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しおりを挟む学院生活も滞りなく、日々淡々と過ぎていく。
ちなみに、はっきり言って私、ぼっちです。
カール王子絡みのウワサが、どうもこの状況を作っているようで、お陰様で静かな毎日を送っている。
「またお一人ですの?こんな社交も上手く出来ないなんて、公爵家のご令嬢だなんてウソをついているんじゃございませんの?」
読書をしている私の横で、「おぉーほっほっほっほ」と高笑いしているのは、アルメニア王国筆頭公爵家の令嬢、エリザベス様。
エリザベス様は、まぁあれだ。
カール殿下の招待で私が留学したと聞いて、私をいじめているらしい。
他国の令嬢がでしゃばってんじゃないわよ!
的な事を初日に言われ、それからは毎日がこうだ。ご苦労さまである。
しかし…傍から見ればそんな風に見えるエリザベス様だけど、結構気遣い屋さんだ。
多分、あれも私が他の人に口撃されない為のものだと予想。
マリーの報告では、こうして私に突っかかったあとは必ず部屋で膝を抱えて、ブツブツ言っているらしい。
何を言っているのかはっきりは聞こえないらしいけど、誰かに謝っているようだって。
行動を見る限りでは、いつも私に嫌味を言ったあとらしいので、多分恐らく私への謝罪ではないか…と。
それに、ついさっきエリザベス様付きの侍女からも、こっそり謝られたようだった。
まぁ、何を思っての行動なのか見当もつかないし…実際、あまり気にしていない。
だって私、エリザベス様に何もしていないし、カール殿下にだってお会いしてさえもいない。
いじめられる言われもないので、放置ですよ放置。私は悪くない。
ちなみに、この国に来てから、メアリはなんだかいつもブツブツ言ってるんだけど、何かあるのかしら?
聞いても何も教えてくれないから、教える気がないか、教えられる段階じゃないかのどちらか。
まだこの国に来てそれほど経っていないせいもあって、私もあまり周りが見えていないから、様子を見て話してくれるとは思うんだけどね……。
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