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最終話 返事は一択しかないわよね?
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その後、リュージ様とルワ様は強制的に謁見の間から連れ出された。
ルワ様もリュージ様も、その時は現実を受け止められていない様子だった。
リュージ様は警察署で取り調べを受けた際に「罪を軽くしてほしい」と訴えて、その見返りに離婚届にサインをしてくれた。
警察からその連絡をもらった私は、離婚届を役場に提出して、無事にレイティア・ナラシールに戻ることができた。
リュージ様の刑は驚くほど早くに決まり、彼は大きな湖の中心に建てられた刑務所に収監された。
そこでは、毎日の職業訓練や社会復帰の授業のあとに湖で泳ぐことを強制させられるらしい。
理由としては職業訓練や授業だけだと運動不足になるからというものだった。
湖の水温は通年10℃くらいしかない。
さすがに長く泳げとは言われないらしいけれど、かなり辛いらしい。
リュージ様はすぐに音を上げて、監視している人に泣いて助けを求めているらしかった。
1年後には隠居している元タワオ公爵夫妻が迎えに来てくれると信じているみたいだけど、可哀想なことに彼は両親に見捨てられた。
元タワオ公爵夫妻はフェアララさんとの交際を反対していたし、私と結婚したのに結婚式どころか、親に挨拶にも来させなかったということで激怒しているらしい。
出所したあとのリュージ様は、一人で平民生活を送ることになると思われる。
セイフは罪が重いことと反省していない点から、フェアララさんと同じように騒擾の森に放たれることになった。
フェアララさんの時もそうだったらしいけれど、騒擾の森送りの際は連れて行かれる当日の朝に発表される。
そして、騒擾の森に送られたかどうかは親族にしか知らされないので、セイフが今、どうなっているかは私たちにはわからない。
調べようとも思わなかった。
無事に離婚が成立し、10日以上経ったある日の昼下がり、国王陛下から緊急で登城するようにと連絡が入った。
服装は気にせずにすぐに来いと言われたため、普段着のワンピースドレスのまま、陛下が寄越してくれた迎えの馬車に乗り込んだ。
すると、馬車の中には軍服ではなく、白シャツに黒ズボン、黒の外套姿のジェドがいた。
陛下からの呼び出しが、どんな用件なのか聞いてみると、彼は首を横に振った。
「俺も知らないんだ。今日は非番で屋敷に迎えが来た。で、レイティアも乗せていくっていうからここにいる」
「そうなのね。何の連絡もなしに迎えを寄越すだなんて、よっぽどのことかしら」
「昨日は、それぞれの大陸の代表の国王が集まって会議をしていたから、そのことに関係があるのかもしれないな」
「そうだったの?」
「ああ。会議が終わるまでは警備上の問題で言えなかったんだ」
そう言われてみれば「この日に城で大国の国王陛下が集まって会議します!」だなんて公にすれば、その道中で暗殺を考える人がいてもおかしくないものね。
「何を話されるおつもりかしら?」
「さあな。でも、どうして俺とレイティアなんだ?」
「そう言われてみればそうね」
少し考えてから、ふと思い出したことを聞いてみる。
「あれから、ルワ様がどうなったか知らない?」
「カイセイク公爵令嬢に関しては、大したお咎めはないが屋敷に引きこもってるらしい」
「それで彼女の噂を聞かないのね」
「カイセイク公爵令嬢には婚約者がいたらしい」
「えっ!?」
予想もしていなかった話をされて、思わず大きな声を上げてしまった。
「ほ、本当に?」
「ああ。婚約破棄されたけどな」
「婚約者がいたことに驚きだし、今まで婚約破棄されていなかったことにも驚きだわ」
「彼女の下僕については、結婚する際には関係を切るという話になっていたらしい」
