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最終章 代わりなんていない
1 ラブックSide
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取り調べを受けたトーショは、自分は悪くないと言い張っていた。
「僕はノエルファ様に騙されたんです! 彼女が連れて逃げてほしいと言うから逃げたんです。王女の命令を聞いただけです! 悪いのはすべてノエルファ様です!」
自分の地位を捨ててまで彼女を助けようとしたのに、彼女は裏切ったのだと言い、罰は受けるが、処刑だけはやめてほしいと懇願した。
その話を聞いたロゼリアは呆れただけで、彼をどう処分するかは、ズキチーケ王国に任せると伝えただけだったが、ラブックは違った。
(二人で手を組めば、ノエルファが悪女で僕たちは被害者として罪を軽くしてもらえるんじゃないか?)
自分がこうなったのは、すべてノエルファのせいだと考えていたラブックは、トーショと会おうと決めた。
だが、彼は部屋から出ることができない。そのため、リンツに許可を求めることにした。
数時間後、ラブックの部屋に、リンツとシャルロットがやって来ると、彼はノエルファのことで、トーショと話したいことがあると伝えた。
「婚約披露パーティーで好き勝手しておいて、まだ勝手に動こうと言うのか」
「間違ったことをしてしまったと謝ります! ですから、挽回するためにチャンスをください」
何を今さら挽回できることがあるのか、リンツは呆れ返った。
「チャンスは十分にやっただろう」
「そこをなんとかお願いします!」
「あなた、私からもお願いするわ。会うくらいなら良いでしょう? ラブックの処分について口を出さないかわりに、このお願いだけ聞いて上げてほしいの」
シャルロットにお願いされたリンツは、眉間にしわを寄せた。
すでにやってはいけないことを何度もしている息子を許すことは、国王の立場として許されることではない。
ただ、彼も人だ。息子と妻にお願いされ、無下に扱うことができなかった。だが、自由に動かすわけにはいかないため、トーショをこちらに呼び寄せることにした。
「いいか。彼は罪人だ。話をするだけだぞ。それから、ワガママを聞いてやったんだ。それなりの覚悟をしておけよ」
「わかりました!」
明るい表情の息子を見たリンツは、ラブックとこの城内で過ごす時間は、あとどれくらいだろうかと、悲しげな表情を見せた。
肝心のラブックは父の気持ちに気づくことはなく、助けてくれた母に笑顔で礼を言った。
「僕はノエルファ様に騙されたんです! 彼女が連れて逃げてほしいと言うから逃げたんです。王女の命令を聞いただけです! 悪いのはすべてノエルファ様です!」
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何を今さら挽回できることがあるのか、リンツは呆れ返った。
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「わかりました!」
明るい表情の息子を見たリンツは、ラブックとこの城内で過ごす時間は、あとどれくらいだろうかと、悲しげな表情を見せた。
肝心のラブックは父の気持ちに気づくことはなく、助けてくれた母に笑顔で礼を言った。
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