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『第二十二話・6 : 血界反響陣──師弟の果て』
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ラムタフは、血走った目でリリアを睨み返し、口角を吊り上げた。
「……劣化コピー、だと? なら見せてやるよ、師匠! これならどうだァ──ッ!」
紅晶の剣を地に突き立て、両手を掲げて絶叫する。
「これこそ俺の……オリジナルだァ──《血界反響陣(ブラッド・リゾナンス)》起動詠唱!!」
「旧き封印よ、断ち切られろ!
禁呪の鎖よ、今ここに砕け散れ!
我こそは選ばれし継承者──我が血脈に刻まれしコードを解放する!
《旧約コード・999──血界反響陣(ブラッド・リゾナンス)》!
魂の音を共鳴させ、万象を断罪せよッ!!」
その言葉と同時に、深紅の陣環が幾重にも広がり、砦の残骸を呑み込む。
空気が軋み、夜空にひび割れが走る。
血脈のように蠢く紋様が大地を覆い、地そのものが脈打つように震えた。
ラムタフは狂笑し、胸を張る。
「ハッ……見ろよ師匠! 完璧だ! 制御できてる! やっぱり俺は天才だ……ッ!!」
(……はぁ!? それ俺が三年前に作った禁呪だろ! お前のオリジナルでもなんでもねーわ! ペテン師やろうが!!)
大地に奔る紅の紋様。轟音。破裂音。
ラムタフは勝ち誇った笑みを浮かべ、さらに詠唱を続ける。
「旧き契約よ、血で紡がれた頁よ!
我が名を刻み、我が声を碑にせよ!
天を穿ち、地を裂き、万象を逆流させろ……!」
声は夜空を震わせ、大地の奥まで響いた。だが響きは濁り始め、言葉は途中で噛み合わなくなる。
「……っ、ぐ……ッ! 紅の鎖よ……っ、断ち……断罪の……は、はは……!」
夜空に走る黒い亀裂が増え、陣の紋様は痙攣するように砕け始めた。
規則正しかった鼓動は乱れ、地を叩く震動は発作のように荒ぶる。
リリアは息を呑み、剣を握り直す。
(……おいおい、マジでやめろって……!制御できてねぇだろ、それ!)
(俺が三年前に途中で捨てた理由がまさにそれなんだよ!)
(……これ以上は、術者ごと潰れる……!)
紅の奔流は術者自身をも侵し始める。
肉体からは紅霧めいた靄が立ち昇り、世界を呑むはずの術が術者そのものを喰らっていく。
だが彼は笑っていた。
「はは……ははは……ッ! 見ろよ師匠……! これが……俺の、力……! 師を超える力だ……!」
その笑みは、崩壊の淵に立たされた狂気のものだった。
紅光がさらに膨張し、ラムタフ自身の身体をも蝕み始める─
リリアが剣を握りしめ、必死に叫ぶ。
「ラムタフ! それは……! まだお前に教えてない領域だ、扱えるはずがない!!」
「今すぐやめろッ……!」
「あれには、制御の“肝”があるんだ……!
それを知らないままじゃ、お前自身が呑まれる!」」
だが、ラムタフは耳を貸さなかった。
「制御だと? そんなもの知るか! 力があればいい! 力が全てを覆すんだよォ!!」
(クソッ……あれはダメだ! 俺自身だってギリギリ封じ込めた代物だ!そもそも依代が足りない! こいつじゃ制御できねぇ……暴走する!)
