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12 美里ちゃんのところへ
しおりを挟む「いらっしゃい。今日は部活休みだったの?」
美琴ちゃんがいる副社長室に案内され、お母さんとは違う、少しのんびりした笑顔で迎えられた。
「陽香、こちら都築川さん。今は私と雪人さんの補助をしてるの。その他多分陽香が聞きたい事の大半の答えを知っている人だから……」
そう言って、白髪のまさに執事と言っていい感じの人を紹介された。崇ちゃんと一緒にいるのを見たことがある。お話しをしていると、いつも後ろでニコニコしている人だ。
「陽香様、ご無沙汰しております。学校の方は楽しいですか?」
私が勉強で四苦八苦しているのを見られた事もあるし、小学校の時は運動会を見に来てくれた事もある……私にしてみたら、親戚のおじさんって感じの人だ。
「で……陽香は何が聞きたいの?」
いきなり直球で来られた。
この辺は母と姉妹だな…そんな事を思いながら、私もそのまま…思ったこと、思っている事を聞いた。
「ねぇ…前にも…小さい時にも聞いた事があると思うんだけど…怜くんには仲良しの妖精さんがいるのに、なんで私にはいないの?なんで、私の傍には来てくれないの?……なんで……なんで私にはいないのに見えるの……」
普通に聞くはずだったのに、サラッと聞いて帰るはずだったのに、聞いていてだんだん涙が出てきてしまった。
小学生の時はあまり気にしなかった。
怜くんも一人だったし、みんなも怜くんのことも遠巻きに見ていたから。私だけじゃなかったから。
けど、それは少しづつ変わって…怜くんの傍にはいつの間にか、いつも同じ妖精さんがいる事に気付いた。
いつの間にか一人なのは自分だけだった。
この世界は私の目にはとてもキラキラした……在り来りな言葉でいえばファンタジーの世界だ。怜くんは私ほど色々見えていない事も知っている。なのに……なのに……
「教えて?私は寂しいの。どうして周りには…みんないっぱいいるのに……どうして私にはいないの?どうして、見えるのにいないの?」
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