インスタントガールフレンド

クレハ@WME

文字の大きさ
32 / 44

31話

しおりを挟む
31話

本当に、なんでこんなことに…

僕は今現在、メイド服を着ている。

そう、男のプライドを捨てている。

「早くやりなさいっ!!」

バシンッ!!

どこから持ってきたかわからない鞭で、井上先輩はフローリングの床を引っ叩いて脅してくる。

本当になんで、僕が社畜のように馬車馬のように……

「はーやーく」

本当になんでなんだ……

「いらっしゃいませ……本日はこのめるめるめいどんにお越しくださり……ありがとうございます……」

というか、なにこのめるめるめいどんって……メイド服着るのだって嫌なのに、こんな恥ずかしい名前を店につけるだなんて……

「違うっ!なによっ!そのやる気のなさ。もっと笑顔で元気な声で、いらっしゃいませっ!よ」

「い、いらっしゃいませ……」

マジ泣きそう。

まあ、でも白崎さんがいないだけマシか。今白崎さんはクラスで文化祭の準備をしている。彼女にこんな恥ずかしいところなんて見られたくないから、まあ、まだ、頑張れるか。

「違う違うっ!いらっしゃいませーっ!よ」

にしても、先輩。もっと子供っぽくやればかわいいのになぁ。いや、決して僕はロリコンとかじゃないですけどねっ!!

「ほらっ!やって」

多分、これしっかりやらないと終わらない。

もう、こうなったらやるしかない。多分しっかりやらないと、白崎さんが帰って来ちまう。

腹を決めろ。二宮士郎。やったれっ!

「い、いらっしゃいませーっ!」

ガチャ!

「ただいまでーすっ!!」

「本日は、このめるめるめいどんにお越しくださり、ありがとうございますっ!」

「あ………」

そこには困惑したような顔をしている白崎さんがいた。

「え?その、えっと……ただいま?」

「う、うん。お、おかえり」

なんなの?これ…

「お?しかりんっ!しかりんも今からみっちりレッスンよっ!!」

このチビが……

「あ、メイド喫茶のですか。いいですよっ!」

状況を理解したらしい。

「士郎。あの……お疲れ様です」

本当。泣きそう。

「でも、士郎。凄いかわいいですよっ!!」

フォローのつもりだろうか?別に嬉しくないんだが?だけど……

「ありがとう」

彼女からどんなことでも、褒められると嬉しく感じる。それが例え、お世辞であったとしても嬉しいことに変わりはない。だから、それ以上は考えないようにしよう。

うん。考えない……

「じゃーん」

いつの間にか、井上先輩と白崎さんはメイド服に着替えていた。

うん。本当にかわいい。

これだよな。やはりメイドってのは

「じゃ、三人で練習するわよーっ!」

「おーっ!」

「お、おお……」

「いらっしゃいませーっ!はいっ!」

「いらっしゃいませーっ!」
 
「いらっしゃいませ……」

なんなの?これ……

で、やっぱり先輩はもったいないな。あんなにロリってるのにロリロリできないのかな?

いや?出来るはずだ。僕を部活に誘いに来た時のように。

「ほら士郎。しっかりやる」

「は、はぁ」

ちょっと、この先輩ギャフンと言わせたい。なら、やらせることは一つしかない。

「いらっしゃいませーっ!はいっ!」

このよくわからない流れに終止符を打ってやる。

「あの、先輩。提案があるんですがいいですか?」

「なによ?」

よし、流れは止めた。ここからだ。

「うん?なによ?」

「………先輩はもっと……子供っぽくやったら、かなりいいと思います」

先輩の普通に人を何人か殺めてそうな目。怖い…殺される?

選択を誤ったか?

「子供っぽく?どういう意味?」

すっごい目つきをしていたが、案外乗ってきた。

「うーんと……」

でも、ここで間違えると……ああ。考えるだけで死相が見えてきそうだ。

どうしようか。なんて言えば怒らせずにロリっぽくやってくれるだろうか?

