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第13章 神っぽいか?
第70話:神っぽいか?・2
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VAISが首にかけた銀色のホイッスルを口に咥え、歓喜の音を吹き鳴らす。
その祝福に呼応して空が一際激しく虹色に輝いた。天空を貫く虹色のレールの上、遥か遠方に黒い点が次々に顔を出す。新たに現れた鋼鉄の車体が出発進行を今か今かと待ち構えている。
「ずいぶんたくさん玩具を持っているんだな。Nゲージマニアの部屋にでも来た気分だ」
「自慢のコレクションデス。これだけまとめて使うのは初めてかもしれまセン」
「私もスキルセットが無駄に溜まっていく一方だが、今もこればかり使うのは結局は好みの問題かもしれない」
彼方もローラーブレードで地面を踏みつけた。足底から氷結魔法を広域で発動する。
半径数キロに渡るまで厚さ一センチほどの氷が薄く張り巡らされた。車両が走るたびに氷膜が砕かれるが、氷に刻まれる走行痕が次元鉄道の軌跡やスピードを教えてくれる。
眼帯を外した彼方の目は次元鉄道のスピードに少しずつ追い付きつつあった。動きの全てを追えているわけではないが、角度によっては時折見える黒煙のような影を捉え始めている。ほんの僅かに空間が黒く歪み、すぐにかき消えてしまう瞬間がある。それが部分的な次元鉄道の所在。
軽く二回息を吸ってゲーム開始に向けて呼吸を整える。セットアップ中には色々と策を巡らせど、強者と邂逅している間に考えることは結局この一つしかない。
「私と貴女はどちらが強い?」
VAISが片手を振り上げ、彼方は左足を後ろに引いた。
「出発進行!」
VAISが立てた手を振り出す。それが合図だった。
車両が一斉に走り出す。空から垂直に駆け降りて、不可視のスピードまで急加速する。フル稼働する蒸気機関、高熱の蒸気が煙管を駆け抜け、煙突から白煙が吹き出す。空気そのものが爆発したような熱波が地上に降り注ぎ、薄い氷は一瞬で溶け去った。
もうもうと充満する白煙の中、彼方の戦闘用義眼はVAISの姿を捉えている。地面を踏み切ると同時にローラーブレードから黒い翼が生えた。地の利を活かされる前に最速で倒す。ツバメの奥義で時を飛ばし、一歩でVAIS本体へ向かう。
「懐かしいな。結局この間合いが私にはベストだった」
頭部狙いのジャブをVAISは膝を折って避ける。
そのまま斜め下突きに移行した。技を区切らずに最速で殴り続ける身体捌きはジュリエットから学んだものだ。これからずっと触れ続けて離脱する暇を与えない。
VAISは後ろに大きく倒れ込んだ。眼前を掠める突きを避けて更に後ろへ、水平を越えてほとんど逆立ちに。
遂にVAISの両足が彼方の右腕を挟む。腕ひしぎ固めのようではあるが、これはさすがに体勢が悪すぎる。効果があるとすれば、せいぜい振りほどかれるまでの数秒を足止めするくらいしかない。
だったら狙いは一つしかない。足元を見るとローラーブレードは虹色の帯を踏んでいた。彼方はすぐに叫ぶ。
「起きろ、灰火!」
「別に寝てないけどもっ」
彼方の指先から蛆虫が飛び出した。最初は一匹、すぐに十匹、そして百匹、千匹。
噴出した蛆虫の群れが次々に皮膚を突き破っていく。瞬きするよりも早く腕を遡上して湧き出した。蛆の腕はにゅるりと崩れてVAISのホールドを抜け、彼方は片腕のままで後ろに飛んだ。
鼻先を次元鉄道が走り抜ける。取り残された蛆虫たちが跳ね飛ばされるが、彼方本体は轢殺狙いの攻撃から無傷で離脱する。
「彼方さー、私のことをHP消費なしで使えるみがわりだと思ってないかな」
「違うのか?」
「まーね、いつでもどこでも無限に湧いてきて根絶できない鬱陶しさが蛆虫なんだけど」
蛆虫は特殊戦力としては便利だが、その代償は大きい。
意識を繋いだまま蛆虫が空中に散らばったことで、彼方の脳内に膨大な知覚が流れ込んでくる。それは蛆虫一匹一匹が持つ視界であり、嗅覚であり、内臓感覚であり、見当識であり、エトセトラエトセトラ。
蛆の群れである灰火は普段からあらゆる知覚を蛆の各個体から受け取っている。彼方が蛆虫を操作するとき、それが強制的に共有されるのだ。目を閉じても耳を塞いでも無駄。本来は人間の傍受を想定していない群れの知覚が神経を走る。質も量も異常な信号に、脳が切り刻んでかき回されているような嘔吐感を生じる。
最悪な認識の中、蛆の視界の一つが異物を捉えたことを彼方に伝えた。
「なんだ?」
それは虹色に光る丸い玉だった。
