悪役令息な兄に転生しました。

オッドアイ

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3話

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 時はあっという間に過ぎて、課外授業中。もっと言えばイベントの起こる夜である。

 カインと王子たちの拠点地は予測通りあまり離れていない。カインの決めた拠点地はほかの学生からは過ごしにくいため不人気の場所である。でもそこは考えよう、やりようによっては過ごしやすく、キャンプに最適の場所となるのだ。カインはちゃんと僕の教えたことを実践している様子である。カイン、素直でいい子!

 カインのお友達は皆文官タイプ、インドア派が多いためこの授業は不参加のようだ。よって、カイン一人だけキャンプしている様子。
 中層の一歩手前でカインの魔法の残滓が少し感じられる。ちゃんと煙玉対策もしている様子。敵の気配はまだしないからギリギリまでこの場には近づかないのかもしてない。

 授業最後の夜は静かに更けていく。
 まだ太陽が昇っていない、深夜から早朝にかけての時間、人の眠りが一番深く、見張りの人間ももうすぐで夜明けだと少しだけ気が緩む時間だ。その時はやってきた。
 少しずつ、煙玉の臭いが辺りに立ち込めてくる。人間の集まっているとこを避け、風上から深層部に向かって煙と一緒に匂いを撒き散らしている。
 これは少し発見が遅れるかもしれない。
 カインも一人で見張りをし続けることはできないから、自分のテントの周りに結界を張っている。手遅れにはならないだろうけど、少し注意が必要だな。ここはちょっとそこらへんの鳥さんに協力してもらおうかな。
 少し乱暴であるが、鳥を驚かせてカインに気付いてもらおう作戦である。カインの危険察知能力の前では鳥の不自然な行動に目を覚ますはずである。

 手頃な鳥を見つけ作戦実行。鳥を捕まえて鳴き声を上げさせた後に手を離してやる。鳥さん、ごめんよ、協力ありがとう!
 外での騒ぎに優秀なカインは目を覚ました様子で慎重に外の気配を伺い、何事もなさそうな気配に首を傾げている。しかし、しばらくすると結界内に充満し始めた煙玉の臭いに気がついたようで少し顔色が悪い。
 すぐさま防着を整え戦闘準備である。キャンプ地をそのままに急いで王子たちの元へ向かう様子である。

 まだ魔物たちも集まってきておらず、あたりは静まり返っていた。
 王子たちのキャンプ地に飛び入って見張り役を驚かせる。押し問答が面倒と感じたのか、見張り役を振り切り、王子たちに直接会いにいく。

「王子殿下、緊急の用のため無礼をお許しください。今、何者かが魔物を凶暴化させる煙玉を使用した様子です。あの煙玉特有の甘い臭いがこの辺りまでしてきています。この場から撤退しなければ大惨事になり、危険です。」

 急にテントに侵入してきたかと思うと、早口で捲し上げて臣下の礼もそこそこに出ていく。
 カインはそのまま職員のいるテントに入り、同じ説明を繰り返す。

「魔物の凶暴化なんて、誰がなんの目的でしようとしているのだ!こちらには王子殿下がいらっしゃるのだぞ!」

 教員も混乱して、カインに聞いても仕方ないことを聞いていく。それでもカインは律儀に自分の推測を伝えていく。
 
「犯人の考えはわかりません。しかし、この場を混乱させて、大惨事を引き起こそうとしていることはわかります。何もしなければこのまま魔物のスタンピード起こってしまいます。そうなれば王子殿下を守ることはおろか、このまま全員全滅し、近くの村から順に甚大な被害が起こります。」

 カインの説明に教員たちの顔色がどんどん悪くなっていく。今にも失神してしまいそうなほど冷や汗をかいて、震えている教員もいるようだ。

「しかしまだ魔物は集まってきていません。今ならば風上に逃げていけば魔物の襲撃を少しでも遅らせることができるはずです。そのまま近くの村まで行き騎士団の応援を借りて、対策を整えつつ、凶暴化した魔物に対処していくのが良いのではないかと愚策します。先生、指示を下さい!」

 いち早く混乱から立ち直ったのはやはりリーベルト・シュルツであるようだ。この教員はやはり、この場で亡くすには惜しい存在だ。

「そうだな、カイン、よく考えた。その案が一番安全で生き残れる可能性の高い作戦だろう。この場所で魔物に襲われるまでどのくらいの猶予があると予測する?」

「はい、このままだと本格的に襲撃されるのは2時間ぐらいかと。足の速い魔物や煙玉の効果を受けやすい小型の魔物なんかは、1時間もすればここにいる人間を襲い始めるのではないでしょうか。」