紅の陣環は脈動を速め、大地を叩き続ける。
ひとつ、またひとつと紋様が砕け、裂け目から血色の光が這い出す。
それはまるで、大地そのものが出血しているかのようだった。
ラムタフはなおも笑い声をあげたが、その笑いは血で掠れていた。
「ハ、ハハッ……! ど、どうだ師よォ……ッ! も、もうお前の知る……俺じゃねぇ……! こ、これが……俺の……真の……最強魔法だァァ……ッ!!」
リリアは絶望を振り払い踏み込む。
「バカッ! それは──オリジナルですらない! 未完成で、制御もできない、ただの自爆装置だ!」
制御を失った光は渦を巻き、全ての魔力がラムタフ自身へと跳ね返り始めていた。
陣は悲鳴を上げ、ラムタフの体を緋光が覆い尽くす。
その中で彼はなお笑みを歪め、声を震わせながら吠えた。
「──《血界反響陣(ブラッド・リゾナンス)》ッ!!!」
瞬間、魔法陣がひび割れ、ラムタフの全身から血飛沫が噴き出した。
体そのものが術の燃料にされていく。
「ぐっ……は、はは……これが……俺の……」
次の刹那、陣は爆ぜ、紅蓮の靄が宙に舞った。
轟音と共に夜空が朱光に染まり、衝撃波が戦場を揺さぶる。
砕けた紋の残滓が矢となってリリアへ飛びかかる。
空気を裂く深紅の閃光──だが術者の命が途切れた瞬間、不完全なまま霞のように掻き消えた。
「……ッ!」
リリアは息を詰め、駆け出す。
血煙と瓦礫の中で、ラムタフのぼろぼろの身体が崩れ落ちていた。
リリアはその身を抱きとめ、胸に引き寄せる。
「ラムタフ……!」
彼の瞳が血に濡れながらわずかに開いた。
震える声で、途切れ途切れに言葉を零す。
「……し、ししょう……俺、やっと……ちょっとは……近づけた……か……?」
その瞳に、一瞬だけ──弟子だった頃の“あの光”が宿っていた。
リリアの喉が詰まり、返す言葉は一つも見つからなかった。
ただ、その胸を締め付ける痛みがすべてを物語っていた。
──ほんとは言いたいことが山ほどあった。
けど声にならない。
ただ腕の中で冷えていく弟子を抱きしめ、涙と一緒に胸の奥で「……バカヤロウ」と呟くしかなかった。
脳裏に浮かんだのは、まだ幼かった彼が「師匠、もう一回だけ!」と拙い詠唱で光の火花を散らしていた日の光景だった。
セラフィーは剣を下ろし、ただ見守ることしかできなかった。
(……これは二人の物語。最後まで見届けるしかない)
ブッくんは墨を垂らし、ページを震わせていた。
「……笑えんわ……こんなん……ワイの黒インク、涙で滲むやんけ……」
ワン太はリリアの膝元で“ぽふっ”と跳ね、静かに尻尾を垂らす。
──まるで「泣いていい」と言っているように。
赤光に染まる戦場で、仲間たちはただ沈黙の中に立ち尽くした。
師と弟子の物語が幕を閉じたその場所に──言葉はいらなかった。
「……劣化コピー、だと? なら見せてやるよ、師匠! これならどうだァ──ッ!」
紅晶の剣を地に突き立て、両手を掲げて絶叫する。
「これこそ俺の……オリジナルだァ──《血界反響陣(ブラッド・リゾナンス)》起動詠唱!!」
「旧き封印よ、断ち切られろ!
禁呪の鎖よ、今ここに砕け散れ!
我こそは選ばれし継承者──我が血脈に刻まれしコードを解放する!
《旧約コード・999──血界反響陣(ブラッド・リゾナンス)》!
魂の音を共鳴させ、万象を断罪せよッ!!」
その言葉と同時に、深紅の陣環が幾重にも広がり、砦の残骸を呑み込む。
空気が軋み、夜空にひび割れが走る。
血脈のように蠢く紋様が大地を覆い、地そのものが脈打つように震えた。
ラムタフは狂笑し、胸を張る。
「ハッ……見ろよ師匠! 完璧だ! 制御できてる! やっぱり俺は天才だ……ッ!!」
(……はぁ!? それ俺が三年前に作った禁呪だろ! お前のオリジナルでもなんでもねーわ! ペテン師やろうが!!)
大地に奔る紅の紋様。轟音。破裂音。
ラムタフは勝ち誇った笑みを浮かべ、さらに詠唱を続ける。
「旧き契約よ、血で紡がれた頁よ!
我が名を刻み、我が声を碑にせよ!
天を穿ち、地を裂き、万象を逆流させろ……!」
声は夜空を震わせ、大地の奥まで響いた。だが響きは濁り始め、言葉は途中で噛み合わなくなる。
「……っ、ぐ……ッ! 紅の鎖よ……っ、断ち……断罪の……は、はは……!」
夜空に走る黒い亀裂が増え、陣の紋様は痙攣するように砕け始めた。
規則正しかった鼓動は乱れ、地を叩く震動は発作のように荒ぶる。
リリアは息を呑み、剣を握り直す。
(……おいおい、マジでやめろって……!制御できてねぇだろ、それ!)
(俺が三年前に途中で捨てた理由がまさにそれなんだよ!)