レールの上にたった一つ、被膜がキラキラ輝くシャボン玉が浮遊している。ほんのテニスボールほどの大きさだが、この戦場で圧倒的な異物感を伴って漂っている。何か明確な介入であり、操作であり、主張ですらあるような。
蛆虫の視界を総動員して半透明のシャボン玉をよく観察する。その内側には、ほんの数センチほどのボロ布が入っていた。茶色とも灰色とも付かないくすんだ色。あちこち繊維がほつれて糸が髪の毛のように飛び出している。千切れたハンカチともシャツの断片ともつかない。どの世界のどのゴミ箱にも入っていそうな、とにかく汚れ切った布切れ。
蛆虫の時間感覚は鈍重だ。スローモーションのように次元鉄道が走り込んできて浮かぶシャボン玉に接触するのが見えた。
シャボン玉が破裂する。球状の薄い被膜が爆発的に膨張して広がっていく。その球面はこの世のあらゆるオブジェクトを貫通して拡散し、一瞬のうちに世界全てを飲み込んで消えた。
「VIRUS VAIS。可能性の名の下に、あなたを粛清します」
鈴の声が凛と響く。彼方が名を呼ぶ声は轟音にかき消された。
悲鳴のような地響き。それは次元鉄道が脱線する音だ。車輪が滑って虹色のレールから弾き出されていく。走行を維持できなくなった車体がバランスを崩して横転する。
一台が脱線するとあとは数珠繋ぎだ。倒れた車体に後続が衝突し、その衝撃で車体がひしゃげてレールから飛び出す。鋼鉄の巨体が牛乳パックのように次々に潰れていく。全ての車体が運動を停止するまでは三分近くもかかっただろうか。レールから外れた車体が数十台も地面に転がって煙を立てる。さながら戦場を埋め尽くす戦武者の死体。
巫女服の少女が潰れた車体を蹴り飛ばす。鉄の扉が吹き飛び、地面で乾いた音を立てた。
少女の足元には黒い車掌帽が落ちていた。そして、地面には帽子を終端とする赤いラインが引かれている。赤い線は十メートル以上も直線状に伸びている、まるで帽子をブラシとして地面にペイントツールで線を引いたようだ。赤いラインの中には黄色や白も混じっており、肉の焼けこげる臭いを伴って白い煙を吐いていた。
それが何であるのか、彼方はようやく理解した。横転した車体に巻き込まれて身体が擦り切れた痕だ。摩擦熱で肉が焼かれて地面に定着したのだ。世界を渡る強靭な肉体でさえ次元鉄道の重量には耐え切れなかった。
彼女の頭も腕も足も胴体も、いまやその痕跡を示すものは地面にへばりついた肉片しかない。
「私は平等に弔います。死者の有り得た可能性の全てを」
天輪神威が片手で十字を切った。擦り切れたVAISの死体の前で。
その祝福に呼応して空が一際激しく虹色に輝いた。天空を貫く虹色のレールの上、遥か遠方に黒い点が次々に顔を出す。新たに現れた鋼鉄の車体が出発進行を今か今かと待ち構えている。
「ずいぶんたくさん玩具を持っているんだな。Nゲージマニアの部屋にでも来た気分だ」
「自慢のコレクションデス。これだけまとめて使うのは初めてかもしれまセン」
「私もスキルセットが無駄に溜まっていく一方だが、今もこればかり使うのは結局は好みの問題かもしれない」
彼方もローラーブレードで地面を踏みつけた。足底から氷結魔法を広域で発動する。
半径数キロに渡るまで厚さ一センチほどの氷が薄く張り巡らされた。車両が走るたびに氷膜が砕かれるが、氷に刻まれる走行痕が次元鉄道の軌跡やスピードを教えてくれる。
眼帯を外した彼方の目は次元鉄道のスピードに少しずつ追い付きつつあった。動きの全てを追えているわけではないが、角度によっては時折見える黒煙のような影を捉え始めている。ほんの僅かに空間が黒く歪み、すぐにかき消えてしまう瞬間がある。それが部分的な次元鉄道の所在。
軽く二回息を吸ってゲーム開始に向けて呼吸を整える。セットアップ中には色々と策を巡らせど、強者と邂逅している間に考えることは結局この一つしかない。
「私と貴女はどちらが強い?」
VAISが片手を振り上げ、彼方は左足を後ろに引いた。
「出発進行!」
VAISが立てた手を振り出す。それが合図だった。
車両が一斉に走り出す。空から垂直に駆け降りて、不可視のスピードまで急加速する。フル稼働する蒸気機関、高熱の蒸気が煙管を駆け抜け、煙突から白煙が吹き出す。空気そのものが爆発したような熱波が地上に降り注ぎ、薄い氷は一瞬で溶け去った。
もうもうと充満する白煙の中、彼方の戦闘用義眼はVAISの姿を捉えている。地面を踏み切ると同時にローラーブレードから黒い翼が生えた。地の利を活かされる前に最速で倒す。ツバメの奥義で時を飛ばし、一歩でVAIS本体へ向かう。
「懐かしいな。結局この間合いが私にはベストだった」
頭部狙いのジャブをVAISは膝を折って避ける。
