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11 妖精さんのお友達が欲しい
しおりを挟む怜くんの周りには相変わらず妖精さん…人外の者と言われる子達がいっぱいいる。
常に一緒にいる子はいつも肩に乗っているか、ふよふよと周りを飛んでいるか……。
いいなぁ…と思う。
かわいいなぁ…愛でたいなぁ…と。
どうして自分には見えるのに、怜くんのように傍にいてくれる子がいないのか……せめてお友達になってくれたら嬉しいなぁと思う。
だって私にはこんなにいっぱい見えるんだもん。目に映る空は陽の光が当たった妖精さんの羽根がキラキラして綺麗だし、教室の隅や物が沢山ある部屋などでは、楽しそうに話す小さな子達がいる。
そりゃ怖いものも見たくないものも見える時もあるけど、それだってきっと彼らの一部なんだろうと分かっている。だって私はずっと…小さな頃から見ていたから。
ぶっちゃけて言うと、ほんとに小さな時は自分も彼らの仲間だと思っていた。だってあの頃は、妖精さん達との距離が近くて、いつも周りにいたから。
そこまで考えて、少し寂しくなった。
「もう一度聞いて見ようかな……」
怜くんに勧められて、美琴ちゃんに聞いたのはまだ小さい時で、聞いたけどあまりよく分からなかったという記憶がある。
多分今なら聞いて理解できるはずだし、もしかしたら怜くんみたいに傍にいてくれる子が出来るかも知れない。
あんまり期待し過ぎるとダメだった時に落ち込むから、期待しないでおこう…とは思うけど、期待する気持ちは止められない。
「まぁ…あとは成るようになれ…かな」
そう呟いて、美琴の元に足を向ける。
今日はちょうど部活のない日だ。
思い立ったが吉日だ。
〇⚫〇⚫〇
家に一度電話をして、美琴がいるであろう会社に足を向ける。母に聞いたら、確認を取ってくれ、ついでにアポも取ってくれた。
お互いが結婚しても仲がいい二人とおばあちゃんは、子供の私が見ても仲がいい。
男性陣は、おじいちゃんと勇樹おじさんはほぼ海外だし、美琴ちゃんの旦那さんの崇ちゃんとお父さんは、何だかんだと出張が多く、スケジュールの都合も合わないせいか、年に一度位しか合わないらしい。
まぁ、父親のいらぬ焼きもちも面倒なので、出来れば近くにいる時は別々に会いたいと思っているので、自分的には特に問題はないのだけれど、女性陣は寂しい……とは思っていなさそうで、一人で苦笑いする。
夫婦の形、家族の形…それぞれで色々あるのかも知れないけれど、ウチの母達は大変逞しいので、きっと"旦那元気で留守がいい"の自立タイプなんだろう。
お互いが良ければ…家族が良ければそれで良いのかも知れない。
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