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しおりを挟む「ご無沙汰してます…」
昨日早速伯父さんに電話したら、早々に会うことが決まり今に至る。
ちなみに……ここは某料亭の一室で目の前には伯父さんと、そのパートナーである男性が座っている。
「だいぶ会ってなかったけど…おっきくなったなぁ~」
なんてニコニコしてますが…伯父さん……私の年齢忘れてる?もう三十路よ?三十路の女に向かって…いくら姪っ子だからって違くない!?
と、心の中で突っ込んでいたら、伯父さんの隣に座っている人がくすくす笑ってた……って言うか、伯父さんのせいで笑われてるんですけど!!
「あぁ~…ごめんごめん。もう美里も大人だもんね。"おっきくなった"なんて失礼だよね~」
相変わらず若干ズレている伯父さん。パートナーの人に色々フォローされてるのがバレバレだよ…。
「あぁそうそう…紹介するね。この子が僕の妹の娘で渡利美里。で、こっちが…美幸に聞いたと思うんだけど、僕のパートナー…もう十年位一緒にいるんだ。渡利聡……少し前に養子縁組をしてね、僕の籍に入ったんだ」
顔を赤らめて嬉しそうに語る伯父はとても五十代には見えず、恋って偉大だなぁ…と思った。そして……
「美里さん…と呼ばせて頂いてもいいですか?」
伯父さんの横にニコニコしながら座っていた聡さんが話を切り出し、襟を正していきなり土下座した。
「僕のわがままで彼に…寿明さんに普通とは違う選択をさせてしまいました。そして…美里さんにもご迷惑をかけてしまった。僕には謝ることと、手助けしかできないのですが…許して頂けないでしょうか……」
勢いよく頭を下げられたけど……私的には怒ったりはしていないし、迷惑だとも思っていない。
ただ、自分の為だったんだけど……。
「こんなことで私に頭を下げるのは止めてください。それに、私が継ぐとも決まっていないので」
頭を下げる聡さんの横ですまなそうに目を伏せていた伯父さんと目が合ったので、はっきりと言った。
それに、私はこの二人の関係が周囲に迷惑をかけているとは思わない。
そりゃ、おじいちゃんにとっては伯父さんが会社を継ぐと決めていたのかもしれないけれどね。
ぶっちゃけ、普通に結婚したって子供が出来なくて後継者がいないなんてこともあるんだ。
いるだけ…手伝ってくれるだけ全然マシだ。
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