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最終章 代わりなんていない
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それから十日後、トーショはレフス王国の王城内にある客室の一つに案内された。
普段ならば絵画などが壁にかけられ、華やかな客室なのだが、今日は部屋の中の装飾品はすべて別室に移動されている。
ラブックはトーショと二人で話ができると思い込んでいたのだが、そんなわけがない。
二人共が罪人のため、監視が付けられ、会話の内容も記録されることになっていた。
ロゼリアは二人に会う気はなかったが、会話の内容が気になったため、客室の隣にある使用人の控室の中で話を聞くことにした。
リンツやシャルロット、ルディウスも同じ部屋にいるため、余計に部屋が狭く感じられた。
ノエルファの話になるだろうと予想していたため、ノエルファも連れてこられていたが、部屋の中ではなく、猿ぐつわをはめられた状態で廊下に立っていた。
開け放たれたままの扉を気にしていたラブックたちだったが、話を始めると、そんなことはすっかり頭から消え去った。
「僕からノエルファを奪おうとしたことは許せない行為だ。だが、君も彼女に騙されていたんだろう?」
「そうです! 彼女はいつも僕の前では可憐な女性でした! それなのに本性は違ったんです!」
二人は彼らなりに溜まっていた愚痴を吐き出していく。
「僕を誘惑しておいて、思ったような暮らしができないからと、すべての罪を僕になすりつけて自分だけ助かろうとする女です!」
「ロゼリアを身代わりにしておきながら、パーティーで会ったのは自分だと嘘をつく女だ! 顔が可愛いからって調子に乗るんだから酷いものだよな!」
それは騙されたというよりか、あなたが顔で判断しただけでしょう。
ラブックの発言を聞いたロゼリアは、失笑するしかなかった。
「性格がいいと思っていたのに、彼女は簡単に僕を捨てた。僕は彼女のために数え切れないものを捨てたんです。ロゼリアのことを大事にしておけば良かった!」
「本当にそう思う。ロゼリアを大事にしておけば、僕たちは幸せになれただろう。でも、ちょっと待ってくれ。騙すほうが悪いと思わないか?」
ラブックがトーショに問いかけると「そうだ!」と彼も大きな声で同意した。
くだらない話をしている息子の声を聞く度に、シャルロットの表情は重くなっていく。
その時、我慢しきれなくなったノエルファが暴れ始めた。
「ふぁんふぁのひょ! わふぁふぃふあっかふぁるまのにひて!」
猿ぐつわのせいでうまく話せないノエルファを、リンツが彼らの部屋に連れて行くように命令する。
ノエルファが部屋の中に入ってくると、トーショたちは目を大きく見開いて驚いた。
「「ど、どうしてここにノエルファが……?」」
猿ぐつわが外され、口が自由になったノエルファが叫ぶ。
「よくわからないけれど、ここまで連れてこられたのよ! というか、なんなのよ。あんたたち! 自分が悪いのに人のせいにしないでよ!」
時間の無駄でしかなく、自分たちの品位を貶める話し合いが、いま、幕を開けた。
普段ならば絵画などが壁にかけられ、華やかな客室なのだが、今日は部屋の中の装飾品はすべて別室に移動されている。
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「そうです! 彼女はいつも僕の前では可憐な女性でした! それなのに本性は違ったんです!」
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それは騙されたというよりか、あなたが顔で判断しただけでしょう。
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「性格がいいと思っていたのに、彼女は簡単に僕を捨てた。僕は彼女のために数え切れないものを捨てたんです。ロゼリアのことを大事にしておけば良かった!」
「本当にそう思う。ロゼリアを大事にしておけば、僕たちは幸せになれただろう。でも、ちょっと待ってくれ。騙すほうが悪いと思わないか?」
ラブックがトーショに問いかけると「そうだ!」と彼も大きな声で同意した。
くだらない話をしている息子の声を聞く度に、シャルロットの表情は重くなっていく。
その時、我慢しきれなくなったノエルファが暴れ始めた。
「ふぁんふぁのひょ! わふぁふぃふあっかふぁるまのにひて!」
猿ぐつわのせいでうまく話せないノエルファを、リンツが彼らの部屋に連れて行くように命令する。
ノエルファが部屋の中に入ってくると、トーショたちは目を大きく見開いて驚いた。
「「ど、どうしてここにノエルファが……?」」
猿ぐつわが外され、口が自由になったノエルファが叫ぶ。
「よくわからないけれど、ここまで連れてこられたのよ! というか、なんなのよ。あんたたち! 自分が悪いのに人のせいにしないでよ!」
時間の無駄でしかなく、自分たちの品位を貶める話し合いが、いま、幕を開けた。
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