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第15章 世界の有機構成
第86話:世界の有機構成・7
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卒業式は一時間前に終わったが、青春との別れを惜しむ生徒たちはなかなか校舎を離れようとしない。意味もなく階段を歩き回るグループ、教室でトランプを嗜むグループ、部室で備品を掃除するグループ。
友人と話す機会はこれから先いくらでもあれど、この校舎での他愛ないやり取りは今が人生最後だ。意識的に惰性を延長するという困難があちこちで試みられている。ゲームを持ち込んだり仮装をしたりしている生徒もいるが、今日ばかりは教師たちも小言は言わない約束だ。
この屋上も例外ではない。この校舎に残す最後の記憶として、柵に寄りかかって街を見つめることを選ぶ生徒たちが何人もいた。ここでは大声で駄弁る者はおらず、一人で物思いに耽っているか、静かにぽつぽつと語らう者が多い。
彼方もフェンスに頬杖を突き、三年間過ごした街を黙って見下ろしていた。グラウンドではレイがサッカーに興じているのが見える。レイが蹴ったループシュートがサッカーゴールではなく何故か隣のバスケゴールに入るのを見て苦笑する。
彼方にだってこの世界での思い出が無いわけではない。こんなに長く一つの世界に滞在したのは初めてだ。最初に通っていた高校は卒業する前に世界を滅ぼしてしまったから、高校を卒業するのもこれが一度目。
ポケットのポケベルが着信音を発し、画面を確認する前に薄い虹の波動が走る。彼方は振り向いて軽く手を叩いた。
「よく似合ってる。綺麗だ」
屋上に現れた神威はシンプルな晴れ着を着ていた。赤い裏地の白い袷に濃紺の袴。ゲーマーコスチュームとしての改造巫女服とは違う、正しく学生らしい華やかな和装だ。
「ありがとうございます。貴女も着たらどうですか? 似合うと思いますが」
「私はこれでいい。私の正装はこれしかない」
彼方はトレンチコートを羽織ってローラーブレードを履いていた。久しぶりに袖を通したが、すぐに昔の感覚を思い出せる。彼方にとってはこの服は髪や爪と同じ身体の一部だ。
「それで話というのは何でしょうか。特に用事がなくても呼び出してもらっても」
「君が好きだ。これから先、ずっと君と一緒に過ごしたい」
神威が口元を抑えた。春前の暖かい風が吹き、長い振袖を揺らす。薄く吹いた香水が香る。
「似たようなことは何度か言った記憶があるが、だからどうというところまでちゃんと伝えていなかったから」
「私も好きです。実は私から言うつもりでした。今日から一緒に住みませんか?」
神威は袴の懐から小さな鍵を取り出した。鍵には小さな神社のキーホルダーが付いている。
「この街に手頃な部屋を借りました。2LDKのけっこう良い部屋です」
「わざわざ決まった場所を借りなくても、住居くらい汎将とかデモンドゥームでどうにでもなるだろう」
「汎将はもう封印します。遊戯から卒業して、何の能力も無しで、普通にこの世界に安住したいと思っています」
「普通ね……」
彼方は空を見上げた。
頭上高くには尾の長いフェニックスが飛び、きらきら輝く炎粉を赤みがかった空に撒き散らしていた。その更に遥か上空を飛行するドラゴンの姿からは魔力で生じるカラフルな影が落ちている。
結局のところ、麗華と芽愛の再会はこういう形で決着したのだ。元魔法少女と元敵幹部が出会って、他の関係者とも衝突したり和解したりして、大勢を巻き込んだ決戦の末にこの街は魔法に呑まれた。あちこちにマジカルなガジェットが溢れ出し、電気に並んで魔力がインフラの一つになっている。
ただし街に混乱は一切起きていない。誰もが魔法の存在を当たり前のように受け入れている。つまり関係者の中には認識ごと世界を書き換えるタイプの能力者が、つまり貫存在が少なくとも一人はいた。とはいえ、いまさら貫存在の一人や二人は彼方と神威にとってさして重要でなことでもない。
「普通というのはこの世界における標準という意味です。魔法の存在が標準なら私もそれに従いましょう。いずれにせよ、貫世界的な能力は使うべきではありません」
「汎将を封印して、君はこの世界でこれからどうするつもりなんだ?」
