人外さんはお友達 ~私だって仲良くなりたい!~

こひな

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30 家妖精ってホントにいたらしい

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足元のぼんちゃんを肩に乗せて、玄関に向かって歩く。部屋から見えていた庭に行きたいのでぼんちゃんに道案内を頼むと、あっさり玄関に辿り着き、いきなり自動で玄関ドアが開いた。


「超びびるぅ~」


普段言い慣れない言葉を使うと、棒読みっぽくなってしまうのはご愛嬌だ。


『この屋敷には家妖精がいるんだ。なかなか優秀な奴なんだよ』


楽しそうにお屋敷のことを説明してくれるぼんちゃん。聞いておいてなんだけど、そんなに話していいの?なんてちょっと思ったりしながら、庭にある噴水に辿り着く。


『陽香は奴に好かれてるみたいだなぁ』


なんて独り言のように呟くぼんちゃんは気にせず、東屋に座る。水の音ってちょっと癒されるかも…なんて思いながら、ちょっと独り言を吐く。


「私、怜くんはあの妖精さんとずっと一緒にいるんだと思っていたんだ。美里ちゃんみたいに妖精さん達と生きていくんだと思っていたの。だからかも知れない……怜くんがちょっとだけ羨ましかったんだ」


双子で同じ学校で、男女違いこそあれ学力も僅差で、周りからは特に比べられることなく育った二人。
男女の違いがあったお陰か、性格的な違いもとやかく言われることなく、無事…というか安全…と言うか…何事もなく今に至る。


「何だかね…怜くんって夢にまっしぐらって感じじゃない?それを見ているからか、自分が凄くちゃらんぽらんに思えちゃってさ……里奈と万葉には考えすぎだって言われたけど……」


イスに座って行儀悪く足をぶらぶらしながら独り言を続けた。
ぼんちゃんは相変わらず、いつも通り最後まで根気よく聞いてくれた。
私の傍にいてくれるのがぼんちゃんで良かったなぁ……しみじみ実感。


『まぁあれだ…人族の寿命が短いって言ったって、陽香は総領の力の影響があって、多少は長生きするんだろ?ゆっくり考えりゃいいんだよ。人族のままなら自然な流れに乗って……もしに来たいのならば、奥方様もいるしな』


そう言ってふらふらと花壇の方に飛んで行ってしまった。



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