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第二部
19 それぞれの進む道
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話し終えたあと、私達はすぐに宮殿を後にして、帰宅の途に着いた。
予想以上に足止めされてしまったため、リアムの仕事もたまっているだろうし、他の予定にも支障が出始めるだろうと考えたからだ。
「帰ったら、仕事三昧だな……」
「頑張って下さい! 私にも何か手伝えることがありましたらお手伝いいたしますので!」
「じゃあ、久しぶりにお菓子を作ってくれる? 甘いものが無性に食べたくなる時があるから」
「もちろんです」
馬車の中で、流れる景色を見ながら、少しずつ遠ざかり、小さくなってきた宮殿を見て、リアムに聞いてみる。
「あのお二人はどうなると思います?」
「ディール殿下は優しすぎる様な気がするから、本当は王配には向いていないかもしれない」
「元々、ディール殿下の家系は男爵家でしたっけ?」
「ああ。だからって、それで上に向いてないとかいうわけじゃないよ。もちろん、小さな頃からの心構えも必要だと思うけど、彼は優しいから、女王陛下を切り捨てられないかもしれない。だけど、王配のように上に立つような人間がそれじゃ駄目なんだよ。間違ったことは間違ってると言わないと駄目だ。相手がどんなに愛している人で、そのせいで嫌われてしまっても、だ」
リアムが少し悲しげな表情で言うので聞いてみる。
「じゃあ、リアムは私が間違ったことをしたら、止めてくれるんですね?」
「そりゃあ止めるよ」
「ありがとうございます」
「でも、嫌うのは止めてほしいな」
「考えておきます」
ちょっと意地悪して言ってみると、横に座っていたリアムが抱きしめてくる。
「嫌われないように何か言うときは、君の好きなものを用意してから言うよ」
「私をなんだと思ってるんですか! ちゃんと悪いと思ったら反省しますし、そんなことで嫌いになりません!」
「そうだよね」
腕の中で彼を見上げて答えると、リアムは微笑んで頷いた。
それから約一週間後、私達が家に帰り着くと、ディール殿下から手紙が届いていた。
書かれていた内容は、離婚を考えているけれど、中々踏み切れないということと、セーラ様が今回のショックで、泣いて暮らすようになったと書かれていた。
話し合いはセーラ様が自分がワガママだったと素直に認めて、これからは気を付けるとのことだったらしいのだけれど、ディール殿下の心の傷はだいぶ深いみたいだった。
「ディール殿下と別れることになったら、セーラ様はどうされるのでしょう」
「ヤケになって、男漁りをするかもしれないね」
「そうなったら、また、リアムが狙われるんじゃないですか!?」
焦って尋ねると、リアムは笑顔で言う。
「その時はまたアイリスも一緒に断ってくれる?」
「もちろんです!」
頷いたあと、心の中でセーラ様に願う。
今度こそは選択を間違えないで下さいね?
ディール殿下の様な人は、きっとこの先現れないと思いますから、なんとかつなぎとめる、もしくは、心を入れ替えて、素敵な女性になってから新たな恋をしてほしいです。
その20日後にディール殿下から手紙が届くのだけれど、その時の私達は第一子を妊娠したということで、それどころではなくなっていたのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヤキモチを妬いて欲しい女性とヤキモチは良くないと思う男性のすれ違いを書いてみたかったのですが、中々、上手く表現が出来ずに申し訳ございませんでした。
別れたか復縁?したかは、読者様にお任せしたくて、あんなラストになっております。
リアムとアイリスにはその後、二人の子供が生まれます。
こちらも、ちょっとは書いたのですが、だらだらと続けるのも良くないかと思いますので、これで完結とさせていただきます!
