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40 文化祭
しおりを挟む進学校の文化祭。
結構舐めてましたよ。
だって上に兄弟がいないし、文化祭なんて自分の中学校の文化祭か市の文化祭くらいしか行ったことがない。
なので、高校の文化祭がこんなに盛り上がるものなのか…とか、進学校ってこんなことやって良いの?とか本気で戸惑っている。それに……。
「美術部って展示だけなんだろ?店番はできるよな?」
そう聞いてきたのはクラスの実行委員になった、サッカー部の宮田君だ。
ちなみに、私もいつの間にか実行委員になっていた。
実行委員……いつ決まったん????
そんな私の疑問は置き去りで、文化祭の役割分担が着々と決まっていく。
「ねぇ…宮田君?私っていつ実行委員になったんだっけ?」
宮田君の指示の元テキパキと進む作業に慄きながら聞くだけ聞いてみた。
だって私休んだりしてないのに、いつ決めたか知らない。
なんて思っていたら、腰に手を当ててズバーンと音がしそうな勢いで言われた。
「おぉ、すっかり言うのを忘れてた。わりぃ。まぁ、そこは決めるまでもない!俺が立候補して渡利を推薦した!先生も了解済みだぞっ!」
って……先生っ!!!私の意思はっ!!!!
驚きすぎて思わず口をパクパクしてたら、宮田君の後ろにいるクラスメイトがなぜかサムズアップしてる……。
おい……みんな同意かよ……。
なんて呟きは誰も聞いてくれず、みんなそそくさと作業に戻っていった。
「先生が急遽出張の時あったろ、ホントはあん時までに決めなくちゃいけなかったらしいんだけど、先生はすっかり忘れてたらしいぞ。初回の実行委員会の時に隣のクラスの奴に『お前んとこの実行委員がこねぇ』って言われてさ、とりあえず俺が行ったんだよ。そん時にクラスの実行委員の名前書かなくちゃいけなくて……」
と、まぁ…そんなどうしようもに理由だったらしい。
おいっ!先生っ!って今更言ってもどうにもならないし、宮田君も先生も、すっかり本人に(私に)伝えるのをすっかり忘れていたって……。
「渡利って美術部じゃん。そっちも忙しいんだから、その辺はこいつらと一緒にフォローするからさ」
頼むよ、と拝まれたので渋々頷いた。
この場合は、多分宮田君が悪いわけじゃないしね……いや…宮田君も悪いのか?
それにそういう事情なら、学級委員をやってる宮田君と私がやるのもしょうがない話し……なのか?なんて思った。
「実行委員会は行けると思うけど、美術部の方の準備もあるから放課後はあんまり手伝えないかも」
そういうと、勢いよくサムズアップして『その辺は任せとけ!』と言っていた。
ちなみに、ウチのクラスは『ゲームバー』だそうだ。
文化祭の話しが出始めた頃に少し話が出ていたこともあって、出し物もさっさと申請してきたらしい。
「早い者勝ちだからなっ!」
らしい………。
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