「じゃあ、婚約破棄の原因はまた違うの?」
「彼女の評判が悪いことに相手が気が付いたんだ。結婚してもメリットはないと判断したみたいだな」
ジェドが呆れた顔をして言った。
「ということは、しばらくはルワ様は結婚は厳しそうね。カイセイク家の評判も落ちていることも明るみになったでしょうし」
「今、カイセイク公爵と嫡男のカイセイク卿が火消しに回ってる」
「そういえば、私のところにも来たわよ。許してくれって言われたけれど、許してほしいならルワ様を更生させてとお願いしたの」
「……更生できるのか?」
「わからないわ。無理かもしれない。でも、それなら、私のほうが早く2回目の結婚ができそうね」
深い意味はなく言った言葉だったけれど、ジェドが私を見つめてきた。
「どうかしたの?」
「再婚するには100日空かないといけないのか?」
「私たちの国ではそうね」
「……なら、それから少ししたら、結婚するか」
「……誰と誰が?」
「俺とレイティア」
「……やり直してくれる?」
「は?」
「結婚するかはないでしょう!」
向かいに座っているジェドの脛をつま先で蹴ると、眉根を寄せてから謝ってくる。
「悪かったよ。緊張してたんだ」
ジェドは前髪をかきあげて深呼吸をしたあと、私を見て言う。
「改めて言う。レイティアがレイティアなりの正義を貫き通せるように守りたい。だから、俺と結婚してください」
「……返事は一択しかないわよね?」
「そうだな」
「そういうことを言われると断りたくなるわ」
「やめろ」
ジェドは眉根を寄せた。
ふと、子供の時のことを思い出す。
『レイティアは良いことをしたと思う。でも、それで怪我をするなら意味がない』
『なら、強くなるわ』
『そうだな。レイティアがレイティアなりの正義を貫き通せるように、俺も強くなって君を守る』
ジェドは正義感が強い。
それから、本当に面倒見が良くて優しい。
「茶化してしまってごめんなさい」
頭を下げてから笑顔で返事をしようとした時、王城に着いてしまい、御者が扉を開けた。
そのせいで、ジェドはいつもの余所行きモードになってしまい、私もプロポーズの返事どころではなくなってしまった。
それはまた、別の話。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
少しでも楽しんでいただけていたら嬉しいです!
お気に入り登録、しおり、エール、感想も励みになりました。
ありがとうございます!
ちなみに「小説家になろう」様の方ではエピローグを少し変えております。
続編?
読むよ!
という方は、下記を読んでやってくださいませ。
「私には関係ありませんので、どうぞお好きになさって?」というタイトルで続編を同時公開しております。
続編では暴君とその暴君が大好きな妹が出てまいります。
ジェドを狙うウザい女も出てきますが、ジェドは相手にしませんし、レイティアも雑魚は本気で相手にしません。
物語のテイストは本作と変わりませんので、悪へのヘイトはあるかもしれませんが、ヒロインピンチだ、可哀想などのストレスはありません。
新たな敵の名前はショーマ・リグナと妹の名前はイータ・リグナになります。
お話であり相手が悪だから暴力で返してますが、暴力を肯定しているわけではありませんので、そこはご理解願います。
乗り込む理由はちょっと無理矢理な気もしますが、そこはご都合主義で多めに見てやってくださいませ!
タイトル変えるな、などのご意見はあると思うのですが、私はタイトル回収にこだわっております。
元々はこの一作で終わるつもりでしたが書いていて楽しいのと、読者様のスッキリ!
というお声も多く頂いたので、新たに考えた話になります。
ですので、お許しくださいませ。
(内容が同じでなければ、分割扱いにならないと運営さんにも確認いれております)
それを踏まえた上で、読むぞと言ってくださる方、レイティアたちと一緒に新たな敵を殴りましょー!
