大好きな先輩が兄になった件

松雪

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高校生に禁欲は難しい

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 高山家で暮らし始めてから一ヶ月が経って。俺は、だんだん先輩の生活ルーティンを把握し始めていた。

 先輩は綺麗好きで、暇さえあれば片付けをしたりカーペットをコロコロで掃除したりしていること。

 意外にも夜更かし好きで、夜中まで本を読んだりサブスクで映画を見たりしているということ。

 朝に弱く、5分おきにスマホのアラームを鳴らしながら目覚まし時計を3個も併用していること。

 それでも朝食の時間に遅れて起きてくることが多いくらい、寝坊常習犯なこと。

(……つまり、早朝なら少し物音を立てても、先輩に怪しまれないってことだ)

 朝四時。俺はそろりと起き上がると、自室の学習机の元に向かい、鍵付きの引き出しからあるものを取り出した。

 ローションとゴム、そして男性器の形を模したオモチャだ。

 久しぶりに手に取ったそれに、俺はごくりと息を呑む。ぶるりと背筋が震え、期待に体の芯が熱くなるのを感じる。

 引っ越してきてからというもの、壁一枚挟んだ先輩の部屋に音が漏れたらと思うと怖くて、なかなか自慰が出来なかったのだ。

 ーーしかし、思春期の男子高校生に一ヶ月の禁欲はあまりにも辛かった。

 そこで俺は、先輩が絶対に起きていないであろう早朝の時間に、声を押し殺して自慰をするという作戦に乗り出した。

(母さんたちの寝室は一階だし、万が一起きてても聞こえないだろう……大丈夫、絶対にバレない)

 俺はオモチャを持って布団の中に潜り込むと、スウェットの下を脱いで下半身裸になった。
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