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28 人外さんの秘密
しおりを挟む崇ちゃんの話しでは、妖精とは土地や物に憑いて、そこから自分の生命力になるような力を得て生きているらしい。人外の者と呼ばれる者は妖精以外にも沢山いるけれど、妖精族に関してはほぼ共通の認識らしい。
他の種族は、まぁそれぞれ色々らしく……分かりやすく言えば、人間のように普通に食料から摂取する者もいれば、吸血鬼のように血液を糧にする種族もいるらしいし、人や動物の感情を糧に生きる者もいるようだ。世界は自分が思っていたよりだいぶファンタジーらしい。
「でだ……彼女はもともと日本に住んでいたわけではないようで、君達の父親が買い付けて売ってしまった絵画に憑いていたらしい。残念ながら、時が経ち過ぎてしまったようで探し当てることが出来なくなってしまったんだ。そうなると、新たに彼女の生命の糧となる者が必要になってくるんだよ」
そう言って怜くんを見据えた。
今はとりあえず、怜くんと仮の契約を結んでいるから良いらしいのだけれど、今後怜くんが誰かとお付き合いを始めたりする時にとても困るらしい。
「妖精はとてもやきもち焼きなんだよ。彼女が今こうして彼女のままでいられるのは、怜がフリーでいるからなんだよ。仮とはいえパートナーは彼女だけだからね」
崇ちゃんは『やきもち焼き』と言ったけれど…要は、糧となるパートナーを誰かと(それが人間でも)共有するのを嫌がるのだろう。言い方を悪くすると…『これは私のお食事なのよー!!』って感じだろう。
「怜はこの先をどう考えている?」
怜くんも私もお年頃だ。
人生のパートナーとなるとまだ早いけれど、普通に彼氏彼女が出来てもおかしくない年齢だ。
そろそろ真面目に考えなくてはいけない時期なんだろう。
「俺は人間でいたい。人間として彼女達と付き合っていきたい」
そうはっきりと宣言した。
「ちょっ、ちょっと待ってっ!あのっ、怜くん?人間でいたいってどういうことなの?」
怜くんの言葉に驚いて、思わず聞き直した。
どういうことなの?きっと詳しく教えてくれるだろう崇ちゃんにも聞くと、渋々といった体で教えてくれた。
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