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5 王都タマリス
第28話 授業、開始 2
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よく眠れたか、とか、城には慣れたか、とか、ほんのちょっとした言葉でもかけてくれればいいのに。
気がつくと湿っぽいことを考えている。
(やめやめっ)
リアナは頭を振って、考えを追い払った。ついでに、振り向きもしない背中に向かって心のなかで舌を出してやった。思い出して〈呼ばい〉も送っておく。
〔デイミオンなんかしらない。フィルに相談してやるんだから〕
ところが、それもうまくはいかなかった。
デイミオンと違って、城内に役職のないフィルは、いつ、どこで何をしているのかまったく不明なのだ。リアナの護衛を買って出ているので、ほとんどの時間が彼女の目の届くところにいるのだが、話しかけるタイミングがない。すぐそばで式典の練習を見守っていたかと思うと、声もかけずにいなくなっている。誰に聞いても所在がわからない時間がある一方、リアナがくたびれて、甘いものでももらおうかと厨房に行くと、女中たちと談笑していたりする。
(いろいろ相談したいのに、これじゃあ話せないよ)
式典の練習に続く授業の間、リアナは鬱々と考える。
(……フィルもデイミオンと一緒なの? 旅の間、仲良くしてくれたのは、わたしが王位継承者だったから? 城に着いて安全が確保されたら、わたしのことには興味がなくなっちゃったの?)
「殿下? お聞きいただいていますか?」
「わっ」思わず声が出た。
「すみません、先生」
「お疲れになったのですね。無理もありません」
教師、サラートは柔和にほほ笑んだ。「式典まで間がありませんから、どうしても覚えることばかりになってしまいますからね。臣下の家名や来歴など、重要なこととは思われないかもしれませんが――」
「いえ……」リアナは首を振る。
「わたしはこれまで社交の場に出ていないから、ほかの貴族たちに知られていない。こちらが彼らの名前や出自を把握しておくことが大切なのはわかってます」
「すばらしい」教師はお世辞を言った。「王として重要なことを、すでにご存じでいらっしゃるとは」
リアナは学問にも為政学にもあまり興味はないが、養い親はよく「世の中のほとんどすべての問題は人間関係に由来している」と言っていたものだ。
「……先生は、わたしの家……ゼンデン家のことはご存知ですか?」
「むろん、よく存じあげていますよ」授業のあいだの息抜きのつもりなのだろう、サラートは銀縁の眼鏡を机に置いた。
「竜族には、ライダーを多く輩出する十の旧い家系があり、歴代の王のほとんどがこれらの家の出身です。たとえば、ダブレイン・エンガス卿はクローナン王の兄君でおられますし、デイミオン卿のお母上はレヘリーン王。そして、あなたのお母上が、エリサ王」
ゼンデン家は、その十の家のなかでもとりわけ多く王を輩出した家なのだ、とサラートは説明した。
「竜族の王は、女性でも女王とは呼ばれないんですよね」
「はい。竜王には雌雄の別はないとされていますので」
それはいいが、短い間によく王が代わるものだ。竜族は長命なので、リアナの母親なら、デイミオンとそう年齢は隔たっていないはずだ。それなのに、彼女とリアナのあいだに、さらにもう一人王がいる。
「竜族の王って、おかしなシステムですね」思わず、そう口に出してしまった。
「わたしよりずっと年上のデイミオンが、わたしの後継者になるなんて」
「あなたがそうおっしゃると……私どもには立つ瀬がありませんが」サラートが苦笑する。「王と王太子は、言うなれば、同列のものなのですよ」
「同列?……」
「はっきり言ってしまえば、代替可能、ということです」
代替可能。リアナは口のなかで繰り返した。
「われわれは長命ですが、力の強いライダーほど病弱であることも多い。王が機能しなくなればすぐに次代の王が立てられるよう、王と王太子は同世代であることも多いのです。実際、レヘリーン、エリサ、クローナンの三王はほぼ同世代でした……逆に、クローナン王とリアナ殿下は、かなり年が離れておられますが」
ある時点で世代を超えるということなのか。デイミオンと自分は、竜族の数えでは同年代といえる。
(だとすれば……)
リアナは胸中でつぶやく。
(なおのこと、デイミオンが王だっていいはず)
すくなくとも、彼にはその能力も意志もある。そして、彼女を放りだして自分が王位に就く気満々だ。いずれは、たぶんそうなるだろう。
(……まあ、それでいいのよね)
代替可能であるならば、なおのこと。自分がここでやるべきなのは、身の安全を確保しながら養父を見つけ出すこと。そして……
――〈隠れ里〉のことも。
ケイエからタマリスまでの短い旅のなかで、これまで考えたこともなかった故郷の異質さに、あらためて気づくことになった。国境沿いのケイエですら、混血の子どもは珍しいのだ。竜族と人間が平和に家庭を築いていた〈隠れ里〉とは、いったいどんな場所だったのだろう。なぜ、襲撃されねばならなかったのか。それは、王の子であった自分が育てられたことと無縁ではないのではないか。
(それを、ここで調べたい)
「それで、メドロート公の授業のほうは、いかがでしたか?」
授業と関係のないもの思いにふけっていたリアナは、サラートの問いにはっと我に返った。
「いかがも何も……」
そう、それも問題だった。回想しながら、サラートに説明する。
「これ、この帳面にな」五公会のあとで、メドロートはなにかを手渡してきた。
「明日のぉ天気だば予想して、書いてけへ」
「えっ」リアナは思わず問い返した。外国語?
