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最終章 代わりなんていない
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ラブックはロゼリアの言ったことを理解できたが、ノエルファやトーショは首を傾げた。
「ロゼリア、あなたは自分で何を言っているかわかっているの? あなたがラブック殿下に優しい言葉をかけたんでしょう? なら、ラブック殿下が好きにたったのはあなたじゃないの」
「そうだよ。君は君じゃないか」
ノエルファのあとにトーショが苦笑して言った。
昔のロゼリアなら、トーショの言葉に救われていた。だが、今の彼女は、彼からそう言われても嬉しい感情など湧いてこない。
「パーティーに出席した時の私は、表の顔のノエルファ様ならどんな言葉をかけるか考えながら行動していたの。だから、ラブック殿下にかけた言葉はロゼリアの言葉じゃないわ」
「ロゼリアとして、ラブック殿下に同じ言葉をかけていたかもしれないじゃない」
ノエルファの意見を、ロゼリアは首を横に振って否定する。
「咄嗟に出た言葉ではなく、考えた言葉ですから、そうとは思えません」
「ロゼリア、僕は君のことをよく知っている。君は優しい人だ。君のことだから、きっと同じ言葉をラブック殿下に伝えるだろう」
頑なに否定するロゼリアに、トーショがひきつった笑みを浮かべながら言うと、ラブックも同意する。
「そうだ。きっと同じことを言うに決まっている。だから、君は僕の」
「もう結構です。たとえ、私が同じことを言ったとしても、あなたの気持ちに応えるつもりはないのです。それなら、こんな話をしても無駄でしょう?」
ロゼリアはラブックとトーショを睨み、冷淡な口調で続ける。
「あなたたちはノエルファ様の本性を見抜けなかっただけでなく、私に酷い仕打ちをした。その時点で、私があなたたちに好意を持つなんてありえません。ですから、助けてもらおうなんて馬鹿なことは考えないでください」
「そんな……」
椅子に座っていたトーショだったが、顔面蒼白になって、膝から崩れ落ちる。床に座り込んだまま、彼は顔を両手で覆った。
「ロゼリアが助けてくれなかったら、誰が僕を助けてくれるんだ」
涙を流すトーショの隣で、ラブックは、どうすればロゼリアが許してくれるのか必死に考えていた。
そんなラブックにルディウスが話しかける。
「兄上、もう諦めてください。ロゼリアは、あなたがしたことを知っていますよ」
「……僕がしたこと?」
「ええ。あなたがメイドたちにしたことです」
「……それはっ!」
ラブックは焦った顔でロゼリアに目を向けた。
調べた結果、ラブックは知られたくない真実を知ったメイドたちを襲い、妊娠させていた。
責任を取るつもりがなく、父親が自分であることは誰にも言うなと脅し、彼女たちを自ら辞める方向に持っていったのだ。
この話を聞いたロゼリアの中で、ラブックへの嫌悪感が増していき、どんなことをしても彼を見直そうという気持ちはなくなった。
ラブックはロゼリアに手を伸ばす。
「ロゼリア、聞いてくれ。誤解なんだ」
「私に訴えても意味はありません。あなたは自分が犯した罪の罰を受け、責任を取らなければならないのです。この意味はわかりますよね?」
ロゼリアが冷たく言い放つと、自分が王子でさえもいられなくなると悟ったラブックの目から涙がこぼれた。
「ロゼリア、あなたは自分で何を言っているかわかっているの? あなたがラブック殿下に優しい言葉をかけたんでしょう? なら、ラブック殿下が好きにたったのはあなたじゃないの」
「そうだよ。君は君じゃないか」
ノエルファのあとにトーショが苦笑して言った。
昔のロゼリアなら、トーショの言葉に救われていた。だが、今の彼女は、彼からそう言われても嬉しい感情など湧いてこない。
「パーティーに出席した時の私は、表の顔のノエルファ様ならどんな言葉をかけるか考えながら行動していたの。だから、ラブック殿下にかけた言葉はロゼリアの言葉じゃないわ」
「ロゼリアとして、ラブック殿下に同じ言葉をかけていたかもしれないじゃない」
ノエルファの意見を、ロゼリアは首を横に振って否定する。
「咄嗟に出た言葉ではなく、考えた言葉ですから、そうとは思えません」
「ロゼリア、僕は君のことをよく知っている。君は優しい人だ。君のことだから、きっと同じ言葉をラブック殿下に伝えるだろう」
頑なに否定するロゼリアに、トーショがひきつった笑みを浮かべながら言うと、ラブックも同意する。
「そうだ。きっと同じことを言うに決まっている。だから、君は僕の」
「もう結構です。たとえ、私が同じことを言ったとしても、あなたの気持ちに応えるつもりはないのです。それなら、こんな話をしても無駄でしょう?」
ロゼリアはラブックとトーショを睨み、冷淡な口調で続ける。
「あなたたちはノエルファ様の本性を見抜けなかっただけでなく、私に酷い仕打ちをした。その時点で、私があなたたちに好意を持つなんてありえません。ですから、助けてもらおうなんて馬鹿なことは考えないでください」
「そんな……」
椅子に座っていたトーショだったが、顔面蒼白になって、膝から崩れ落ちる。床に座り込んだまま、彼は顔を両手で覆った。
「ロゼリアが助けてくれなかったら、誰が僕を助けてくれるんだ」
涙を流すトーショの隣で、ラブックは、どうすればロゼリアが許してくれるのか必死に考えていた。
そんなラブックにルディウスが話しかける。
「兄上、もう諦めてください。ロゼリアは、あなたがしたことを知っていますよ」
「……僕がしたこと?」
「ええ。あなたがメイドたちにしたことです」
「……それはっ!」
ラブックは焦った顔でロゼリアに目を向けた。
調べた結果、ラブックは知られたくない真実を知ったメイドたちを襲い、妊娠させていた。
責任を取るつもりがなく、父親が自分であることは誰にも言うなと脅し、彼女たちを自ら辞める方向に持っていったのだ。
この話を聞いたロゼリアの中で、ラブックへの嫌悪感が増していき、どんなことをしても彼を見直そうという気持ちはなくなった。
ラブックはロゼリアに手を伸ばす。
「ロゼリア、聞いてくれ。誤解なんだ」
「私に訴えても意味はありません。あなたは自分が犯した罪の罰を受け、責任を取らなければならないのです。この意味はわかりますよね?」
ロゼリアが冷たく言い放つと、自分が王子でさえもいられなくなると悟ったラブックの目から涙がこぼれた。
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