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23 憤慨する
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私にいつも付いてくれている騎士と侍女に出かける旨を伝えると、かなり反対されたけれど、押し切ってルー達と外へ出た。
たぶん、ルーがいるから何とか押し切れたんだと思う。
夜中の暗い道を歩いているけれど、エロさんが持ってくれているランタンが私の足元を照らしてくれているから、まだ歩きやすい。
目的地はわからないけれど、ルーとエロさんに付いて歩いていると、これから何をしに行こうとしているのかを説明される。
「キーライズン卿だが、ビアンカと何を話したかは分からないが、彼女のいた宿からは出てきた事は確認されたんだが、夜になっても彼が帰ってこないと、見張らせていた仲間から連絡がきた」
「エッジホールの所まで連れて行った奴がちゃんと送り届けりゃ良かったんだが、宿からそう遠くなかったのと、一人で帰れるって言うから帰らせちまったらしい」
ルー、エロさんの順番で話をしてくれた。
「ビアンカ様の所から宿に帰るまでに、ミュラーに何があったんでしょうか?」
目的地があるという事は、ミュラーに何が起きたかはわかっているのだろうと思って聞いてみると、ルーは小さく息を吐いてから答えてくれる。
「ビアンカが雇ったのは、自分の領にいるチンピラなんだ。だから、昨日と今日、俺達にやられた事を逆恨みしてるみたいだ。あまり賢くない奴らの集まりだから、キーライズン卿が貴族かどうかも調べずに、感情的になって誘拐したんだろうな」
「そんなの意味がわかりません! ミュラーは何もしてないじゃないですか!」
「常識がある奴はそんな事はしない。奴らはプライド優先なんだろう」
ムキになって言う私に、ルーは冷静に答えてから続ける。
「奴らが話をしているのを聞いた部下によると、リアラの居場所を吐けと言われた様だが、キーライズン卿は言わなかったらしい」
「そんな! ミュラーは、無事なんですよね!?」
「ああ。だいぶ暴行はくわえられたようだけど、無事は無事らしい」
「…どうして、ミュラーは私が辺境伯の娘だと言わなかったの!? もしかしたら諦めるかも、って、そうなったら、ミュラーが口封じに殺されるかもしれないんですね…」
相手が貴族なら諦めるかと思ったけど、ミュラーに暴行した事がわかれば、私からの復讐を恐れて、ミュラーを殺して、何もなかった事にすれば良いと思うかもしれない。
私の正体を言わなければ、ミュラー自体もすぐには殺されないから、彼も時間稼ぎしているのかも。
「ミュラーの護衛は何をしてるのかしら」
「彼は次男だからか、あまり、気にかけてもらえていないみたいだ。役に立ちそうにない騎士しか連れてきてないらしい」
「ひどい! 自分の子供が危険な目に合っても、次男だから良いという事ですか!?」
「お嬢、落ち着けって。貴族なんてものは、後継ぎが一番なんだよ。もちろん、母親はそうじゃないかもしれないけどな」
エロさんにたしなめられて冷静になる。
それに、ルーに文句を言ってもしょうがない。
そんな話をしている内に目的地に着いたようだった。
住宅の立ち並ぶ地域でにある、誰も住んでいなさそうな木造の、今にも崩れそうなボロボロの2階建ての家。
入口付近には見張りなのか、身体の大きな男が二人ほどウロウロしている。
「相手は何人なんですか?」
「外の見張りも合わせて12人だ。2階にキーライズン卿がいる。俺達が男達の相手をするから、リアラはその間に彼を助けてくれ」
「承知しました!」
「あれ~? いつの間に名前呼び? なんなん? もう、チューくらいした! ~っ!」
ニヤニヤしたエロさんのお腹にルーが肘をいれたので、エロさんは、お腹をおさえてしゃがみ込んだ。
この二人で大丈夫かな?