「な、なんですか?」
「書いてけへ」メドロートは辛抱強く繰り返す。
だめだ、わからない。リアナは指を立てて、もう一回話してくれるように頼んだ。
「明日のぉ天気だば予想して、書いてけへ。してな、あくる日にはぁ正すぃ天気だば、書く」
す、すごく訛ってる。
そういえば初対面では少ししかしゃべっていないし、五公会ではまったく口を開いていなかったので、気づかなかったのだろう。
「えーと、このノートに、明日の天気を予想して、書く? で、あってますか?」
メドロートはうなずいた。
「そして、次の日に正しい天気を書く?」
もう一度、うなずきが返ってきた。
「へばな」
白竜大公、メドロートは、それだけを伝えると踵を返して去っていった。
(えーっ)
取り残されたリアナは叫んだ。心のなかだけで、こっそりと。
「って、メドロート公が……」リアナはそのように説明した。
教師は苦笑した。「メドロート公は北部のご出身だそうですから、ふつうに話されるときには、すこし訛《なま》りがおありですね」
「少しどころじゃなかったです」リアナはため息をつく。「ほとんどなに言ってるか、わからなかった」
「それで、課題はお続けに?」
「仕方がないでしょう」
興味をそそられる課題とはいいがたいが、メドロートは白竜の竜騎手たちを束ねる大領主だ。彼に自ずから教えてもらえるのであれば、ライダーとしては光栄に思うべきだろう。
最初の授業は、だいたいそのように終わった。
気がつくと湿っぽいことを考えている。
(やめやめっ)
リアナは頭を振って、考えを追い払った。ついでに、振り向きもしない背中に向かって心のなかで舌を出してやった。思い出して〈呼ばい〉も送っておく。
〔デイミオンなんかしらない。フィルに相談してやるんだから〕
ところが、それもうまくはいかなかった。
デイミオンと違って、城内に役職のないフィルは、いつ、どこで何をしているのかまったく不明なのだ。リアナの護衛を買って出ているので、ほとんどの時間が彼女の目の届くところにいるのだが、話しかけるタイミングがない。すぐそばで式典の練習を見守っていたかと思うと、声もかけずにいなくなっている。誰に聞いても所在がわからない時間がある一方、リアナがくたびれて、甘いものでももらおうかと厨房に行くと、女中たちと談笑していたりする。
(いろいろ相談したいのに、これじゃあ話せないよ)
式典の練習に続く授業の間、リアナは鬱々と考える。
(……フィルもデイミオンと一緒なの? 旅の間、仲良くしてくれたのは、わたしが王位継承者だったから? 城に着いて安全が確保されたら、わたしのことには興味がなくなっちゃったの?)
