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三、同棲
(七)
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彼らの座るテーブルとは二つ三つ離れた悟達のテーブルでは、四人とも、このプロジェクトで一緒になるまでは、存在も知らない者同士だったので、お互いのことはほとんど知らなかった。そんな四人であるから、話題も少なく、話も弾むわけもなかった。呼ばれたから仕方なく来た悟と、他の二人も大して違いはなさそうな雰囲気であった。ただ、戸部だけは、積極的に、他のテーブルに出向いて、社員と歓談していた。その姿を、悟は鬱陶しそうに見ていた。
派遣という雇用形態を選択する人間の中には、実際に職場を体験して内情を見てから、転職を決めようという者も少なからずいた。つまり、転職先の下調べのために派遣社員で働くのだ。戸部は、もしかしたら、そういう意図で派遣登録をしたのかもしれないと思えてきた。派遣契約の延長ではなく、派遣先に転職してしまうのである。そうだとしたら、悟とは、動機に雲泥の差があった。そう思うと、悟には戸部の存在が更に疎ましく感じられてきた。そんなに一生懸命に売り込むほどの職場でもなかろうにと内心軽蔑さえした。
悟のテーブルには、悟と戸部の他、派遣組の二人が左半分に座っていたが、右半分は、同じプロジェクトでも別のチームのメンバーが座っていた。彼らとは面識はほとんどなく、話をする機会もなかったので、彼らは彼らの間で盛り上がっていた。派遣組は悟と戸部の他に、河野という三十代の女性と中井という二十代の青年がいたが、この二人は、席が隣同士だったせいか、普段からそこそこ会話をしていたらしく、ここでも隣り合わせに座って、会話をしていた。悟は彼らの向かいに座っていたのだが、周りがうるさいせいで彼らの二人の会話に参加するのも難しく、隣に座っていた戸部は、他のテーブルを回っていたので、自然と、一人ぽつんと取り残されるような格好になっていた。仕方なく、目の前に並べられた料理をつつき、ジョッキに注がれたビールをちびちびとやるしかなかった。
派遣という雇用形態を選択する人間の中には、実際に職場を体験して内情を見てから、転職を決めようという者も少なからずいた。つまり、転職先の下調べのために派遣社員で働くのだ。戸部は、もしかしたら、そういう意図で派遣登録をしたのかもしれないと思えてきた。派遣契約の延長ではなく、派遣先に転職してしまうのである。そうだとしたら、悟とは、動機に雲泥の差があった。そう思うと、悟には戸部の存在が更に疎ましく感じられてきた。そんなに一生懸命に売り込むほどの職場でもなかろうにと内心軽蔑さえした。
悟のテーブルには、悟と戸部の他、派遣組の二人が左半分に座っていたが、右半分は、同じプロジェクトでも別のチームのメンバーが座っていた。彼らとは面識はほとんどなく、話をする機会もなかったので、彼らは彼らの間で盛り上がっていた。派遣組は悟と戸部の他に、河野という三十代の女性と中井という二十代の青年がいたが、この二人は、席が隣同士だったせいか、普段からそこそこ会話をしていたらしく、ここでも隣り合わせに座って、会話をしていた。悟は彼らの向かいに座っていたのだが、周りがうるさいせいで彼らの二人の会話に参加するのも難しく、隣に座っていた戸部は、他のテーブルを回っていたので、自然と、一人ぽつんと取り残されるような格好になっていた。仕方なく、目の前に並べられた料理をつつき、ジョッキに注がれたビールをちびちびとやるしかなかった。
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