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37 姉との2戦目②
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それから約10日後、私たちは少しだけ早めに、今回のパーティーを主催しているミレネー伯爵邸にお伺いした。
もちろん、事前連絡済みだ。
エレインは特に恋人を募集しているわけではないので、ドレスを新調はせずに気に入っているドレスで参加ということになった。
私のほうはドレスは少し前に買ってもらっていて、まだ一度も着ていなかったドレスで参加することに決めた。
ゲストということなので、薄い青色のひざ下丈のシュミューズドレスで目立たないようにしようと考えた。
エディ様もテッド様もタキシードではなくスーツ姿だ。
特にテッド様も相手を探しているわけではないから、失礼ではない格好らしい。
参加している人たちには特別ゲストがあるという話はされている。
でも、誰が来るかは伝えられていない。
だから、トワナ様も元担任のノエラ様も私たちが来ることは知らない。
出来れば、二人がどこにいるか確認できた後に紹介してもらえれば良いなと思い、その旨を伝えると、ミレネー伯爵夫人は快く了承してくれた。
「リネは今日も可愛いね」
「あ、あの、ありがとうございます」
ミレネー伯爵邸に着く前からずっと、エディ様は私と二人きりになると、こんな感じだった。
今は、パーティーが始まったばかりで、私たちは呼ばれるまでは控室で待つことになった。
普段は客室に使われている場所だから、ベッドまであって、別に何かあるわけではないのに落ち着かない。
ソファに座って話をしているのだけど、エディ様はずっと笑顔だ。
「緊張してる?」
「もちろんです」
「そういえば、もうトワナ嬢は姉じゃなくなったけど、まだお姉様って呼ぶの?」
「いえ、トワナ様と呼ぶことにします。私たちのことを知っている人は多いと思いますが、もう姉妹ではありませんから」
同じ両親から生まれたはずなのに、どうして、こんなに性格が違ってしまったのかしら。
気が強いところは全部、トワナ様にいってしまったのかもしれない。
「リネ?」
ぼんやりしていたからか、エディ様が心配そうに顔を覗き込んできた。
「こうやってすぐに考えてしまうから駄目なんですね」
両頬を軽く押さえてため息をつくと、エディ様は苦笑する。
「考えなしに動くのも良くないから、時と場合によって考えたらいいんじゃないかな?」
「そうすることにします」
応えたその時、扉が叩かれて、メイドが会場に案内してくれることになった。
パーティー会場はミレネー伯爵邸のダンスホールで、思った以上にたくさんの人が参加していた。
ざっと数えただけで、30人くらいだから、もっといるはず。
白いテーブルクロスが敷かれた丸テーブルが数十卓あり、一つのテーブルで2、3人ずつで談笑している。
トワナ様とノエラ様はちょうど会場の真ん中あたりのテーブルにいて、有り難いことに隣のテーブルだった。
エレインとテッド様もすぐ近くにいるので、上手く近くになるように誘導してくれのかもしれない。
時間が来たので、私とエディ様は全体が見える壇上に登場し、ミレネー伯爵夫人から紹介してもらえることになった。
「特別ゲストの登場です」
その言葉を合図に、私とエディ様は壇上に登場する。
「まだお若いゲストではありますけれど、まるでお話を現実にしてしまったお二人、ニーソン公爵令息とシーラル伯爵令嬢ですわ」
ミレネー伯爵夫人の紹介を受けて、私とエディ様が挨拶をすると、一斉に会場から拍手が巻き起こった。
拍手に対して、エディ様と深々と頭を下げる。
そして、ゆっくりと顔を上げて、トワナ様とノエラ様のほうを見た。
トワナ様は私を睨みつけていて、ノエラ様は表情を歪め、悔しがっているような表情をしていた。
もちろん、事前連絡済みだ。
エレインは特に恋人を募集しているわけではないので、ドレスを新調はせずに気に入っているドレスで参加ということになった。
私のほうはドレスは少し前に買ってもらっていて、まだ一度も着ていなかったドレスで参加することに決めた。
ゲストということなので、薄い青色のひざ下丈のシュミューズドレスで目立たないようにしようと考えた。
エディ様もテッド様もタキシードではなくスーツ姿だ。
特にテッド様も相手を探しているわけではないから、失礼ではない格好らしい。
参加している人たちには特別ゲストがあるという話はされている。
でも、誰が来るかは伝えられていない。
だから、トワナ様も元担任のノエラ様も私たちが来ることは知らない。
出来れば、二人がどこにいるか確認できた後に紹介してもらえれば良いなと思い、その旨を伝えると、ミレネー伯爵夫人は快く了承してくれた。
「リネは今日も可愛いね」
「あ、あの、ありがとうございます」
ミレネー伯爵邸に着く前からずっと、エディ様は私と二人きりになると、こんな感じだった。
今は、パーティーが始まったばかりで、私たちは呼ばれるまでは控室で待つことになった。
普段は客室に使われている場所だから、ベッドまであって、別に何かあるわけではないのに落ち着かない。
ソファに座って話をしているのだけど、エディ様はずっと笑顔だ。
「緊張してる?」
「もちろんです」
「そういえば、もうトワナ嬢は姉じゃなくなったけど、まだお姉様って呼ぶの?」
「いえ、トワナ様と呼ぶことにします。私たちのことを知っている人は多いと思いますが、もう姉妹ではありませんから」
同じ両親から生まれたはずなのに、どうして、こんなに性格が違ってしまったのかしら。
気が強いところは全部、トワナ様にいってしまったのかもしれない。
「リネ?」
ぼんやりしていたからか、エディ様が心配そうに顔を覗き込んできた。
「こうやってすぐに考えてしまうから駄目なんですね」
両頬を軽く押さえてため息をつくと、エディ様は苦笑する。
「考えなしに動くのも良くないから、時と場合によって考えたらいいんじゃないかな?」
「そうすることにします」
応えたその時、扉が叩かれて、メイドが会場に案内してくれることになった。
パーティー会場はミレネー伯爵邸のダンスホールで、思った以上にたくさんの人が参加していた。
ざっと数えただけで、30人くらいだから、もっといるはず。
白いテーブルクロスが敷かれた丸テーブルが数十卓あり、一つのテーブルで2、3人ずつで談笑している。
トワナ様とノエラ様はちょうど会場の真ん中あたりのテーブルにいて、有り難いことに隣のテーブルだった。
エレインとテッド様もすぐ近くにいるので、上手く近くになるように誘導してくれのかもしれない。
時間が来たので、私とエディ様は全体が見える壇上に登場し、ミレネー伯爵夫人から紹介してもらえることになった。
「特別ゲストの登場です」
その言葉を合図に、私とエディ様は壇上に登場する。
「まだお若いゲストではありますけれど、まるでお話を現実にしてしまったお二人、ニーソン公爵令息とシーラル伯爵令嬢ですわ」
ミレネー伯爵夫人の紹介を受けて、私とエディ様が挨拶をすると、一斉に会場から拍手が巻き起こった。
拍手に対して、エディ様と深々と頭を下げる。
そして、ゆっくりと顔を上げて、トワナ様とノエラ様のほうを見た。
トワナ様は私を睨みつけていて、ノエラ様は表情を歪め、悔しがっているような表情をしていた。
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