「殿下? お聞きいただいていますか?」
「わっ」思わず声が出た。
「すみません、先生」
「お疲れになったのですね。無理もありません」
教師、サラートは柔和にほほ笑んだ。「式典まで間がありませんから、どうしても覚えることばかりになってしまいますからね。臣下の家名や来歴など、重要なこととは思われないかもしれませんが――」
「いえ……」リアナは首を振る。
「わたしはこれまで社交の場に出ていないから、ほかの貴族たちに知られていない。こちらが彼らの名前や出自を把握しておくことが大切なのはわかってます」
「すばらしい」教師はお世辞を言った。「王として重要なことを、すでにご存じでいらっしゃるとは」
リアナは学問にも為政学にもあまり興味はないが、養い親はよく「世の中のほとんどすべての問題は人間関係に由来している」と言っていたものだ。
「……先生は、わたしの家……ゼンデン家のことはご存知ですか?」
「むろん、よく存じあげていますよ」授業のあいだの息抜きのつもりなのだろう、サラートは銀縁の眼鏡を机に置いた。
「竜族には、ライダーを多く輩出する十の旧い家系があり、歴代の王のほとんどがこれらの家の出身です。たとえば、ダブレイン・エンガス卿はクローナン王の兄君でおられますし、デイミオン卿のお母上はレヘリーン王。そして、あなたのお母上が、エリサ王」
ゼンデン家は、その十の家のなかでもとりわけ多く王を輩出した家なのだ、とサラートは説明した。
「竜族の王は、女性でも女王とは呼ばれないんですよね」
「はい。竜王には雌雄の別はないとされていますので」
それはいいが、短い間によく王が代わるものだ。竜族は長命なので、リアナの母親なら、デイミオンとそう年齢は隔たっていないはずだ。それなのに、彼女とリアナのあいだに、さらにもう一人王がいる。
「竜族の王って、おかしなシステムですね」思わず、そう口に出してしまった。
「わたしよりずっと年上のデイミオンが、わたしの後継者になるなんて」
「あなたがそうおっしゃると……私どもには立つ瀬がありませんが」サラートが苦笑する。「王と王太子は、言うなれば、同列のものなのですよ」
「同列?……」
「はっきり言ってしまえば、代替可能、ということです」
代替可能。リアナは口のなかで繰り返した。
「われわれは長命ですが、力の強いライダーほど病弱であることも多い。王が機能しなくなればすぐに次代の王が立てられるよう、王と王太子は同世代であることも多いのです。実際、レヘリーン、エリサ、クローナンの三王はほぼ同世代でした……逆に、クローナン王とリアナ殿下は、かなり年が離れておられますが」
ある時点で世代を超えるということなのか。デイミオンと自分は、竜族の数えでは同年代といえる。
(だとすれば……)
リアナは胸中でつぶやく。
(なおのこと、デイミオンが王だっていいはず)
すくなくとも、彼にはその能力も意志もある。そして、彼女を放りだして自分が王位に就く気満々だ。いずれは、たぶんそうなるだろう。
(……まあ、それでいいのよね)
代替可能であるならば、なおのこと。自分がここでやるべきなのは、身の安全を確保しながら養父を見つけ出すこと。そして……
――〈隠れ里〉のことも。
ケイエからタマリスまでの短い旅のなかで、これまで考えたこともなかった故郷の異質さに、あらためて気づくことになった。国境沿いのケイエですら、混血の子どもは珍しいのだ。竜族と人間が平和に家庭を築いていた〈隠れ里〉とは、いったいどんな場所だったのだろう。なぜ、襲撃されねばならなかったのか。それは、王の子であった自分が育てられたことと無縁ではないのではないか。
(それを、ここで調べたい)
「それで、メドロート公の授業のほうは、いかがでしたか?」
授業と関係のないもの思いにふけっていたリアナは、サラートの問いにはっと我に返った。
「いかがも何も……」
そう、それも問題だった。回想しながら、サラートに説明する。
「これ、この帳面にな」五公会のあとで、メドロートはなにかを手渡してきた。
「明日のぉ天気だば予想して、書いてけへ」
「えっ」リアナは思わず問い返した。外国語?
「な、なんですか?」
「書いてけへ」メドロートは辛抱強く繰り返す。
だめだ、わからない。リアナは指を立てて、もう一回話してくれるように頼んだ。
「明日のぉ天気だば予想して、書いてけへ。してな、あくる日にはぁ正すぃ天気だば、書く」
す、すごく訛ってる。
そういえば初対面では少ししかしゃべっていないし、五公会ではまったく口を開いていなかったので、気づかなかったのだろう。
「えーと、このノートに、明日の天気を予想して、書く? で、あってますか?」
メドロートはうなずいた。
「そして、次の日に正しい天気を書く?」
もう一度、うなずきが返ってきた。
「へばな」
白竜大公、メドロートは、それだけを伝えると踵を返して去っていった。
(えーっ)
取り残されたリアナは叫んだ。心のなかだけで、こっそりと。
「って、メドロート公が……」リアナはそのように説明した。
教師は苦笑した。「メドロート公は北部のご出身だそうですから、ふつうに話されるときには、すこし訛《なま》りがおありですね」
「少しどころじゃなかったです」リアナはため息をつく。「ほとんどなに言ってるか、わからなかった」
「それで、課題はお続けに?」
「仕方がないでしょう」
興味をそそられる課題とはいいがたいが、メドロートは白竜の竜騎手たちを束ねる大領主だ。彼に自ずから教えてもらえるのであれば、ライダーとしては光栄に思うべきだろう。
最初の授業は、だいたいそのように終わった。
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