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しおりを挟むいくら肩乗りサイズとはいえ、社長渾身のおでこへのキックは、マンガなら煙が出るんじゃないかと思うくらい痛かった。
「しゃちょー…乙女のおでこにそのキックはいただけないですよぉ…」
泣きそうになりながら抗議したら、すっごく真面目な顔で、三十路は乙女じゃないって言われた……世の三十路を過ぎた女性に謝って欲しい………乙女はいつまでも乙女なのよ!
なんて…相変わらずな社長と私のやり取りを笑いながら見ている都築川さん。
ちょっといつも通りで安心できたので、解呪の事を思い切って聞くことにした。
ドキドキしながら聞いたのに、サラッと何でもない事のように言われたのはちょっと引いたけど。
いっそ、あの時の私のドキドキを返して!ってマジで言いそうになっちゃったよ。
「対応についてはここではちょっと……詳しくは会社で……」
思ったより時間が過ぎていた事に気がついたのか、いそいそと帰っていった……もちろん社長を置いて。
都築川さんが帰っても何も話さない私に、痺れを切らしたのか、社長が寝室内での事、あの呪いの置物に関しての事を教えてくれた。
「今回は俺はあくまでも補助だから、今から話すのは推測…だからな?気になっているようだから、俺が感じたこと話すだけだから、詳しい事はツヅキに聞けよ?」
そう前置きして、部屋の中での出来事をゆっくりと話してくれた。
「あれはお前達家族に向けた呪いだろう…と思う」
なんとなく予想できていた事だったのでそこは驚きはしなかったので、先を促した。
社長曰く、恐らくは父の助手についた女性の『怨念』に近いものらしい。
確証は持てないけれど、以前父に付いていた助手さんが辞めた事にも関わりがあるだろうと……。
「助手の場合は辞めれば恐らく呪いは向かなくなるけど…家族の場合はそうはいかないだろうな…それに、無意識でのことか意識して呪っているのかでも対応は変わるだろうし…」
社長の話しを聞きながら、色々考える。
どちらにしろ今は『受け身』で対応するしかないんだろうな……と。
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