うーん。どうしよう…

「いらっちゃいませ!ご主人様!!ふみゅふみゅ…ど、どうかしら……」 

え?なに?ちょっと釘み……あ、中身だ。そうじゃなくてっ!!…決して先輩のことなんて好きじゃない。いや、好きだけど、友達としてのだ。

でも、これは…ロリロリしててかわいい。

なんといっても、ふみゅふみゅ!の破壊力が凄すぎる。

なんでふみゅふみゅなのかは、わからないが、そんなことどうでもいいと思えるくらいに可愛かった。

「な、なんで黙るのよっ!!」

「いや、想像以上に良くて……」

「うっ……うるさいうるさいうるさーいっ!!」

ボンッ!!

なにかに風穴が空くような音。

「……え?」

完全に腹に入っていた。

にしても、恐ろしい音だ。

そんな音と共に僕は呼吸器官になんらかのダメージを受けたのか呼吸が出来なくなり、そのまま倒れた。

く、苦しい…溺れたみたいだ。

死相が見える。さっきよりくっきりと……

「しろう!!ねえっ!士郎っ!!」

意識が生と死の狭間にいるような感覚の時に、白崎さんの声が響いてくる。

ダメだ。まだ死ねない。

死んでたまるか…

僕は白崎さんの声の聞こえる方向へ進んでいく。

どんどんと周りは暗くなっていく。そして、完全になにもなくなった。

「ねえ、士郎」

「え?誰?」

「僕かい?僕はうーん。じゃ、道化師とでも名乗っておこうかな?」

「へ、へぇー。じゃ道化師さん。僕になんのようですか?」

「そろそろ君には、子供を止めてもらおうか」

「子供をやめる?」

「まあ、目覚めればわかるし、それは目覚めてからのお楽しみってことでいいかな?君の“選択”を見せてもらうよ」

そして、僕はなぜか布団の中にいた。

寝落ち?

いや、状況的にそれはないだろう。

起きてすぐにわかる。周りは暗いしもう夜なんだろう。だから、寝落ちはない。そして、一番現実味のあるものがあった。それは、僕の腹に風穴が空いているような感覚が、しっかりと残っているからだ。夢なら痛くないだろうしな。

だけど、穴は開いてない。

しっかりと腹はある。が、痛い。それは変わらない。

「お?士郎?起きたの?」

と、冷蔵庫を開けて一生懸命背伸びをして、水を取りだして飲んでいる金髪の少女が話しかけてきた。

「あ、先輩。なんで僕はこんなことに?」

「知らないわっ!軟弱なんじゃない?」

「あ、先輩思い出しましたよ」

「え?なにを?」

「なんで倒れたか」

「ほう。聞かせてもらおうじゃない」

と、かなりの上から目線でそう言うと、水を冷蔵庫にしまって、仁王だちをしている。

ちょっと、ホラ話しようかな?先輩なんかこれ系の話嫌いそうだし。

という、面白そうな案を思いついたので、簡単な作り話を話しながら作っていく。

「はい!あれは……昨日の晩の事でした。ひゅーひゅーと小窓から風が抜ける音がする程、外は強風でした」

「え?なんの話?昨日はほとんど無風だったわよね?」

「その音がうるさくて、どうも眠れなかった僕は水でも飲んでから寝ようと目をさまし、水を取りに行った時。みょーうに、寒かったんです。今は真夏だというのに、あれ?おかしいな。と思いながら、進んでいくと、その時に見てしまったんです……」