(……これ以上は、術者ごと潰れる……!)
紅の奔流は術者自身をも侵し始める。
肉体からは紅霧めいた靄が立ち昇り、世界を呑むはずの術が術者そのものを喰らっていく。
だが彼は笑っていた。
「はは……ははは……ッ! 見ろよ師匠……! これが……俺の、力……! 師を超える力だ……!」
その笑みは、崩壊の淵に立たされた狂気のものだった。
紅光がさらに膨張し、ラムタフ自身の身体をも蝕み始める─
リリアが剣を握りしめ、必死に叫ぶ。
「ラムタフ! それは……! まだお前に教えてない領域だ、扱えるはずがない!!」
「今すぐやめろッ……!」
「あれには、制御の“肝”があるんだ……!
それを知らないままじゃ、お前自身が呑まれる!」」
だが、ラムタフは耳を貸さなかった。
「制御だと? そんなもの知るか! 力があればいい! 力が全てを覆すんだよォ!!」
(クソッ……あれはダメだ! 俺自身だってギリギリ封じ込めた代物だ!そもそも依代が足りない! こいつじゃ制御できねぇ……暴走する!)
紅の陣環は脈動を速め、大地を叩き続ける。
ひとつ、またひとつと紋様が砕け、裂け目から血色の光が這い出す。
それはまるで、大地そのものが出血しているかのようだった。
ラムタフはなおも笑い声をあげたが、その笑いは血で掠れていた。
「ハ、ハハッ……! ど、どうだ師よォ……ッ! も、もうお前の知る……俺じゃねぇ……! こ、これが……俺の……真の……最強魔法だァァ……ッ!!」
リリアは絶望を振り払い踏み込む。
「バカッ! それは──オリジナルですらない! 未完成で、制御もできない、ただの自爆装置だ!」
制御を失った光は渦を巻き、全ての魔力がラムタフ自身へと跳ね返り始めていた。
陣は悲鳴を上げ、ラムタフの体を緋光が覆い尽くす。
その中で彼はなお笑みを歪め、声を震わせながら吠えた。
「──《血界反響陣(ブラッド・リゾナンス)》ッ!!!」
瞬間、魔法陣がひび割れ、ラムタフの全身から血飛沫が噴き出した。
体そのものが術の燃料にされていく。
「ぐっ……は、はは……これが……俺の……」
次の刹那、陣は爆ぜ、紅蓮の靄が宙に舞った。
轟音と共に夜空が朱光に染まり、衝撃波が戦場を揺さぶる。
砕けた紋の残滓が矢となってリリアへ飛びかかる。
空気を裂く深紅の閃光──だが術者の命が途切れた瞬間、不完全なまま霞のように掻き消えた。
「……ッ!」
リリアは息を詰め、駆け出す。
血煙と瓦礫の中で、ラムタフのぼろぼろの身体が崩れ落ちていた。
リリアはその身を抱きとめ、胸に引き寄せる。
「ラムタフ……!」
彼の瞳が血に濡れながらわずかに開いた。
震える声で、途切れ途切れに言葉を零す。
「……し、ししょう……俺、やっと……ちょっとは……近づけた……か……?」
その瞳に、一瞬だけ──弟子だった頃の“あの光”が宿っていた。
リリアの喉が詰まり、返す言葉は一つも見つからなかった。
ただ、その胸を締め付ける痛みがすべてを物語っていた。
──ほんとは言いたいことが山ほどあった。
けど声にならない。
ただ腕の中で冷えていく弟子を抱きしめ、涙と一緒に胸の奥で「……バカヤロウ」と呟くしかなかった。
脳裏に浮かんだのは、まだ幼かった彼が「師匠、もう一回だけ!」と拙い詠唱で光の火花を散らしていた日の光景だった。
セラフィーは剣を下ろし、ただ見守ることしかできなかった。
(……これは二人の物語。最後まで見届けるしかない)
ブッくんは墨を垂らし、ページを震わせていた。
「……笑えんわ……こんなん……ワイの黒インク、涙で滲むやんけ……」
ワン太はリリアの膝元で“ぽふっ”と跳ね、静かに尻尾を垂らす。
──まるで「泣いていい」と言っているように。
赤光に染まる戦場で、仲間たちはただ沈黙の中に立ち尽くした。
師と弟子の物語が幕を閉じたその場所に──言葉はいらなかった。
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