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31 うまくやれそうな気がする? ルキアだと駄目だという事ですか
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私からグーパンを食らったミゲルは鼻から血を流しながらも、私に近寄ってこようとしたけれど、さすがに近くにいた騎士がミゲルを捕まえ、門の外へ放り出してくれた。
放り出されて、地面に倒れている彼の傍に、そっと彼が持ってきたバラの花束も置いてくれた。
死んだみたいになってないかな、あれ。
まあいいか。
倒れてるけど、意識もあるし、痛くて泣いてるだけだから。
それにしても、何で私の家に来たんだか。
まっすぐ、与えられた領地に行けばいいものを。
「お父様、申し訳ございません。やりすぎてしまいましたでしょうか」
「いや、私が悪かった。本当にあいつは話の通じない男だな。ザック様が相手なら、自分が敵うはずないのだから、諦めると思ったんだが…」
「そんな神経なら、こんな事になっていなかったと思います」
「あの男が普段、何をどう考えているのか知りたいものだ」
「理解し難い気もしますけど…」
「まあ、いい。ザック様の件は夕食でも食べながら、ゆっくり話そう。ミゲルもさすがに諦めるだろう」
お父様に促され、一緒に屋敷の中に入った。
「ミゲルを敷地内に入れたそうだな。君が帰ってきてすぐに追い出されたみたいだが」
ミゲルをグーパン事件から、一週間後の昼過ぎ、公爵家のティールームで、ザック様がお茶を一口飲んだあと聞いてきた。
ミゲルを監視させているから、それで、私の家に来た事も知っているんだろう。
「お父様がミゲルにザック様の話を聞かせようと思ったんだそうです」
「ああ。話を聞いたら諦めると思ったという事か」
「そうなんですけど、駄目でしたね。私達が嫌な気分になっただけでした」
「鼻血を流していたと聞いたけど、何があったんだ?」
「………」
し、しまったあ!
淑女らしく出来ていないのがバレる!
「おかしいな。無言になる様な事を聞いたわけではないと思うが?」
「正当防衛です」
事情を話すと理解してくれて、首を縦に振る。
「抱きつこうとしてきたのなら、抵抗はするよな。ただ、拳で殴るという事には驚きだが」
「つい手が出てしまいまして」
「次は平手にした方がいい。誰かに見られたら困るからな」
「平手ならいいんですか?」
「咄嗟に手が出たという言い訳も、拳よりマシだろう」
「言い訳…」
「殴る事に躊躇いはなかったろう?」
「何も考えてませんでした。申し訳ございません」
深々と頭を下げると、ザック様は言う。
「僕がどうこう言える立場ではないからな。言い過ぎたのなら謝る」
「いえ。それよりもザック様。私との婚約の件ですが、正気ですか?」
「正気って…、もう少し言い方があるだろう?」
「いえ。失礼な言い方だとは思いますが、本当に正気の沙汰とは思えなくて」
「どうして、そこまで君は自分を卑下するんだ」
ザック様は小さく息を吐いた後、私を見て続ける。
「君も知っての通り、僕はこんな見た目で、変わった性格だしモテない」
「いえ、モテてますよ。ザック様が気付いてないだけです」
「では、なぜ、今まで婚約者がいないんだ」
「ザック様に興味がなかっただけなのでは?」
「それはまあ、間違ってないが」
ザック様は少し思案してから聞いてくる。
「僕の事が嫌なら、はっきり言ってくれればいい」
「嫌なわけないですよ! 有り難い申し出だとは思っていますが、素直に喜べないと言うか、少し、事情がありまして…」
「…君のお父上から話を聞いたのだが、ルキア嬢の中に、別人が憑依しているという話か?」
別に人に話すなとは言っていなかったし、最初は私もそう公言していたから別にいいんだけど、お父様は知らない間に、ザック様に話をしてくれていたらしい。
そりゃあ、結婚するとかいう話が出たら、言わざるを得ないか。