そのまま斜め下突きに移行した。技を区切らずに最速で殴り続ける身体捌きはジュリエットから学んだものだ。これからずっと触れ続けて離脱する暇を与えない。
VAISは後ろに大きく倒れ込んだ。眼前を掠める突きを避けて更に後ろへ、水平を越えてほとんど逆立ちに。
遂にVAISの両足が彼方の右腕を挟む。腕ひしぎ固めのようではあるが、これはさすがに体勢が悪すぎる。効果があるとすれば、せいぜい振りほどかれるまでの数秒を足止めするくらいしかない。
だったら狙いは一つしかない。足元を見るとローラーブレードは虹色の帯を踏んでいた。彼方はすぐに叫ぶ。
「起きろ、灰火!」
「別に寝てないけどもっ」
彼方の指先から蛆虫が飛び出した。最初は一匹、すぐに十匹、そして百匹、千匹。
噴出した蛆虫の群れが次々に皮膚を突き破っていく。瞬きするよりも早く腕を遡上して湧き出した。蛆の腕はにゅるりと崩れてVAISのホールドを抜け、彼方は片腕のままで後ろに飛んだ。
鼻先を次元鉄道が走り抜ける。取り残された蛆虫たちが跳ね飛ばされるが、彼方本体は轢殺狙いの攻撃から無傷で離脱する。
「彼方さー、私のことをHP消費なしで使えるみがわりだと思ってないかな」
「違うのか?」
「まーね、いつでもどこでも無限に湧いてきて根絶できない鬱陶しさが蛆虫なんだけど」
蛆虫は特殊戦力としては便利だが、その代償は大きい。
意識を繋いだまま蛆虫が空中に散らばったことで、彼方の脳内に膨大な知覚が流れ込んでくる。それは蛆虫一匹一匹が持つ視界であり、嗅覚であり、内臓感覚であり、見当識であり、エトセトラエトセトラ。
蛆の群れである灰火は普段からあらゆる知覚を蛆の各個体から受け取っている。彼方が蛆虫を操作するとき、それが強制的に共有されるのだ。目を閉じても耳を塞いでも無駄。本来は人間の傍受を想定していない群れの知覚が神経を走る。質も量も異常な信号に、脳が切り刻んでかき回されているような嘔吐感を生じる。
最悪な認識の中、蛆の視界の一つが異物を捉えたことを彼方に伝えた。
「なんだ?」
それは虹色に光る丸い玉だった。
レールの上にたった一つ、被膜がキラキラ輝くシャボン玉が浮遊している。ほんのテニスボールほどの大きさだが、この戦場で圧倒的な異物感を伴って漂っている。何か明確な介入であり、操作であり、主張ですらあるような。
蛆虫の視界を総動員して半透明のシャボン玉をよく観察する。その内側には、ほんの数センチほどのボロ布が入っていた。茶色とも灰色とも付かないくすんだ色。あちこち繊維がほつれて糸が髪の毛のように飛び出している。千切れたハンカチともシャツの断片ともつかない。どの世界のどのゴミ箱にも入っていそうな、とにかく汚れ切った布切れ。
蛆虫の時間感覚は鈍重だ。スローモーションのように次元鉄道が走り込んできて浮かぶシャボン玉に接触するのが見えた。
シャボン玉が破裂する。球状の薄い被膜が爆発的に膨張して広がっていく。その球面はこの世のあらゆるオブジェクトを貫通して拡散し、一瞬のうちに世界全てを飲み込んで消えた。
「VIRUS VAIS。可能性の名の下に、あなたを粛清します」
鈴の声が凛と響く。彼方が名を呼ぶ声は轟音にかき消された。
悲鳴のような地響き。それは次元鉄道が脱線する音だ。車輪が滑って虹色のレールから弾き出されていく。走行を維持できなくなった車体がバランスを崩して横転する。
一台が脱線するとあとは数珠繋ぎだ。倒れた車体に後続が衝突し、その衝撃で車体がひしゃげてレールから飛び出す。鋼鉄の巨体が牛乳パックのように次々に潰れていく。全ての車体が運動を停止するまでは三分近くもかかっただろうか。レールから外れた車体が数十台も地面に転がって煙を立てる。さながら戦場を埋め尽くす戦武者の死体。
巫女服の少女が潰れた車体を蹴り飛ばす。鉄の扉が吹き飛び、地面で乾いた音を立てた。
少女の足元には黒い車掌帽が落ちていた。そして、地面には帽子を終端とする赤いラインが引かれている。赤い線は十メートル以上も直線状に伸びている、まるで帽子をブラシとして地面にペイントツールで線を引いたようだ。赤いラインの中には黄色や白も混じっており、肉の焼けこげる臭いを伴って白い煙を吐いていた。
それが何であるのか、彼方はようやく理解した。横転した車体に巻き込まれて身体が擦り切れた痕だ。摩擦熱で肉が焼かれて地面に定着したのだ。世界を渡る強靭な肉体でさえ次元鉄道の重量には耐え切れなかった。
彼女の頭も腕も足も胴体も、いまやその痕跡を示すものは地面にへばりついた肉片しかない。
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