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14 契約って?
しおりを挟む怜くんがしてしまった契約とは…人間にとっては……というか、幼児にとってはそんなに重い想いで発した言葉ではないだろう『ずっと一緒にいようね』だったらしい。
一人遊ぶ怜くんの周りに、決まって同じ妖精がいる事に美琴ちゃんが気が付き、その妖精に崇ちゃんが聞いたらしい。
『ご当主の力が感じられる子供だったので、近寄るのは怖かったけど、とてもいい匂いがして、一緒にいるととても安らぎ力が出る。子供だとは分かっているけれど、誰かに…人間に取られるのが嫌で仮契約でパートナーの約束をしたの』
と、嬉しそうに話していたらしい。
人外さん達とそんな約束が出来るきことも驚いたけれど、怜くんがまさか……。
そんな風に思っていた時、ふと気になった事を聞いてみた。
「美琴ちゃんもなの?」
その一言で分かったらしく、ニッコリ笑って頷いた。美琴ちゃんは伴侶の契りを結んでいるらしい。そして……
「怜がね、少し前に聞きに来たの。ちゃんと彼女と一緒に生きられる契約ってないのかって……」
まだ高校に入ったばかりの怜くんには教えることは出来ない……といったら、成人したら聞きに来るって言って帰ったらしい。
そうか……怜くんはもう人生のパートナーを見つけたのか。自然にそう納得出来た。そしてやっぱり、羨ましいと思った。
おそらく、怜くんの事だから将来の仕事も決めているのかも知れない。
「ねえ陽香?何も焦る必要はないのよ?陽香と怜は双子だけど別な人格よ。怜が決めたからと言って、陽香も…なんて考える必要は無いし、比べる必要もないの。あの子はあの子、陽香は陽香よ」
美琴ちゃんの言葉でハッと気が付く。
そうか…私は焦っていたのかもしれない。
怜くんと違う事を…周りと違うことを……。
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