ふと不安になったけど、それだけ余裕があるという事にしておく。
面が割れていないエロさんが酔っ払いのふりをして二人に近付いて話かけてくれている間に、私とルーが外から2階に上がり、ミュラーを助けるという段取りに決まった。
「じゃあ、決行するぞ」
「はい!」
「おう!」
ルーの言葉に、私とエロさん表情を引き締めて頷いた。
たぶん、ルーがいるから何とか押し切れたんだと思う。
夜中の暗い道を歩いているけれど、エロさんが持ってくれているランタンが私の足元を照らしてくれているから、まだ歩きやすい。
目的地はわからないけれど、ルーとエロさんに付いて歩いていると、これから何をしに行こうとしているのかを説明される。
「キーライズン卿だが、ビアンカと何を話したかは分からないが、彼女のいた宿からは出てきた事は確認されたんだが、夜になっても彼が帰ってこないと、見張らせていた仲間から連絡がきた」
「エッジホールの所まで連れて行った奴がちゃんと送り届けりゃ良かったんだが、宿からそう遠くなかったのと、一人で帰れるって言うから帰らせちまったらしい」
ルー、エロさんの順番で話をしてくれた。
「ビアンカ様の所から宿に帰るまでに、ミュラーに何があったんでしょうか?」
目的地があるという事は、ミュラーに何が起きたかはわかっているのだろうと思って聞いてみると、ルーは小さく息を吐いてから答えてくれる。
「ビアンカが雇ったのは、自分の領にいるチンピラなんだ。だから、昨日と今日、俺達にやられた事を逆恨みしてるみたいだ。あまり賢くない奴らの集まりだから、キーライズン卿が貴族かどうかも調べずに、感情的になって誘拐したんだろうな」
「そんなの意味がわかりません! ミュラーは何もしてないじゃないですか!」
「常識がある奴はそんな事はしない。奴らはプライド優先なんだろう」
ムキになって言う私に、ルーは冷静に答えてから続ける。
「奴らが話をしているのを聞いた部下によると、リアラの居場所を吐けと言われた様だが、キーライズン卿は言わなかったらしい」
「そんな! ミュラーは、無事なんですよね!?」
「ああ。だいぶ暴行はくわえられたようだけど、無事は無事らしい」
「…どうして、ミュラーは私が辺境伯の娘だと言わなかったの!? もしかしたら諦めるかも、って、そうなったら、ミュラーが口封じに殺されるかもしれないんですね…」
相手が貴族なら諦めるかと思ったけど、ミュラーに暴行した事がわかれば、私からの復讐を恐れて、ミュラーを殺して、何もなかった事にすれば良いと思うかもしれない。
私の正体を言わなければ、ミュラー自体もすぐには殺されないから、彼も時間稼ぎしているのかも。
「ミュラーの護衛は何をしてるのかしら」
「彼は次男だからか、あまり、気にかけてもらえていないみたいだ。役に立ちそうにない騎士しか連れてきてないらしい」
「ひどい! 自分の子供が危険な目に合っても、次男だから良いという事ですか!?」
「お嬢、落ち着けって。貴族なんてものは、後継ぎが一番なんだよ。もちろん、母親はそうじゃないかもしれないけどな」
エロさんにたしなめられて冷静になる。
それに、ルーに文句を言ってもしょうがない。
そんな話をしている内に目的地に着いたようだった。
住宅の立ち並ぶ地域でにある、誰も住んでいなさそうな木造の、今にも崩れそうなボロボロの2階建ての家。
入口付近には見張りなのか、身体の大きな男が二人ほどウロウロしている。
「相手は何人なんですか?」
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この二人で大丈夫かな?
ふと不安になったけど、それだけ余裕があるという事にしておく。
面が割れていないエロさんが酔っ払いのふりをして二人に近付いて話かけてくれている間に、私とルーが外から2階に上がり、ミュラーを助けるという段取りに決まった。
「じゃあ、決行するぞ」
「はい!」
「おう!」
ルーの言葉に、私とエロさん表情を引き締めて頷いた。
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