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19 両親の不在と美琴ちゃんの妊娠
しおりを挟む個展の準備の為、一週間程家を空けることがだいぶ不安だったのか、学校に行く私と怜くんに何度も何度も確認をしてきた。『本当に大丈夫なの?』って。二人で、大丈夫だからといって出てきた家をちらちら見ながら、怜くんがボソッと「あれ、二人でいられないから行かないでって言ったらどうすんだろうな?」なんて言ってた。
まぁ…母の事だから、そう言われても行くと思うけどね。こういうの天邪鬼って言うんだっけ?あれ?違った?
そんな話しをしながら、いつもの通学路を二人で歩く。
いつもはもっと早く家を出ている怜くんは、今日は母と少しでも話しをする為に時間をずらしたみたい。
「そう言えば、怜くんって今日の夕方何か用事ある?何もなければ美琴ちゃんのお見舞いに行かない?」
今朝、母にも見舞い品の購入資金は貰ったし、帰り一緒に夕飯の買い物ができれば、私としても楽ちんだなぁ~なんて思っていたら、すんなり了承の返事を貰ったので、今日は部活をお休みして病院に行く約束をした。
●○●○
「美琴ちゃん…こんにちは。具合どう?」
ナースステーションの入り口で二人で名前を書き、面会者と書かれた名札を首に下げ、教えてもらった病室に行くと、予想通りの個室だった。それもかなり広めだった。
「妊娠おめでとう……で良いんだよね?」
母から話しを聞いた後ネットで高齢出産についてを調べてみたら、高齢出産自体ハイリスクな上に、三つ子となると超ハイリスクになるって書いてあった。
「大袈裟なのよみんな。私の身体って諸事情あって、見た目より全然若いのに」
ぶつくさ言いながら、備え付けの冷蔵庫から飲み物を出して、ソファに座るように言われた。
「最終的には家で産む予定なの。入院はそれまでの保険っていう感じなんだけどね」
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