「え?ん?え?」

「そこには小さい金髪のツインテールがっ!!」

「ギャーー!!!」

多分、僕のオチは聞こえてないだろう。

井上先輩の顔は真っ青になり、頭を抱えてしゃがみ込み、ひどく怯えている。

いつもの恨みを果たし、気持ちよく眠りにつけそうだったので、そのまま僕は井上先輩を放置して、布団に潜る。

「士郎っ!起きてっ!」

朝になったのか白崎さんが騒いでいる。

「うん?あー?ふぅ」

「ええー!二度寝しないでよ士郎っ!」

「ふーん。うん。おはよ。しかりん」

と、ほぼ目蓋を閉じながらそんなことを一言言う。

「あ、士郎。起きたの?もうそのまま起きなければよかったのに」

そして、この悪口て意識が一気に覚醒する。

「え?なに?すらっと悪口言われたんだけど……」

「あ、そう言えば、士郎。メイド長やってもらうから、そこんとこよろしく」

「え、ええ!!よろしくもなにもなんで僕なの!?というか、なんでメイド長!?」

「え?面倒く……一番適任だと思ったからよっ!」

「今、絶対にめんどくさいって言ったよね?ねーねー!!」

というか、これは昨日の仕返しなのか!?

「ほら、遅刻するわよ。早く学校いくわよっ!」

「なんで強引な……」

そして、僕らは学校に向かう。

それから二週間。完璧にマンネリ化していた。

とりあえず学校に行き、接客練習。帰ったら地獄のような接客練習と、接客練習ばかりやっていた。

そして今日、本番を迎える。

8時からオープンだ。

昨日の前夜祭は学校のメンツだったし、部活の方ではあまり仕事やらなかったから、全然緊張しなかったけど、今日は普通の人が来るし、メイド喫茶を今日の本番はこの四人でがんばるしかない。

開店前に軽く確認っと…料理よし、店の清潔さよーし。なら、いいかな?

よし、時間通り8時だ。

もう、ここまで来たんだ。引き返すわけにはいかない。

「いらっしゃいませー!めるめるめいどんにようこそっ!何名様にゃん?」

急に決まったことだから仕方ないが、なんか、メイドカチューシャが猫耳カチューシャになってるんだよな……

恥じる気持ちは捨てろ。もう振り返るな。

見たところ僕らと歳が同じくらいの、普通のカップルだ。

「二人です」

「2名様ですねっ!二名様ご来店にゃーんっ!」

「萌え萌えー!」

と、奥から白崎さんの声が聞こえてくる。

朝だからちょっと仕込みが足りなくて、そっちに行ってもらっている。

そして、今井上先輩はなんか劇をやってるそうだ。

なんの役回りかとかは知らないけど、先輩に見合ったものだろう。

ゴシックロリ少女とか、ロリータ少女とか…

「あ、入国の儀式をさせてもらいますねっ!こちらのランプに向かって、ハートマークを手で作って、『萌え萌えキュンっ!』と、一緒に言ってもらえますか?」

「は、はい」

できるだけ声を高くして、女の子っぽく振る舞う。

バレたらなんか、いろいろ終わる気がする。

なんか、この人たちみてると、何処となく僕らと似ているような気がする。

何というか、初々しい感じが凄い似てる。なのに、メイド喫茶にくるなよ…とか、思ってはいるが声には出さない。

「せーのっ!萌え萌えキュンっ!」

「「も、萌え萌えキュン…」」

二人はすごく恥ずかしそうに手でハートマークを作り、そう言ってくれた。

「じゃ、メニュー決まったら教えてにゃーんっ!」

と、いいながらその席から離れて裏に戻る。

「う、うわ……マジで緊張した。いろんな意味で」

多分、男だってばれてない。行けるぞこれは……

「あははー。士郎っ!かわいいねっ!」

「え、ええーー!」

いつもそんなこと言われないから、なんか違う感じが凄い違和感があるけど、やはり嬉しいというか、なんというか……

「こんにちはー!誰もいないの?」

と、元気な声。

この声どこかで聞いたことがというか、あのバカップルだ。

「おーい!士郎出てこいよ」

……はぁ。もう嫌だ。さすがにこいつらは騙せないだろうし、いびられるじゃねえか……

続く……
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

橘若頭と怖がり姫

真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。 その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。 高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。

