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第四章 逆転する立場
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運命が変わる日の朝は、やはり緊張していたのか、いつもよりもかなり早い時間に目覚めてしまった。
ロゼリアはボウルに入れてもらった冷たい水で顔を洗い、すっきりしない頭を叩き起こす。
また、ノエルファ様に使われるのは御免だわ。ラブック殿下とノエルファ様の婚約が決まったら、私はここを出なくちゃ。
覚悟を決めたロゼリアは、部屋に運んでもらった朝食を食べ終えると、気合いを入れ直した。
時間が近づいてきたので、マロンと共に部屋を出ようとすると、ルディウスが訪ねてきた。
廊下で立ち話をするわけにはいかないため、部屋に招き入れる。入ってきたルディウスは、隅に置かれていたトランクケースを見て苦笑した。
「父上からの伝言で、ここを追い出すような真似はしないから荷造りは必要ないって、今さら遅いよな」
「……いえ。陛下のお気持ちは嬉しいし、この部屋から移動しなければならないことは確かだもの。荷造りは必要だから無駄なことはしてない」
今の部屋は王太子妃になるから住むことになった場所だ。
ここはノエルファの部屋になるのだろうと、ロゼリアは考えた。
「これからもよろしくな」
「……こちらこそ、よろしくお願いします」
これからは上司と部下の関係になる。そう思っていたロゼリアだったが、会議が始まり、彼女とラブックの婚約が解消された時、予想外の出来事が起こった。
******
「では、ラブックとロゼリアの婚約を解消し、ラブックとノエルファの婚約とルディウスとロゼリアの婚約をこの場で決定する。それからラブック、お前に伝えなければならないことがある」
リンツの発言を聞いたロゼリアとルディウスは、驚いてお互いの顔を見つめた。
「婚約なんて……、あなたは話は聞いていたの?」
「いや。ロゼリアのことをどう思うか確認されたけど、婚約の話は聞いてない」
ラブックのことなど無視して、ロゼリアたちが小声で会話をしていると、リンツが二人に苦笑する。
「驚いているのはわかる。詳しい話はあとでするから、今はこちらの話に集中しろ」
「「申し訳ございませんでした」」
二人が頭を下げると、リンツはうなずき、ラブックに目を向けた。
「ラブック」
「はい!」
「ノエルファをお前の婚約者にすることは、お前は王太子にはふさわしくないと証明するようなものだ」
「な、何をおっしゃっているのですか?」
ラブックの笑みは一瞬で消え去り、ノエルファは顔を引きつらせて、リンツに尋ねる。
「あの、それって……まさか」
「ノエルファとの婚約を認めるが、ラブックから、王位継承権を剥奪する」
「「そんなっ!」」
ラブックとノエルファは同時に悲痛な声を挙げる。そんな二人を見たリンツは冷ややかな笑みを浮かべた。
「ノエルファ、お前は他の男と駆け落ちしておいて、よくも戻ってこれたものだ。お前を罰さないだけでも、かなり寛容な対応だということを忘れるなよ」
「私は元王女だったのよ? 罰せられるわけがないじゃない! そんなこともわからないの!?」
リンツへの無礼な発言を聞いたロゼリアたちは、ノエルファを睨みつけた。ラブックだけが、ノエルファを見ずに、この状況を受け入れられないというように虚空を見つめていた。
ロゼリアはボウルに入れてもらった冷たい水で顔を洗い、すっきりしない頭を叩き起こす。
また、ノエルファ様に使われるのは御免だわ。ラブック殿下とノエルファ様の婚約が決まったら、私はここを出なくちゃ。
覚悟を決めたロゼリアは、部屋に運んでもらった朝食を食べ終えると、気合いを入れ直した。
時間が近づいてきたので、マロンと共に部屋を出ようとすると、ルディウスが訪ねてきた。
廊下で立ち話をするわけにはいかないため、部屋に招き入れる。入ってきたルディウスは、隅に置かれていたトランクケースを見て苦笑した。
「父上からの伝言で、ここを追い出すような真似はしないから荷造りは必要ないって、今さら遅いよな」
「……いえ。陛下のお気持ちは嬉しいし、この部屋から移動しなければならないことは確かだもの。荷造りは必要だから無駄なことはしてない」
今の部屋は王太子妃になるから住むことになった場所だ。
ここはノエルファの部屋になるのだろうと、ロゼリアは考えた。
「これからもよろしくな」
「……こちらこそ、よろしくお願いします」
これからは上司と部下の関係になる。そう思っていたロゼリアだったが、会議が始まり、彼女とラブックの婚約が解消された時、予想外の出来事が起こった。
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「では、ラブックとロゼリアの婚約を解消し、ラブックとノエルファの婚約とルディウスとロゼリアの婚約をこの場で決定する。それからラブック、お前に伝えなければならないことがある」
リンツの発言を聞いたロゼリアとルディウスは、驚いてお互いの顔を見つめた。
「婚約なんて……、あなたは話は聞いていたの?」
「いや。ロゼリアのことをどう思うか確認されたけど、婚約の話は聞いてない」
ラブックのことなど無視して、ロゼリアたちが小声で会話をしていると、リンツが二人に苦笑する。
「驚いているのはわかる。詳しい話はあとでするから、今はこちらの話に集中しろ」
「「申し訳ございませんでした」」
二人が頭を下げると、リンツはうなずき、ラブックに目を向けた。
「ラブック」
「はい!」
「ノエルファをお前の婚約者にすることは、お前は王太子にはふさわしくないと証明するようなものだ」
「な、何をおっしゃっているのですか?」
ラブックの笑みは一瞬で消え去り、ノエルファは顔を引きつらせて、リンツに尋ねる。
「あの、それって……まさか」
「ノエルファとの婚約を認めるが、ラブックから、王位継承権を剥奪する」
「「そんなっ!」」
ラブックとノエルファは同時に悲痛な声を挙げる。そんな二人を見たリンツは冷ややかな笑みを浮かべた。
「ノエルファ、お前は他の男と駆け落ちしておいて、よくも戻ってこれたものだ。お前を罰さないだけでも、かなり寛容な対応だということを忘れるなよ」
「私は元王女だったのよ? 罰せられるわけがないじゃない! そんなこともわからないの!?」
リンツへの無礼な発言を聞いたロゼリアたちは、ノエルファを睨みつけた。ラブックだけが、ノエルファを見ずに、この状況を受け入れられないというように虚空を見つめていた。
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