「1時間か、思ったほど早いな。これより風下にいる生徒はどのくらいいるか把握している先生はいらっしゃいますか?」

 リーベルト教員がほかの教師に向かって投げかけるが、皆視線を逸らしていく。王子たちに気をとられ、生徒の拠点地をきちんと把握せず、情報共有もしっかりできていなかったらしい。
 リーベルト教員が思わず舌打ちをしている。

「ここより風下にいる生徒は総勢で19人です。先生、地図はありますか?」

 カインは兄ニヴェンの教え通りにほかの生徒のキャンプ地の確認を行っていた。これはほかの生徒と狩場の侵害を防いだり、無駄な争いを避けるために教えておいたものだ。こうなることを予測して、色々理由つけて教え込んだことは否定できないが。
 教師の一人がこの地域周辺の地図を持ってきてくれる。

「ありがとうございます。………19人の生徒は4つのグループ、4人4人5人6人に分かれています。ここと、この広場をそれぞれ分かれて使用している様子でした。そしてここより風上にいる生徒は17人。この逃走経路をこの二つに分けたら全員回収できると思います。また、騎士団のいる村はこの経路を通っていくと最短になり、王子殿下には側近の彼らと一緒に先に村まで行ってもらい、騎士団に事情を説明し派遣してもらうようにするのが最適だと思います。」

「そこまで把握しているのか、カインは。この自体を想定したような考え方だな。」

 カインの流れるような説明に教師一同はタジタジになっていた。ぐうの音も出ない作戦に教師が言葉を発せなくなっていると、後ろから声がする。
 カインが振り向くと同時に臣下の礼を取る。

「王子殿下、準備が出来次第、近場の村まで避難してもらい、ここに騎士団を派遣してもらうように進言して頂きたく考えております。」

 教師たちもカインのするように臣下の礼を取るほどではないが、目礼をしている。

「それより答えよ。この度の騒動はお前が仕組んだことではないのか、カインよ。」

「はっ、誓って私が犯人ではありません。この度の授業で私の兄が色々と手ほどきをしてくださいましてこのように状況把握が出来ている次第です。」

    カインが礼を取ったまま王子の質問に答える。

「お前の兄?そのようなもの、学園に在籍していたことがあったか?」

 当時の事を思い出してか、カインは王子たちに顔を見られないのをいいことに笑みを浮かべて穏やかな声で返答する。

「いえ、我が家はその日を暮らすにも苦労するほどです。兄は自分の時間を全て使い、お金を集め私の入学資金に当ててくださいました。そのため、兄は学園に通う余裕はなかったようで、学園には入っておりません。」

「そのように教養のないものがこのような状況を想定して手ほどきができるものなのか?」

「いえ、このように魔物の強襲を想定したものではなく、例えば火事であったり、急な大雨による洪水、霧が出た時、遭難した時など、さまざまな危険にも冷静に対処できるように基本から教えてくださったのです。」

    カインは少し誇らしげに兄について説明していく。実際それらは自然災害から、魔物によって引き起こされる事も考えられる。その対処法も前世の知識と融合させている。ニヴェンは過保護であった。

    王子たちは、ほう、と一言言うと、今度こそこの事態を打開するための作戦を考え始める。

「カイン、お前は私にこの場から逃げろと言うのか。この事件が私の暗殺計画だとしてもか?」

 王子が爆弾発言を落とす。
 カイン含め、周りにいた教師たちも驚きに目を見開いている。
 ここにいる王子はアレクセイ・フェブリート。このフェブリート王国の第一王子にして将来の王である。そのアレクセイ王子を暗殺するということはこの国に反逆の意思ありということである。これが判明すれば逆賊として捉えられ、打ち首である。
 
「側室の一人で第二王子の生母が王位継承権を狙って私を暗殺し、自分の子供を第一王子にしようと企んでいるのである。この度の騒動は多分この側室の仕業であろう。魔物に襲わせ、どさくさに紛れて暗殺し、魔物の仕業に見せかけるのだろう。」

    犯人に検討がついているなら捕まえればいいと考えるだろうが、向こうもバカでない。決定的な証拠を残さないように、見つかっても、自分まで繋がらないように切り捨てられる手下を使って事を起こしている。実行犯を捕まえたとしても首謀者まで繋がる証拠は残さなれていない。決定的な証拠がなく、重罪を犯した犯人は処刑されていく。トカゲの尻尾切り、いたちごっこであった。