皇帝陛下の寵愛は、身に余りすぎて重すぎる

若松だんご
恋愛
――喜べ、エナ! お前にも縁談が来たぞ! 数年前の戦で父を、病で母を亡くしたエナ。 跡継ぎである幼い弟と二人、後見人(と言う名の乗っ取り)の叔父によりずっと塔に幽閉されていたエナ。 両親の不在、後見人の暴虐。弟を守らねばと、一生懸命だったあまりに、婚期を逃していたエナに、叔父が(お金目当ての)縁談を持ちかけてくるけれど。 ――すまないが、その縁談は無効にさせてもらう! エナを救ってくれたのは、幼馴染のリアハルト皇子……ではなく、今は皇帝となったリアハルト陛下。 彼は先帝の第一皇子だったけれど、父帝とその愛妾により、都から放逐され、エナの父のもとに身を寄せ、エナとともに育った人物。 ――結婚の約束、しただろう? 昔と違って、堂々と王者らしい風格を備えたリアハルト。驚くエナに妻になってくれと結婚を申し込むけれど。 (わたし、いつの間に、結婚の約束なんてしてたのっ!?) 記憶がない。記憶にない。 姉弟のように育ったけど。彼との別れに彼の無事を願ってハンカチを渡したけれど! それだけしかしてない! 都会の洗練された娘でもない。ずっと幽閉されてきた身。 若くもない、リアハルトより三つも年上。婚期を逃した身。 後ろ盾となる両親もいない。幼い弟を守らなきゃいけない身。 (そんなわたしが? リアハルト陛下の妻? 皇后?) ずっとエナを慕っていたというリアハルト。弟の後見人にもなってくれるというリアハルト。 エナの父は、彼が即位するため起こした戦争で亡くなっている。 だから。 この求婚は、その罪滅ぼし? 昔世話になった者への恩返し? 弟の後見になってくれるのはうれしいけれど。なんの取り柄もないわたしに求婚する理由はなに? ずっと好きだった彼女を手に入れたかったリアハルトと、彼の熱愛に、ありがたいけれど戸惑いしかないエナの物語。

鬼隊長は元お隣女子には敵わない~猪はひよこを愛でる~

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「ひなちゃん。 俺と結婚、しよ?」 兄の結婚式で昔、お隣に住んでいた憧れのお兄ちゃん・猪狩に再会した雛乃。 昔話をしているうちに結婚を迫られ、冗談だと思ったものの。 それから猪狩の猛追撃が!? 相変わらず格好いい猪狩に次第に惹かれていく雛乃。 でも、彼のとある事情で結婚には踏み切れない。 そんな折り、雛乃の勤めている銀行で事件が……。 愛川雛乃 あいかわひなの 26 ごく普通の地方銀行員 某着せ替え人形のような見た目で可愛い おかげで女性からは恨みを買いがちなのが悩み 真面目で努力家なのに、 なぜかよくない噂を立てられる苦労人 × 岡藤猪狩 おかふじいかり 36 警察官でSIT所属のエリート 泣く子も黙る突入部隊の鬼隊長 でも、雛乃には……?

お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。 お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」 その母は・・迎えにくることは無かった。 代わりに迎えに来た『父』と『兄』。 私の引き取り先は『本当の家』だった。 お父さん「鈴の家だよ?」 鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」 新しい家で始まる生活。 でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。 鈴「うぁ・・・・。」 兄「鈴!?」 倒れることが多くなっていく日々・・・。 そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。 『もう・・妹にみれない・・・。』 『お兄ちゃん・・・。』 「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」 「ーーーーっ!」 ※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。 ※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 ※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。 ※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)

あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜

瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。 まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。 息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。 あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。 夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで…… 夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。

ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました

大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――

処理中です...