5 / 8
カラダの変化
しおりを挟むあれは半年くらい前、すし詰め状態のバスの中でした。立って揺られていると、スカートの下を涼しい空気が通りました。裾がめくれてしまったと感じて、胸の前で曲げていた手をむりやり下ろして直そうとしたとき、
ショーツを何かが触ってきたんです。最初は誰かの荷物か何かが当たってるんだと思いました。
でも、徐々にその柔らかくて温かい感触が、はっきりとしてきて…誰かが、手で触っているんだとわかりました。
身体をよじってよけようとしたけど、指がショーツの下に入り込んできました。
こわくて、声が出なかったんです。胸はドキドキ爆発しそうだし、どうしようどうしようって。
割れ目の中をまさぐられて、くちゅくちゅいじられました。
そのうち膝に力が入らなくなって、頭がぼおっとなりました。
もうこの場から逃げ出したい、という気持ちで、気が遠くなりました。
このまま気を失っちゃうんだろうか、そう思ったとたんに指の動きが急に激しくなったんです。
くちゅくちゅかき回すように中を指でいじられて、腰がわなわな震えて、腿の付け根が熱くなって…。
その熱が股間に集中して、次の瞬間、鋭い刺激を与えられ続けたせいで体から熱湯が噴き出してしまったのかと思いました。
そのとき私、お漏らししちゃってたんです。
恐怖と快感で、漏らしながらいってしまったんです。
学校前のバス停で押し出されるように道に出て、そこにしゃがみこんでいると、伊藤先生が来ました。
葵、大丈夫か?貧血か、って聞いてくれて。私が首を振ると、すぐに先生はコートを私に着せて保健室に運んでくれました。
ショーツを保健室の予備のものに履き替えて、濡れたスカートを脱いでジャージに着替えました。
伊藤先生はそれ以上何も聞かないでいてくれました。それが救いでした。
その夜、私はいやらしい夢を見ました。バスで痴漢される夢です。その日のようにスカートをめくられて、じかに触られていじくりまわされて、またお漏らししちゃうんです。
慌てて起きたら、シーツが濡れていました。まだ股間がヒクヒクしていて、夢を見ながらイっちゃったんだって思いました。怖さよりも、気持ちよさが勝っていました。
無意識に恐怖の体験を気持ちいい体験に置き換えてしまおうとしたのかもしれません。自己防衛本能で。
翌朝私は懲りずに同じバスに乗り、同じ場所に立ちました。
そしたら、同じように誰かの指が私のことを触ってきたんです。
いじられて、学校前のバス停につくまでに一回、いきました。
前日ほどではなかったですけど、やっぱり漏らしてしまって…ショーツがびしゃびしゃになりました。
誰にもばれないように学校のトイレに駆け込んで、持ってきた予備のショーツとスカートに履き替えて、何食わぬ顔で教室に行きました。
毎朝のようにバスでそんなことをしているうちに気づいたんです。
ああ、私は変態なんだ…一方的にいじくりまわされて、達するなんて、って。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
10
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる