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第5章 聖なる知己殺し
第24話:聖なる知己殺し・5
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立夏が彼方の背中で身じろぎする。彼方の肩に両腕を乗せて背中をよじ登っていき、肩車の体勢になった。
ファンタジスタ内では視野を確保しながら移動するときに稀にやることがあったが、流石にゲーム外でやるのは初めてだ。立夏の細くて青白い太ももに顔が挟まれ、彼方の心拍数が上がる。
「そりゃ暇なときに見たからだろ、マトリックスを。娯楽の種類も限られてんだし、名作はだいたい全部見ちまった」
「私もアマプラで繰り返し見た。バーチャルリアリティ黎明期の作品として、仮想世界での身体運用について学ぶところは多い」
「そういうことを聞いてんじゃないんだよ~。桜井さんはこの二人みたいな天然じゃないよね?」
「もちろん。どうやって見たかじゃなくて、どうして違う世界にいる二人が同じ映画を見ていたのかってことよね」
「そうそう。答えがあればそのままどうぞ?」
「この世界のデータベースを流用してシミュレーションを生成してるのは、NPCだけじゃなくて文化や言葉についても同じなのよね。つまりもともとこの世界に『マトリックス』っていう作品があって、それがあなたたちの世界でも再現されたってこと」
「KSDっていうゲームについても同じことになるよね?」
「そうね。データ流用は物理と電子のクローラー任せで、私たちも厳密に把握しているわけではないわ。自律駆動するマイクロドローンが情報インフラになったのなんて数世代も前の話だし、隣人にも人間にも味方せずにそこら中を飛び回って勝手にデータ収集を続けてるもの。多分この世界の実情そのものも適当なクローラーがデータベースに取り込んじゃって、あなたたちがいた世界ではたまたまゲームとして作られたんじゃないかしら」
「そう、ここまでが前提。それで本当にその説明に説得力あると思ってる?」
「彼方ちゃんとローチカちゃんなら納得させられる程度にはね」
「あは、それ正解」
桜井さんと立夏の会話に置いていかれる感覚は彼方には懐かしいものだ。
かつていた世界でも桜井さんと立夏が突飛な発想で語らい、それが彼方の想定を一つ二つ超えていた経験はよくある。桜井さんは兵器や兵装にも強いオールラウンダーのミリオタではあったが、最大の得意分野は「もし××戦争で〇〇側が勝っていたら」という反実仮想から始める仮想戦記なのだ。
立夏は彼方の頭の上に手を置き、高所から演説するように改めて口を開いた。
「結局、全部逆でも成立するんだよね~。私たちの元現実世界で誰かがKSDを元にしたプログラムを作って、そこに適当なキャラと文化を詰め込んだのがこの世界かもしれないじゃん。私が知ってる範囲では五感をハックするシミュレーション技術なんてまだ無かったはずだけど、それを言ったらこの世界のシミュレーションだって認める理由は無くなっちゃうしね」
「もしそうだとすれば、私とローチカちゃんが隣人を倒さないといけないと思っているのも、そういう設定だからということになるわね」
「そう、どっちの世界が先かを証明できる根拠はどっちにもないんだ。大局的に見て本当の世界を決めることなんてできないってとこまでは彼方ちゃんもいい線行ってたけど、局所的に見てどっちの世界が先かも分からないわけ。ただお互いに『こっちが先!』って大声で言ってるだけでね」
「なるほど。確かにこれは議論して決着が付くような問題ではない。ようやく私たちが真に対立する契機が見つかった気がする」
「嬉しそうに言うのね。あなた、ここに来てから初めて笑ったわ」
「闘争とは常にゲームだし、ゲームとは常に闘争だ。そのあたりはあなたが暇なときに話してくれる軍事トークから学んだことも多い」
「あらうれしい」
立夏の指摘で状況把握が一気に動く。
どちら側がこのゲームを設定したのか? この問いはもはや交渉ではない。
もっと根源的なゲームボードの奪い合いだ。いまやこの場の主導権は二重にも三重にもラッピングされて、ここではない別のどこかを漂っていた。ゲームの成立条件そのものを巡るメタゲームの中で、唯一はっきりしているのは陣営くらいしかない。
彼方と立夏、そしてローチカと桜井。相対する陣営が改めて二体二で向かい合う。
「あたしにもようやくわかってきた。つまり、あんたらはこっちの方がゲームシミュレーションだと主張するわけだな?」
と、ローチカ。頭を抱え、難しい顔で眉間を触って。
「ま、どっちにも取れるならその方が気分が良いっていうだけの話だけどね~」
と、立夏。肩車の上で頬に両手を当てて。
「気分っていうのが厄介なのよね。こういうのって実利よりモチベーションの方が大事だったりするし?」
と、桜井さん。腕を組み、上がった口角を片手で撫でて。
「正しい表現だ。せいぜい気持ちの問題でしかないが、だからこそ重要なこともある」
と、彼方。壁にもたれ、両手をポケットに突っ込んで。
今初めて、この場に雄弁な沈黙が訪れた。発言すべきことがないという消極的な沈黙ではなく、全員があえてそれを固持する理由のある積極的な沈黙が。今この場にいる誰もが、次のワンアクションが場の趨勢を決定的に動かしうることを理解している。ここから先、誰がどう動くかが客観的な理由付きであることは有り得ない。完全な無法と化した力場はカオス系であり、どう力をかければどう全体が動くかは誰にもわからない。
「……」「……」「……」「……」
彼方はファンタジスタでの試合を思い出していた。お互いに射程の長いライフル銃を装備し、遮蔽物の影に陣取って睨み合ったときに似ている。一歩動かなければ状況がわからないが、一歩動けばどこから撃たれるかわからない。
そのときは彼方が手持ちの全てを総動員してブラフにブラフを重ね、先に相手の位置を特定して投げナイフの急襲で始末した。
それがどのくらいギリギリだったかと言えば、敵を地面に叩き伏せて首元にナイフを抉り込んだとき、彼方のアバターは全裸だった。お気に入りのトレンチコートどころか、靴や靴下まで含めてあらゆる装備と衣服をそこら中にバラ撒いてダミーとして使わざるを得なかったからだ。
この世界でも結局のところ、黙ってローチカと桜井の首をかっきり、自分の胸にナイフを刺し、そして出現した終末器を押し、次の転移を見れば答えは明らかになるだろう。世界の真相はともかく、少なくとも彼方自身がこの事態をどう認識して対応すべきかという方向性くらいは固まる。彼方は哲学者ではなくゲーマーであり、明らかにすべきは世界の構造などではなくプレイの指針なのだ。
だが、それをすべきタイミングは今ではない。彼方はまだこの世界のゲームを遊んでいないからだ。この世界には「隣人を倒す」という明確な達成目標があり、それを終えるまではまだ自殺すべきではない。自殺してもよいのはステージをクリアしたときに限るのだ。
「いいだろう!」
彼方は手を叩いた。拍手のように左右から打ち合わせるのではなく、右手を上から交差するように左手に乗せて。計算尽くの角度でポンという穏やかな音を鳴らす。これは文字通りの意味だ。私が手を打ちましょう。
「私が隣人どもを一日で殲滅してきてやる。既に立ち去った場所について云々しても仕方ない。尊重しよう、今のところ私はあなたたちの世界に所属しているという事実を。それに私はゲームが好きだ。ゲームステージと敵キャラが用意されていて、人類を救うという目的があってはいてもたってもいられない」
「そりゃありがてえ。ただ、あんたにとっちゃゲームかもしれねえが、あたしたちにとっちゃ現実なんだ」
「私にとっては同じことだ。少なくとも、舞台がそのどちらかによって私のモチベーションとかパフォーマンスが変わることは有り得ない。それで十分だろう。明日に備えて今日はもう休む」
「おう。空き室と食糧ならいくらでもあるから好きなだけ使ってくれや。流石のあんたもお疲れってことかい」
「今進軍するのは気が進まないというだけだ。KSDのステージはどれも昼間だったから」
「白夜ってことか?」
「いや、ただの製作費削減だと思う」
ファンタジスタ内では視野を確保しながら移動するときに稀にやることがあったが、流石にゲーム外でやるのは初めてだ。立夏の細くて青白い太ももに顔が挟まれ、彼方の心拍数が上がる。
「そりゃ暇なときに見たからだろ、マトリックスを。娯楽の種類も限られてんだし、名作はだいたい全部見ちまった」
「私もアマプラで繰り返し見た。バーチャルリアリティ黎明期の作品として、仮想世界での身体運用について学ぶところは多い」
「そういうことを聞いてんじゃないんだよ~。桜井さんはこの二人みたいな天然じゃないよね?」
「もちろん。どうやって見たかじゃなくて、どうして違う世界にいる二人が同じ映画を見ていたのかってことよね」
「そうそう。答えがあればそのままどうぞ?」
「この世界のデータベースを流用してシミュレーションを生成してるのは、NPCだけじゃなくて文化や言葉についても同じなのよね。つまりもともとこの世界に『マトリックス』っていう作品があって、それがあなたたちの世界でも再現されたってこと」
「KSDっていうゲームについても同じことになるよね?」
「そうね。データ流用は物理と電子のクローラー任せで、私たちも厳密に把握しているわけではないわ。自律駆動するマイクロドローンが情報インフラになったのなんて数世代も前の話だし、隣人にも人間にも味方せずにそこら中を飛び回って勝手にデータ収集を続けてるもの。多分この世界の実情そのものも適当なクローラーがデータベースに取り込んじゃって、あなたたちがいた世界ではたまたまゲームとして作られたんじゃないかしら」
「そう、ここまでが前提。それで本当にその説明に説得力あると思ってる?」
「彼方ちゃんとローチカちゃんなら納得させられる程度にはね」
「あは、それ正解」
桜井さんと立夏の会話に置いていかれる感覚は彼方には懐かしいものだ。
かつていた世界でも桜井さんと立夏が突飛な発想で語らい、それが彼方の想定を一つ二つ超えていた経験はよくある。桜井さんは兵器や兵装にも強いオールラウンダーのミリオタではあったが、最大の得意分野は「もし××戦争で〇〇側が勝っていたら」という反実仮想から始める仮想戦記なのだ。
立夏は彼方の頭の上に手を置き、高所から演説するように改めて口を開いた。
「結局、全部逆でも成立するんだよね~。私たちの元現実世界で誰かがKSDを元にしたプログラムを作って、そこに適当なキャラと文化を詰め込んだのがこの世界かもしれないじゃん。私が知ってる範囲では五感をハックするシミュレーション技術なんてまだ無かったはずだけど、それを言ったらこの世界のシミュレーションだって認める理由は無くなっちゃうしね」
「もしそうだとすれば、私とローチカちゃんが隣人を倒さないといけないと思っているのも、そういう設定だからということになるわね」
「そう、どっちの世界が先かを証明できる根拠はどっちにもないんだ。大局的に見て本当の世界を決めることなんてできないってとこまでは彼方ちゃんもいい線行ってたけど、局所的に見てどっちの世界が先かも分からないわけ。ただお互いに『こっちが先!』って大声で言ってるだけでね」
「なるほど。確かにこれは議論して決着が付くような問題ではない。ようやく私たちが真に対立する契機が見つかった気がする」
「嬉しそうに言うのね。あなた、ここに来てから初めて笑ったわ」
「闘争とは常にゲームだし、ゲームとは常に闘争だ。そのあたりはあなたが暇なときに話してくれる軍事トークから学んだことも多い」
「あらうれしい」
立夏の指摘で状況把握が一気に動く。
どちら側がこのゲームを設定したのか? この問いはもはや交渉ではない。
もっと根源的なゲームボードの奪い合いだ。いまやこの場の主導権は二重にも三重にもラッピングされて、ここではない別のどこかを漂っていた。ゲームの成立条件そのものを巡るメタゲームの中で、唯一はっきりしているのは陣営くらいしかない。
彼方と立夏、そしてローチカと桜井。相対する陣営が改めて二体二で向かい合う。
「あたしにもようやくわかってきた。つまり、あんたらはこっちの方がゲームシミュレーションだと主張するわけだな?」
と、ローチカ。頭を抱え、難しい顔で眉間を触って。
「ま、どっちにも取れるならその方が気分が良いっていうだけの話だけどね~」
と、立夏。肩車の上で頬に両手を当てて。
「気分っていうのが厄介なのよね。こういうのって実利よりモチベーションの方が大事だったりするし?」
と、桜井さん。腕を組み、上がった口角を片手で撫でて。
「正しい表現だ。せいぜい気持ちの問題でしかないが、だからこそ重要なこともある」
と、彼方。壁にもたれ、両手をポケットに突っ込んで。
今初めて、この場に雄弁な沈黙が訪れた。発言すべきことがないという消極的な沈黙ではなく、全員があえてそれを固持する理由のある積極的な沈黙が。今この場にいる誰もが、次のワンアクションが場の趨勢を決定的に動かしうることを理解している。ここから先、誰がどう動くかが客観的な理由付きであることは有り得ない。完全な無法と化した力場はカオス系であり、どう力をかければどう全体が動くかは誰にもわからない。
「……」「……」「……」「……」
彼方はファンタジスタでの試合を思い出していた。お互いに射程の長いライフル銃を装備し、遮蔽物の影に陣取って睨み合ったときに似ている。一歩動かなければ状況がわからないが、一歩動けばどこから撃たれるかわからない。
そのときは彼方が手持ちの全てを総動員してブラフにブラフを重ね、先に相手の位置を特定して投げナイフの急襲で始末した。
それがどのくらいギリギリだったかと言えば、敵を地面に叩き伏せて首元にナイフを抉り込んだとき、彼方のアバターは全裸だった。お気に入りのトレンチコートどころか、靴や靴下まで含めてあらゆる装備と衣服をそこら中にバラ撒いてダミーとして使わざるを得なかったからだ。
この世界でも結局のところ、黙ってローチカと桜井の首をかっきり、自分の胸にナイフを刺し、そして出現した終末器を押し、次の転移を見れば答えは明らかになるだろう。世界の真相はともかく、少なくとも彼方自身がこの事態をどう認識して対応すべきかという方向性くらいは固まる。彼方は哲学者ではなくゲーマーであり、明らかにすべきは世界の構造などではなくプレイの指針なのだ。
だが、それをすべきタイミングは今ではない。彼方はまだこの世界のゲームを遊んでいないからだ。この世界には「隣人を倒す」という明確な達成目標があり、それを終えるまではまだ自殺すべきではない。自殺してもよいのはステージをクリアしたときに限るのだ。
「いいだろう!」
彼方は手を叩いた。拍手のように左右から打ち合わせるのではなく、右手を上から交差するように左手に乗せて。計算尽くの角度でポンという穏やかな音を鳴らす。これは文字通りの意味だ。私が手を打ちましょう。
「私が隣人どもを一日で殲滅してきてやる。既に立ち去った場所について云々しても仕方ない。尊重しよう、今のところ私はあなたたちの世界に所属しているという事実を。それに私はゲームが好きだ。ゲームステージと敵キャラが用意されていて、人類を救うという目的があってはいてもたってもいられない」
「そりゃありがてえ。ただ、あんたにとっちゃゲームかもしれねえが、あたしたちにとっちゃ現実なんだ」
「私にとっては同じことだ。少なくとも、舞台がそのどちらかによって私のモチベーションとかパフォーマンスが変わることは有り得ない。それで十分だろう。明日に備えて今日はもう休む」
「おう。空き室と食糧ならいくらでもあるから好きなだけ使ってくれや。流石のあんたもお疲れってことかい」
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