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第二章 帰ってきた元王女
3 ラブックSide
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ノエルファが帰ってきたという知らせは、ラブックの耳にも届き、彼は両親の部屋に赴き、こう訴えた。
「父上、母上! もともとは僕とノエルファの婚約でした。代わりにやって来たロゼリアが、僕と結婚するのは可哀想です。ノエルファには罰として僕と結婚させるのはどうでしょうか。そうすればロゼリアを自由にしてあげられます!」
自分はロゼリアのためを思って言っているのだとアピールしたつもりのラブックだったが、そんなことは両親にはお見通しだった。
「ラブック、よく考えてちょうだい。騎士と駆け落ちしただけでなく、やっぱり辛くなったと言って戻ってくるような女性を王太子妃になんてできるわけがないでしょう!」
いつもなら味方してくれる母に否定されたラブックは、焦った顔で訴える。
「悪いことをしたことは確かですが、戻ってきたということは反省したということでしょう?」
「あなた、国民になんと言うつもりなの? 普通なら嫁にするのではなく、罰を与えろとズキチーケ王国に訴えるべきなのに!」
「母上! 落ち着いてください!」
(どうして女はすぐにヒステリックに叫ぶのだろう)
ラブックは心の中でそんなことを思っていた。
彼にも婚約者がいたが、ノエルファのことを一番に思っているラブックのことが許せず、自分を見てほしいと泣いて訴えた。
彼にはそんな姿が醜く感じて、余計に気持ちが冷めていった。
(まあ、母上は綺麗だからいいか。それよりも今はどうやって、ノエルファを俺の妻にするか考えなくては)
「ラブック、お前はノエルファのことが好きなようだが、お前がノエルファだと思っていた女性がロゼリアだと考えたことはないのか?」
父に問われたラブックは、鼻で笑いそうになったが、なんとか堪えた。
「ロゼリアなわけがありません。彼女のことを知っていますか? 彼女はとても気が強いんです。ノエルファのような優しい人物ではありません」
「……優しい人物ね」
リンツは失笑すると、目を閉じてうなずいた。
「わかった。ノエルファを呼び寄せよう。だが、条件がある」
「どんな条件ですか?」
「逆に質問させてもらうが、彼女のためなら、どんな代償も払えるか?」
「もちろんです。僕はノエルファのことを本当に愛しているんです」
満面の笑みを浮かべたラブックを見つめ、シャルロットは悲しげに目を伏せた。
「残念だよ」
リンツのつぶやきは、ラブックの耳にはっきり届かなかった。
「え?」
「もう話は終わった。部屋に戻りなさい」
聞き返したらラブックだったが答えてはもらえず、追い出されるように部屋から出たのだった。
「父上、母上! もともとは僕とノエルファの婚約でした。代わりにやって来たロゼリアが、僕と結婚するのは可哀想です。ノエルファには罰として僕と結婚させるのはどうでしょうか。そうすればロゼリアを自由にしてあげられます!」
自分はロゼリアのためを思って言っているのだとアピールしたつもりのラブックだったが、そんなことは両親にはお見通しだった。
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「母上! 落ち着いてください!」
(どうして女はすぐにヒステリックに叫ぶのだろう)
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彼にも婚約者がいたが、ノエルファのことを一番に思っているラブックのことが許せず、自分を見てほしいと泣いて訴えた。
彼にはそんな姿が醜く感じて、余計に気持ちが冷めていった。
(まあ、母上は綺麗だからいいか。それよりも今はどうやって、ノエルファを俺の妻にするか考えなくては)
「ラブック、お前はノエルファのことが好きなようだが、お前がノエルファだと思っていた女性がロゼリアだと考えたことはないのか?」
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「……優しい人物ね」
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「もちろんです。僕はノエルファのことを本当に愛しているんです」
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「残念だよ」
リンツのつぶやきは、ラブックの耳にはっきり届かなかった。
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