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25 ご対面
しおりを挟む「陽香、待たせたね」
スーツから着替えたのか、ゆったりした白いシャツにチノパンと……説明だけすると、休日のお父さん的な格好だけど、崇ちゃんがするとちょっと違うよね~なんて思いながら、思わず満面の笑みで、「待ってないよ~」と応える。すぐ横でボソッと呟かれた怜くんの「陽香…ガン見し過ぎ…」という言葉はまるっと無視して、久々の崇ちゃんを堪能する。
正確な年齢は聞いたことはないけれど、おそらく美里ちゃんとそう変わらないように見せているだろうと予想はしているけれど、どう見ても美里ちゃんの同年代のおじさん達とは同じには見えない。
ぶっちゃけ崇ちゃんの容姿や性格が自分の好みど真ん中なだけ。それも誰にも言っていないのに、多分怜くんにはバレている気がする……多分。
「あれ?美里ちゃんは入院してるんだよね?」
崇ちゃんの後ろに控える執事さんが、先日病院で見たバッグを手に持っている。
「本日奥様は退院致しまして、旦那様より少しお早くご帰宅致しました。何分ことがことですので、大事をとって一足先にお休みになられています。お食事はとのことでした。お二人に謝っておいてとの言伝を申し使っております」
先日会った時の「過保護なのよねぇ~」と苦笑いする美里ちゃんを思い出しつつ、案内された席に座る。
改めて崇ちゃんを見ると、あまり心配している感じでもなかったので、気にするのを止めお茶を飲むことにした。
「遅くなったけれど、二人とも高校入学おめでとう。すまないね…なかなか予定が合わなくてお祝いができないかった」
そう言って、私と怜くんの前に二つのキーホルダーを置いた。
「指輪やネックレスでは学校には付けて行けないだろうと言われたのでね」
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