だと思いこんでしまっていたのです。
結婚式を終えたわたくしは、メイド達に、初夜だからという事で、念入りに身体を洗ってもらい、素敵な下着も用意してもらいました。
この後すぐに、絶望に叩き落される事など知らずに…。
用意を終えて、寝室に入ると、明かりがついておりませんでしたので、明かりをつけました。
すると、ミゲルの不機嫌そうな声が聞こえ、そちらに目を向けると、ミゲルは上半身裸の状態で、ベッドの上に横になっていました。
「何だ、来たのか」
「……え?」
「僕達は政略結婚なんだから、律儀に一緒に眠る必要はないだろ」
「で、でも…、メイド達が頑張ってくれましたし…」
食い下がると、ミゲルは身を起こし、冷たい目でわたくしを見て言いました。
「本当は君の様な女性とは結婚したくなかった。結婚したのは爵位の為だ。それくらいわかるだろう? 君の事なんて愛してもいないし、これからだって愛せるわけがない。僕に愛を求めるのは止めてくれよ? 君だって自分がどんな人間かわかっているだろう?」
「そ、そう…ですよね…。わたくしなんかが…」
涙が溢れてきて、手の甲で拭っていると、ミゲルが言います。
「あー。女性ってすぐ泣くよね。そうすれば男性が同情してくれるって思ってるんだろうけど、すぐに泣く女性は同性には嫌われてるの知ってる?」
大きなため息を吐いて、彼は続けます。
「君、学園でいじめられてて、友達もいなかったよね? 今回の結婚の際に、僕は友人から気の毒がられたよ。君の様な暗い性格の女性と結婚だなんて、死んだ方がマシじゃないかってね…。僕は爵位が欲しかったからいいけどさ。君のそんな姿を見たら、ちょっと死にたくなったよ」
「……ごめんなさい…」
「え? なんて? 聞こえないよ」
「ごめんなさい…。あなたに見合う女性ではなくて、ごめんなさい…っ!」
「そう思うのなら、自分の部屋で眠ってくれよ。これからもずっとそうしてくれ。その、見るだけで憂鬱になる様な顔を見なくてすむ様に、なるべく僕の前には現れないでくれ。あ、君のお父上にこの話はするなよ? 君の都合で一緒に寝ないという事にするように。そうしないと、爵位を僕に譲ってくれないだろうから」
ミゲルに仕事の引き継ぎをしてから、お父様は爵位を譲ると言っておられたので、その事を言っているんだと思いました。
「わかり…ました…」
「ああ! 聞こえないって言ってるだろう? いっその事、君が死んでくれたら楽になるのに…」
彼の最後の言葉が心に突き刺さり、ショックで、この後、どんな風に自分の部屋まで戻ったのかはわかりません。
涙しているわたくしを見て、心配してくれるメイドが多かったけれど、中には笑うメイドもいました。
腹が立つ。
けれど、何も言えない…。
ああ。
わたくしは、本当に駄目な人間だわ。
いじめられてもしょうがない。
生きていたって意味がないのよ。
わたくしが明るくて、皆に愛されていれば、こんな初夜を迎えなくて良かったかもしれないのに…。
拭っても拭っても涙があふれてきます。
どうしたら、強くなれるの?
無理ね。
わたくしみたいな人間は、何をやっても無理なのよ。
そう。
わたくしが全て悪いの。
部屋で1人にしてもらっていたので、わたくしは寝転んでいたベッドから起き上がり、鍵付きの机の引き出しを開けた。
何度か死にたくなることがあって、用意していた毒薬の小瓶を手に取り、一気に飲み干す。
ああ、これで悲しまずにすみます。
きっと、ミゲルも喜んでくれる。
いや、彼が喜ぼうが喜ぶまいが、どうだっていい。
2階の自室の窓を開け、夜風に当たる。
楽になりたい。
苦しまずに死ねるものだと、この薬を売ってくれた業者は言っていた。
どれくらいで効果があるのかしら?
そんな事を思いながら、窓から大きく身を乗り出した。
次の人生は、強いわたくしになれますように…。
一気に眠気が襲い、ずるりと、身体が外に投げ出されたところで、わたくしは、自分の意識を手放したのでした。
気が付くと、私は窓にぶら下がっていた。
2階から落ちた様だけれど、1階の外開きの窓が開いていて、そこにつかまったらしい。
足がつくわけではないけれど、着地は問題なく出来そうだったので、裸足のまま、地面に飛び降りた。
どれくらいぶら下がっていたのかはわからないけれど、腕が痛い。
下着姿なので、部屋の外を歩くのは落ち着かないけれど、かといって、ずっと外にいる訳にはいかない。
何より、落ち着いた場所で状況を把握したかった。
彼女の最後は、はっきりとわかるし、その前の夫もどきとの会話だって、鮮明に覚えている。
今の私は、ルキア・レイングではない。
正確には、ルキア・レイングの身体ではあるけれど、交通事故で死んだと思われる、私、水瀬スズの意識なのだ。
…にしてもだ。
私が死んだ事もそうだけれど、ルキアが死を選ばなければいけなかった理由が納得いかない。
「はあ? なんなの、あの、最低男! それに、ルキア! わたくしが全て悪い? いや、そうじゃないでしょ! なんで、ルキアが死なないといけないの!? 悪いのはあっちじゃないの!」
よくわからないけれど、私は今、ルキアとして生きている。
魂が入れ替わったのか、彼女の人格が消えてしまったのか、それはわからないけれど、とにかく、今の状況は良くない!
「とりあえず、今日はお風呂に入って寝よう。あのミゲルとかいうやつ、明日、覚えてなさいよ」
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