「とはいえ、このままこの場にいれば魔物たちの餌食。実行犯も失敗すれば後がないことはわかっているだろうから、この村に通じるどこかで暗殺を仕掛けてくるだろうな。」

    王子は芝居かかった仕草で悩んでいるポーズをしている。しかしその顔はいたずらに笑っていた。

「暗殺の可能性があるという情報を含めて、カイン、お前はどのような作戦を考える?」

「暗殺の可能性があるとすれば、魔法を使わず、弓や剣を使った物理攻撃によるものだと思います。魔法は追跡されてしまうと犯人がバレてしまいますので、王子殿下に怪我を負わせて魔物で処理しようとするでしょう。ここに凶暴化した魔物が大群となって押し寄せて来ることが考えられるので剣などの近接タイプより弓矢などの遠距離攻撃で自分の安全を計りながら事を起こして来るのではないでしょうか?
    そうすると、王子殿下を中心に円陣を取りつつ移動、森の外まで避難するのが良いのではないかと思います。騎士団には王子殿下に一筆証書を書いてもらい、それをほかの足の速い人間に伝えてもらうのが良いのではないでしょうか?」

「なかなか素早い判断であるな。それが一番無難な作戦だろうな。もうここに手紙を書いてきたからこれを届ける人選はそちらに任せる。馬を使っても良いから早く届けて欲しい。これは時間との勝負であるぞ。」

    アレクセイ王子もカインに感心したようで、カインの作戦で行動しようとみんなに伝えていく。アレクセイ王子も手紙を準備していたところから、初めからこの作戦を考えていた様子である。

「アレクセイ王子殿下、背後からの暗殺が危険なため、背中にこれを入れて防御を上げておいてください。アレクセイ王子殿下自身にも、不躾ではあると思いますがこの道具を守り代わりに持っていて欲しいのです。」

    カインは懐から円形の中に複雑な紋様の描かれたハンカチを手渡して来る。

「これは奇怪な紋様であるが、ただのハンカチではないということか?なんの意味があるのだ?」

「これは先ほども話した私の兄が作った物です。ハンカチ自体は平民でも買えるような安物ですが、そこに刺繍された図には守護の意味があるそうです。悪しきものからの背後から受けるダメージを極力なかったことにするそうです。回避や、無かったことにできなくて申し訳ないと言われました。」

    カインの説明を聞いて王子もびっくりした様子でカインを見つめてしまっている。

「いや、なんてタイムリーなアイテムなんだ。お前の兄は予言者か何かなのか?しかも兄ということは男であろう?それが刺繍………。
 いやそれより、それにこの刺繍一つでダメージを軽減するなんて今までなかったことだぞ。それを軽減だけでは満足いってないという事か。」

    そう、この世界には魔法はあれど、そこまで発展していない。まだまだ不明な部分も多く、魔法を扱えるものが一握り、その共通点もよくわかっていない状態なのだ。
    ニヴェンは前世の知識を活かし、刺繍に魔力を込めて魔法を誰でも使えるように、また持続性もあるものを作り出そうとしている。
     ニヴェンはいつもソロで頑張るカインのために、弱点の背後を少しでも補おうとした結果だった。大切なカインに少しでも安全を、心配性爆発のニヴェンである。

「完全に攻撃を防いでくれるわけではないので、こちらの道具で体を直接保護してください。ちなみにこの道具も兄作です。」

    カインはカインで兄自慢が炸裂している。似た者兄弟だ。

「それではお前の身が危険であろう。暗殺も必ず起こるわけではないし、そこまではいらないのではないか?」

「いえ、兄はこの授業をとても危険視していた様子でした。王子殿下もご一緒する事を話したら、いつも以上の過保護ぶりで色々持たされたのです。これらの道具は、自分が命に変えても守りたいと思う相手に使いなさい、と言われて持たされたものなのです。それに自分のものはちゃんとオーダーメイドで持たされていますので、王子殿下はご自身の安全のみを考えてくださいませ。」

「ははっ!本当に底の知れない御仁らしいな。ではカインとお前の兄の気配りに感謝する。これが無事に終わればお前を私の側近の一人に立てるつもりだから、無茶はするなよ。」

    カインは再び臣下の礼を取り、光栄ですと一言言うとすぐに顔をあげ、アレクセイ王子としっかりと目線を合わせ、頷きあった。




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