なろうさんの方で、幻?の第一部50話を本日の夜に投稿しますので、気になる方は足を運んでいただけますと嬉しいです。
そして、昨日から新作を投稿しております。
「邪魔者はどちらでしょう?」になります。
ご興味ありましたら、読んでいただけますと嬉しいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
予想以上に足止めされてしまったため、リアムの仕事もたまっているだろうし、他の予定にも支障が出始めるだろうと考えたからだ。
「帰ったら、仕事三昧だな……」
「頑張って下さい! 私にも何か手伝えることがありましたらお手伝いいたしますので!」
「じゃあ、久しぶりにお菓子を作ってくれる? 甘いものが無性に食べたくなる時があるから」
「もちろんです」
馬車の中で、流れる景色を見ながら、少しずつ遠ざかり、小さくなってきた宮殿を見て、リアムに聞いてみる。
「あのお二人はどうなると思います?」
「ディール殿下は優しすぎる様な気がするから、本当は王配には向いていないかもしれない」
「元々、ディール殿下の家系は男爵家でしたっけ?」
「ああ。だからって、それで上に向いてないとかいうわけじゃないよ。もちろん、小さな頃からの心構えも必要だと思うけど、彼は優しいから、女王陛下を切り捨てられないかもしれない。だけど、王配のように上に立つような人間がそれじゃ駄目なんだよ。間違ったことは間違ってると言わないと駄目だ。相手がどんなに愛している人で、そのせいで嫌われてしまっても、だ」
リアムが少し悲しげな表情で言うので聞いてみる。
「じゃあ、リアムは私が間違ったことをしたら、止めてくれるんですね?」
「そりゃあ止めるよ」
「ありがとうございます」
「でも、嫌うのは止めてほしいな」
「考えておきます」
ちょっと意地悪して言ってみると、横に座っていたリアムが抱きしめてくる。
「嫌われないように何か言うときは、君の好きなものを用意してから言うよ」
「私をなんだと思ってるんですか! ちゃんと悪いと思ったら反省しますし、そんなことで嫌いになりません!」
「そうだよね」
腕の中で彼を見上げて答えると、リアムは微笑んで頷いた。
それから約一週間後、私達が家に帰り着くと、ディール殿下から手紙が届いていた。
書かれていた内容は、離婚を考えているけれど、中々踏み切れないということと、セーラ様が今回のショックで、泣いて暮らすようになったと書かれていた。
話し合いはセーラ様が自分がワガママだったと素直に認めて、これからは気を付けるとのことだったらしいのだけれど、ディール殿下の心の傷はだいぶ深いみたいだった。
「ディール殿下と別れることになったら、セーラ様はどうされるのでしょう」
「ヤケになって、男漁りをするかもしれないね」
「そうなったら、また、リアムが狙われるんじゃないですか!?」
焦って尋ねると、リアムは笑顔で言う。
「その時はまたアイリスも一緒に断ってくれる?」
「もちろんです!」
頷いたあと、心の中でセーラ様に願う。
今度こそは選択を間違えないで下さいね?
ディール殿下の様な人は、きっとこの先現れないと思いますから、なんとかつなぎとめる、もしくは、心を入れ替えて、素敵な女性になってから新たな恋をしてほしいです。
その20日後にディール殿下から手紙が届くのだけれど、その時の私達は第一子を妊娠したということで、それどころではなくなっていたのだった。
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ヤキモチを妬いて欲しい女性とヤキモチは良くないと思う男性のすれ違いを書いてみたかったのですが、中々、上手く表現が出来ずに申し訳ございませんでした。
別れたか復縁?したかは、読者様にお任せしたくて、あんなラストになっております。
リアムとアイリスにはその後、二人の子供が生まれます。
こちらも、ちょっとは書いたのですが、だらだらと続けるのも良くないかと思いますので、これで完結とさせていただきます!
なろうさんの方で、幻?の第一部50話を本日の夜に投稿しますので、気になる方は足を運んでいただけますと嬉しいです。
そして、昨日から新作を投稿しております。
「邪魔者はどちらでしょう?」になります。
ご興味ありましたら、読んでいただけますと嬉しいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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