私だって、話さないといけないなとは思っていたし。
「信じられないかもしれませんがそうです」
「いや、その事については信じるよ。雰囲気が違いすぎる。君に初めて会った時から、それは感じていたし、逆に違和感もなくなって、スッキリした」
「…そうだったんですか?」
「ああ。別人すぎるからな。最初は、二重人格者だったのかと、正直、疑いもしたが」
「まあ、そう思われる気持ちはわからなくもないです」
「…こんな事を言うのもなんだが、今の君とならうまくやれそうな気がする」
「それは…、ルキアだと駄目だという事ですか」
私の言葉に、ザック様の瞳が少しだけ揺れた。
「どういう意味だ? 本当のルキア嬢は君の中で生きているのか?」
「わからないんです。ルキアの記憶があるんだったら、ルキアが死んでいなくてもおかしくない気がするんです。私が憑依してしまったから、ルキアは眠っているだけなのかも…」
「という事は、いつか、ルキア嬢が目を覚ますかもしれないって事か?」
「…そうですね」
「…それは難しいな。僕と君が婚約してから、目覚める事があったら、本当のルキア嬢に失礼な事になるよな」
ザック様は静かに息を吐いてから目を伏せた。
有り難い申し出だけど、やはり、ここは断ろう。
ルキアの人生だけじゃなく、ザック様の人生まで狂わせてしまう。
「申し訳ございません。せっかくのお話なのに」
「別に結論を急ぐ必要はない」
「…どういう事ですか?」
「ルキア嬢の意識が戻るのか戻らないのか、今の段階ではわからないんだ。目覚めてから考えればいいだろう。何より、その時の君は」
そこまで言って、ザック様は言葉を止めた。
言葉の続きは言われなくてもわかる。
ルキアが目を覚ました時には、私はきっと消えているだろうから。
「本当の名前は?」
「……スズです」
「スズ、今は、その事について考えなくてもいい。今まで通り、君のしたい様にすればいい。僕がサポートする」
「……あの」
「どうした?」
「私が消えた後も、ルキアのサポートをお願いできますか?」
「ああ。そうしなければ、スズのやって来た事が無駄になるだろう」
ザック様が即答してくれたので、ホッとした。
「ありがとうございます」
「いや。礼を言われる事じゃない。そうだ。僕は二週間後、夜会に招待されてるんだ。パートナーとして、一緒に出てくれないか?」
「わかりました」
頷くと、今度はザック様がホッとした様な顔になった。
放り出されて、地面に倒れている彼の傍に、そっと彼が持ってきたバラの花束も置いてくれた。
死んだみたいになってないかな、あれ。
まあいいか。
倒れてるけど、意識もあるし、痛くて泣いてるだけだから。
それにしても、何で私の家に来たんだか。
まっすぐ、与えられた領地に行けばいいものを。
「お父様、申し訳ございません。やりすぎてしまいましたでしょうか」
「いや、私が悪かった。本当にあいつは話の通じない男だな。ザック様が相手なら、自分が敵うはずないのだから、諦めると思ったんだが…」
「そんな神経なら、こんな事になっていなかったと思います」
「あの男が普段、何をどう考えているのか知りたいものだ」
「理解し難い気もしますけど…」
「まあ、いい。ザック様の件は夕食でも食べながら、ゆっくり話そう。ミゲルもさすがに諦めるだろう」
お父様に促され、一緒に屋敷の中に入った。
「ミゲルを敷地内に入れたそうだな。君が帰ってきてすぐに追い出されたみたいだが」
ミゲルをグーパン事件から、一週間後の昼過ぎ、公爵家のティールームで、ザック様がお茶を一口飲んだあと聞いてきた。
ミゲルを監視させているから、それで、私の家に来た事も知っているんだろう。
「お父様がミゲルにザック様の話を聞かせようと思ったんだそうです」
「ああ。話を聞いたら諦めると思ったという事か」
「そうなんですけど、駄目でしたね。私達が嫌な気分になっただけでした」
「鼻血を流していたと聞いたけど、何があったんだ?」
「………」
し、しまったあ!
淑女らしく出来ていないのがバレる!
