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第六章 元婚約者たちの悪あがき
3 ノエルファSide
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騎士に引きずられるようにして連れて行かれるラブックを、ノエルファはダンスホールの出入り口付近の柱に手を当てて見つめていた。
「放せ! まだ話は終わっていないんだ!」
会場付近で暴れられても迷惑なので、ラブックは強制的に自室に連れて行かれることになっている。
「僕はノエルファに騙されたんだ! そうだ。ロゼリアだって僕を騙していたんじゃないか!」
ダンスホールに向かって叫んでいたラブックの声は、姿が見えなくなると共に聞こえなくなった。
ピンク色のプリンセスラインのドレスに身を包んだノエルファは、先ほどのラブックの情けない姿を思い出して嘲笑する。
馬鹿ね。真っ向勝負を挑むからそうなるのよ。頭を使わなくちゃね。
ロゼリアになりきるために、ノエルファは今日のロゼリアの髪型を真似ている。そのせいで、自分とロゼリアの見分けはつかないはず。
自信を持って、ノエルファはダンスホールの入場口に近づいた。
忙しそうにしている受付の男性に微笑みかける。そして、そのまま通り過ぎようとしたが、止められてしまう。
「ノエルファ様、お待ちください。あなたは入場を許可されておりません」
「な、何を言っているのよ。私はロゼリアよ」
ホール内は人が多く、ロゼリアをすぐには見つけられない。うまく誤魔化せると思ったが、対策は取られていた。
「今日のロゼリア様がお召しになっているドレスはピンク色ではございません」
「汚してしまったから着替えてきたのよ」
「ノエルファ様、わたくし共はロゼリア様より、今日は何があってもピンク色のドレスは着用されないと承っております」
「なんですって?」
ノエルファはピンク色のドレスしか持っていない。どんなに見た目が似ていても、着るドレスがなければどうしようもなかった。
ノエルファが言葉を失っていると、マロンが近づいて彼女に話しかける。
「ノエルファ様がロゼリア様に成りすまそうとしていたことは、ロゼリア様にご報告させていただきます」
「そんなことしなくていいわよ!」
「いいえ。王太子殿下の婚約者のふりをしようとするなんて許されることではありませんから」
マロンは言い終えると、笑みを浮かべてホールの中に入っていく。
「ま、待ちなさい!」
慌ててノエルファが追いかけようとしたが、騎士に止められた挙句、ラブックと同じように部屋まで戻されたのだった。
「放せ! まだ話は終わっていないんだ!」
会場付近で暴れられても迷惑なので、ラブックは強制的に自室に連れて行かれることになっている。
「僕はノエルファに騙されたんだ! そうだ。ロゼリアだって僕を騙していたんじゃないか!」
ダンスホールに向かって叫んでいたラブックの声は、姿が見えなくなると共に聞こえなくなった。
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馬鹿ね。真っ向勝負を挑むからそうなるのよ。頭を使わなくちゃね。
ロゼリアになりきるために、ノエルファは今日のロゼリアの髪型を真似ている。そのせいで、自分とロゼリアの見分けはつかないはず。
自信を持って、ノエルファはダンスホールの入場口に近づいた。
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「なんですって?」
ノエルファはピンク色のドレスしか持っていない。どんなに見た目が似ていても、着るドレスがなければどうしようもなかった。
ノエルファが言葉を失っていると、マロンが近づいて彼女に話しかける。
「ノエルファ様がロゼリア様に成りすまそうとしていたことは、ロゼリア様にご報告させていただきます」
「そんなことしなくていいわよ!」
「いいえ。王太子殿下の婚約者のふりをしようとするなんて許されることではありませんから」
マロンは言い終えると、笑みを浮かべてホールの中に入っていく。
「ま、待ちなさい!」
慌ててノエルファが追いかけようとしたが、騎士に止められた挙句、ラブックと同じように部屋まで戻されたのだった。
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