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最終章 代わりなんていない
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「どうする? 止めさせるか?」
「いいえ。このまま聞いてみましょう。もちろん、両陛下が止めるべきだと判断されたのであれば別ですが」
呆れ顔のルディウスに尋ねられたロゼリアは、苦笑してリンツたちを見つめた。
こんな話を聞くことは二度とないだろう。人生経験の一つとして、三人が何を言うのか、ロゼリアは聞いてみたかったのだ。
世の中には色々な人がいる。だから、普段起こらないような出来事なら経験して、対処できるようにしておきたい。
そんな気持ちはルディウスだけでなく、リンツたちにも伝わったようだった。
「息子が何を言うのかは気になるし、馬鹿馬鹿しいと後悔することになるかもしれないが、このまま話をさせようと思う」
「私も踏ん切りをつけるいいきっかけになると思うわ」
シャルロットが首を縦に振ったことを確認し、ロゼリアは三人の話に集中することにした。
「あなたがそんなに気の強い性格だと知っていたら、一緒に駆け落ちしようなんて思いませんでした! あなたのせいで僕の人生は終わりだ!」
「何を言っているの? 私と逃げた時点であなたの人生は終わっているの! 自分で判断したくせに人のせいにしようとするなんて、本当に最低な男ね!」
「猫をかぶっていたんなら、逃げる前に打ち明けてほしかったんです! いや、それだけじゃない。自分一人だけ助かろうとして、僕一人を悪者にしようとしたじゃないですか! 人としてどうかと思います!」
トーショが叫ぶと、ノエルファが言い返さないうちに、ラブックがトーショを援護する。
「彼の話を聞いていたら悪いのはノエルファだ! ノエルファ! すべて自分が悪かったと謝るんだ! そして、ロゼリアに僕たちが君の被害者だって言うんだ!」
そんなことを言われても困る……というか、迷惑というか。何といえばいいのか。
そんなことをする必要はないと伝えるくないのか。
ロゼリアがため息を吐いて立ち上がると、ノエルファが言い返す声が聞こえてきた。
「は? 私がロゼリアにそんなことを言うわけないでしょう? 大体、あなたたち、ロゼリアが許してくれると本気で思っているんですか?」
「うるさい、黙れ!」
ノエルファが嘲笑うと、ラブックが彼女の頬を打った。
ノエルファは涙目になり、打たれた頬を押さえて叫ぶ。
「ひ、酷いわ! お父様にも叩かれたことがないのに!」
「言うことを聞かない人間にはお仕置きが必要なんだ!」
ラブックの言い分を聞いたロゼリアは、聞いていられないとばかりに顔を覆っているシャルロットに話しかける。
「これ以上、話を聞いていても時間の無駄です。私の名前が出ましたから、決着をつけてこようと思います。シャルロット様、辛いかと思われますので、お部屋に戻られてはいかがでしょうか」
シャルロットは手を顔から離し、意思のこもった眼差しをロゼリアに向ける。
「……いいえ。私は母親であり、王妃なの。王妃としての判断をくだしたいのよ」
「承知いたしました」
ロゼリアは微笑み、隣の部屋に続く扉に向かって歩き出すと、ルディウスが声をかけた。
「ロゼリア、一人で大丈夫か?」
「もちろんです。ですが、気になるようでしたら一緒に来てくださいますか?」
「一緒に行く」
立ち上がったルディウスは、扉の前までやって来ると、ロゼリアの代わりに扉を開けた。
「いいえ。このまま聞いてみましょう。もちろん、両陛下が止めるべきだと判断されたのであれば別ですが」
呆れ顔のルディウスに尋ねられたロゼリアは、苦笑してリンツたちを見つめた。
こんな話を聞くことは二度とないだろう。人生経験の一つとして、三人が何を言うのか、ロゼリアは聞いてみたかったのだ。
世の中には色々な人がいる。だから、普段起こらないような出来事なら経験して、対処できるようにしておきたい。
そんな気持ちはルディウスだけでなく、リンツたちにも伝わったようだった。
「息子が何を言うのかは気になるし、馬鹿馬鹿しいと後悔することになるかもしれないが、このまま話をさせようと思う」
「私も踏ん切りをつけるいいきっかけになると思うわ」
シャルロットが首を縦に振ったことを確認し、ロゼリアは三人の話に集中することにした。
「あなたがそんなに気の強い性格だと知っていたら、一緒に駆け落ちしようなんて思いませんでした! あなたのせいで僕の人生は終わりだ!」
「何を言っているの? 私と逃げた時点であなたの人生は終わっているの! 自分で判断したくせに人のせいにしようとするなんて、本当に最低な男ね!」
「猫をかぶっていたんなら、逃げる前に打ち明けてほしかったんです! いや、それだけじゃない。自分一人だけ助かろうとして、僕一人を悪者にしようとしたじゃないですか! 人としてどうかと思います!」
トーショが叫ぶと、ノエルファが言い返さないうちに、ラブックがトーショを援護する。
「彼の話を聞いていたら悪いのはノエルファだ! ノエルファ! すべて自分が悪かったと謝るんだ! そして、ロゼリアに僕たちが君の被害者だって言うんだ!」
そんなことを言われても困る……というか、迷惑というか。何といえばいいのか。
そんなことをする必要はないと伝えるくないのか。
ロゼリアがため息を吐いて立ち上がると、ノエルファが言い返す声が聞こえてきた。
「は? 私がロゼリアにそんなことを言うわけないでしょう? 大体、あなたたち、ロゼリアが許してくれると本気で思っているんですか?」
「うるさい、黙れ!」
ノエルファが嘲笑うと、ラブックが彼女の頬を打った。
ノエルファは涙目になり、打たれた頬を押さえて叫ぶ。
「ひ、酷いわ! お父様にも叩かれたことがないのに!」
「言うことを聞かない人間にはお仕置きが必要なんだ!」
ラブックの言い分を聞いたロゼリアは、聞いていられないとばかりに顔を覆っているシャルロットに話しかける。
「これ以上、話を聞いていても時間の無駄です。私の名前が出ましたから、決着をつけてこようと思います。シャルロット様、辛いかと思われますので、お部屋に戻られてはいかがでしょうか」
シャルロットは手を顔から離し、意思のこもった眼差しをロゼリアに向ける。
「……いいえ。私は母親であり、王妃なの。王妃としての判断をくだしたいのよ」
「承知いたしました」
ロゼリアは微笑み、隣の部屋に続く扉に向かって歩き出すと、ルディウスが声をかけた。
「ロゼリア、一人で大丈夫か?」
「もちろんです。ですが、気になるようでしたら一緒に来てくださいますか?」
「一緒に行く」
立ち上がったルディウスは、扉の前までやって来ると、ロゼリアの代わりに扉を開けた。
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