「おかしいな。無言になる様な事を聞いたわけではないと思うが?」
「正当防衛です」
事情を話すと理解してくれて、首を縦に振る。
「抱きつこうとしてきたのなら、抵抗はするよな。ただ、拳で殴るという事には驚きだが」
「つい手が出てしまいまして」
「次は平手にした方がいい。誰かに見られたら困るからな」
「平手ならいいんですか?」
「咄嗟に手が出たという言い訳も、拳よりマシだろう」
「言い訳…」
「殴る事に躊躇いはなかったろう?」
「何も考えてませんでした。申し訳ございません」
深々と頭を下げると、ザック様は言う。
「僕がどうこう言える立場ではないからな。言い過ぎたのなら謝る」
「いえ。それよりもザック様。私との婚約の件ですが、正気ですか?」
「正気って…、もう少し言い方があるだろう?」
「いえ。失礼な言い方だとは思いますが、本当に正気の沙汰とは思えなくて」
「どうして、そこまで君は自分を卑下するんだ」
ザック様は小さく息を吐いた後、私を見て続ける。
「君も知っての通り、僕はこんな見た目で、変わった性格だしモテない」
「いえ、モテてますよ。ザック様が気付いてないだけです」
「では、なぜ、今まで婚約者がいないんだ」
「ザック様に興味がなかっただけなのでは?」
「それはまあ、間違ってないが」
ザック様は少し思案してから聞いてくる。
「僕の事が嫌なら、はっきり言ってくれればいい」
「嫌なわけないですよ! 有り難い申し出だとは思っていますが、素直に喜べないと言うか、少し、事情がありまして…」
「…君のお父上から話を聞いたのだが、ルキア嬢の中に、別人が憑依しているという話か?」
別に人に話すなとは言っていなかったし、最初は私もそう公言していたから別にいいんだけど、お父様は知らない間に、ザック様に話をしてくれていたらしい。
そりゃあ、結婚するとかいう話が出たら、言わざるを得ないか。
私だって、話さないといけないなとは思っていたし。
「信じられないかもしれませんがそうです」
「いや、その事については信じるよ。雰囲気が違いすぎる。君に初めて会った時から、それは感じていたし、逆に違和感もなくなって、スッキリした」
「…そうだったんですか?」
「ああ。別人すぎるからな。最初は、二重人格者だったのかと、正直、疑いもしたが」
「まあ、そう思われる気持ちはわからなくもないです」
「…こんな事を言うのもなんだが、今の君とならうまくやれそうな気がする」
「それは…、ルキアだと駄目だという事ですか」
私の言葉に、ザック様の瞳が少しだけ揺れた。
「どういう意味だ? 本当のルキア嬢は君の中で生きているのか?」
「わからないんです。ルキアの記憶があるんだったら、ルキアが死んでいなくてもおかしくない気がするんです。私が憑依してしまったから、ルキアは眠っているだけなのかも…」
「という事は、いつか、ルキア嬢が目を覚ますかもしれないって事か?」
「…そうですね」
「…それは難しいな。僕と君が婚約してから、目覚める事があったら、本当のルキア嬢に失礼な事になるよな」
ザック様は静かに息を吐いてから目を伏せた。
有り難い申し出だけど、やはり、ここは断ろう。
ルキアの人生だけじゃなく、ザック様の人生まで狂わせてしまう。
「申し訳ございません。せっかくのお話なのに」
「別に結論を急ぐ必要はない」
「…どういう事ですか?」
「ルキア嬢の意識が戻るのか戻らないのか、今の段階ではわからないんだ。目覚めてから考えればいいだろう。何より、その時の君は」
そこまで言って、ザック様は言葉を止めた。
言葉の続きは言われなくてもわかる。
ルキアが目を覚ました時には、私はきっと消えているだろうから。
「本当の名前は?」
「……スズです」
「スズ、今は、その事について考えなくてもいい。今まで通り、君のしたい様にすればいい。僕がサポートする」
「……あの」
「どうした?」
「私が消えた後も、ルキアのサポートをお願いできますか?」
「ああ。そうしなければ、スズのやって来た事が無駄になるだろう」
ザック様が即答してくれたので、ホッとした。
「ありがとうございます」
「いや。礼を言われる事じゃない。そうだ。僕は二週間後、夜会に招待されてるんだ。パートナーとして、一緒に出てくれないか?」
「わかりました」
頷くと、今度はザック様がホッとした様な顔になった。
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