では、続編でお会いできますように!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ルワ様もリュージ様も、その時は現実を受け止められていない様子だった。
リュージ様は警察署で取り調べを受けた際に「罪を軽くしてほしい」と訴えて、その見返りに離婚届にサインをしてくれた。
警察からその連絡をもらった私は、離婚届を役場に提出して、無事にレイティア・ナラシールに戻ることができた。
リュージ様の刑は驚くほど早くに決まり、彼は大きな湖の中心に建てられた刑務所に収監された。
そこでは、毎日の職業訓練や社会復帰の授業のあとに湖で泳ぐことを強制させられるらしい。
理由としては職業訓練や授業だけだと運動不足になるからというものだった。
湖の水温は通年10℃くらいしかない。
さすがに長く泳げとは言われないらしいけれど、かなり辛いらしい。
リュージ様はすぐに音を上げて、監視している人に泣いて助けを求めているらしかった。
1年後には隠居している元タワオ公爵夫妻が迎えに来てくれると信じているみたいだけど、可哀想なことに彼は両親に見捨てられた。
元タワオ公爵夫妻はフェアララさんとの交際を反対していたし、私と結婚したのに結婚式どころか、親に挨拶にも来させなかったということで激怒しているらしい。
出所したあとのリュージ様は、一人で平民生活を送ることになると思われる。
セイフは罪が重いことと反省していない点から、フェアララさんと同じように騒擾の森に放たれることになった。
フェアララさんの時もそうだったらしいけれど、騒擾の森送りの際は連れて行かれる当日の朝に発表される。
そして、騒擾の森に送られたかどうかは親族にしか知らされないので、セイフが今、どうなっているかは私たちにはわからない。
調べようとも思わなかった。
無事に離婚が成立し、10日以上経ったある日の昼下がり、国王陛下から緊急で登城するようにと連絡が入った。
服装は気にせずにすぐに来いと言われたため、普段着のワンピースドレスのまま、陛下が寄越してくれた迎えの馬車に乗り込んだ。
すると、馬車の中には軍服ではなく、白シャツに黒ズボン、黒の外套姿のジェドがいた。
陛下からの呼び出しが、どんな用件なのか聞いてみると、彼は首を横に振った。
「俺も知らないんだ。今日は非番で屋敷に迎えが来た。で、レイティアも乗せていくっていうからここにいる」
「そうなのね。何の連絡もなしに迎えを寄越すだなんて、よっぽどのことかしら」
「昨日は、それぞれの大陸の代表の国王が集まって会議をしていたから、そのことに関係があるのかもしれないな」
「そうだったの?」
「ああ。会議が終わるまでは警備上の問題で言えなかったんだ」
そう言われてみれば「この日に城で大国の国王陛下が集まって会議します!」だなんて公にすれば、その道中で暗殺を考える人がいてもおかしくないものね。
「何を話されるおつもりかしら?」
「さあな。でも、どうして俺とレイティアなんだ?」
「そう言われてみればそうね」
少し考えてから、ふと思い出したことを聞いてみる。
「あれから、ルワ様がどうなったか知らない?」
「カイセイク公爵令嬢に関しては、大したお咎めはないが屋敷に引きこもってるらしい」
「それで彼女の噂を聞かないのね」
「カイセイク公爵令嬢には婚約者がいたらしい」
「えっ!?」
予想もしていなかった話をされて、思わず大きな声を上げてしまった。
「ほ、本当に?」
「ああ。婚約破棄されたけどな」
「婚約者がいたことに驚きだし、今まで婚約破棄されていなかったことにも驚きだわ」
「彼女の下僕については、結婚する際には関係を切るという話になっていたらしい」
「じゃあ、婚約破棄の原因はまた違うの?」
「彼女の評判が悪いことに相手が気が付いたんだ。結婚してもメリットはないと判断したみたいだな」
ジェドが呆れた顔をして言った。
「ということは、しばらくはルワ様は結婚は厳しそうね。カイセイク家の評判も落ちていることも明るみになったでしょうし」
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「わからないわ。無理かもしれない。でも、それなら、私のほうが早く2回目の結婚ができそうね」
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「……なら、それから少ししたら、結婚するか」
「……誰と誰が?」
「俺とレイティア」
「……やり直してくれる?」
「は?」
「結婚するかはないでしょう!」
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「悪かったよ。緊張してたんだ」
ジェドは前髪をかきあげて深呼吸をしたあと、私を見て言う。
「改めて言う。レイティアがレイティアなりの正義を貫き通せるように守りたい。だから、俺と結婚してください」
「……返事は一択しかないわよね?」
「そうだな」
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「やめろ」
ジェドは眉根を寄せた。
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最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
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お気に入り登録、しおり、エール、感想も励みになりました。
ありがとうございます!
ちなみに「小説家になろう」様の方ではエピローグを少し変えております。
続編?
読むよ!
という方は、下記を読んでやってくださいませ。
「私には関係ありませんので、どうぞお好きになさって?」というタイトルで続編を同時公開しております。
続編では暴君とその暴君が大好きな妹が出てまいります。
ジェドを狙うウザい女も出てきますが、ジェドは相手にしませんし、レイティアも雑魚は本気で相手にしません。
物語のテイストは本作と変わりませんので、悪へのヘイトはあるかもしれませんが、ヒロインピンチだ、可哀想などのストレスはありません。
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お話であり相手が悪だから暴力で返してますが、暴力を肯定しているわけではありませんので、そこはご理解願います。
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