「近くの大学に進学することにしました」
「ああ、あの山のふもとにある」
「そうです。しかしあなたは受験もしていないですよね」
「まあそうだな。プロゲーマー以外は特に何も考えていなかったから。進路指導は複雑な家庭事情で切り抜けた」
「あなたが本気で職業遊戯者を目指すならそれでも構いません。きっとあなたならこの世界で開拓者になれるでしょう」
「まあな。来月には初の全国大会があるし、そこで優勝して本でも出せば風向きも変わってくるだろう」
「あなたなら出来ます。とにかくいったん帰って考えましょう、私たちの家に」
神威はもう一つ鍵を取り出し、彼方の手に握らせてきた。こちらの鍵にはローラーブレードのキーホルダー。
「家には贈り物も用意してあります」
「この前出た携帯ゲーム機だろ? この世界では初めての」
「そうです。私とあなたで一台ずつ」
「ローンチタイトルはパズルゲームとベルトアクションだったかな。まだ通信機能は無いだろうが、スコアアタックくらいはできるかもしれない」
「そうですね。たまには二人で対戦して遊びましょう。家事の当番くらいは賭けてもいいでしょう」
神威が微笑む。不安のない、希望に満ちた顔で。
ふと見渡せば、周囲には同じようなカップルが何人もいた。積もり積もった思いを伝える者、そして泣いて笑い合う者たち。さすがに家を確保して同居の約束までもう進めているカップルはあまりいないだろうが。
彼方はしばらくぼんやりと辺りを見まわしてから神威に向き直った。一度は軽く頬を触って言い淀み、それでもはっきり口にする。
「断る」
「家事当番は固定制の方がいいですか?」
「違う。安住を断る」
彼方は握ったキーホルダーを押し返す。
「私は君と一緒にずっと過ごしたいと言ったが、それはこの世界で安寧のうちに老いていくという意味ではない。これからも私たち二人で世界を巡って新しい敵と可能性を探し続けたいという意味だ」
「もうその話に結論は出たはずです。どの世界にも新しい可能性は残っていないことを、私たちは何度も何度も確認しました」
「この世界とかどの世界とか、そういうのじゃあないんだ。世界を渡ったりとか色々あって私は一番大事なところを忘れていた気がする」
彼方は親指と人差し指を立てた。銃の形にした手を天頂に向けて構える。指先に青い魔法陣が浮かぶ。
「私たちはゲームが好きなゲーマーで、それが始まりで終わりなんだ。君だってそうだろう? そうでなければプロゲーマーになどなるものか」
「それはもちろん、もちろん私だって遊戯が何より好きです。幼い頃から電子遊戯に魅せられて、寝食も神職も忘れて戦って、気付けば日本選手権であなたと戦っていました」
「そうだ。君が君の主義によって敵を粛清しなけらばならないことは、呪われた宿命などではない。むしろ趣味と実利を満たす天職だった。私を殺すための秘策をいくつも考えて、私を殺すために戦う君は本当に楽しそうだった。私と同じくらい」
「しかしもう引き際です。無限に続くものはありません。私たちは全てを発掘し終えてしまい、不条理の円環でもはや新しい可能性は絶たれました。劣化した再生産で暇を潰すくらいなら、私はあなたと穏やかな日々を過ごす方がいい」
「私だってリプレイは願い下げだ、だから解決策を持ってきた。今から答えを出す問題はこうだ。お互いがお互いを創造する関係は果たして本当に不条理なのだろうか?」
空に向けた指を弾く。青い魔法陣が光って炸裂し、天空に向けて一発の氷弾が打ち出された。
音速を超えた弾が遥か上方を飛ぶドラゴンの心臓を正確に撃ち抜き、哀れな怪物が断末魔を上げて絶命する。
友人と話す機会はこれから先いくらでもあれど、この校舎での他愛ないやり取りは今が人生最後だ。意識的に惰性を延長するという困難があちこちで試みられている。ゲームを持ち込んだり仮装をしたりしている生徒もいるが、今日ばかりは教師たちも小言は言わない約束だ。
この屋上も例外ではない。この校舎に残す最後の記憶として、柵に寄りかかって街を見つめることを選ぶ生徒たちが何人もいた。ここでは大声で駄弁る者はおらず、一人で物思いに耽っているか、静かにぽつぽつと語らう者が多い。
彼方もフェンスに頬杖を突き、三年間過ごした街を黙って見下ろしていた。グラウンドではレイがサッカーに興じているのが見える。レイが蹴ったループシュートがサッカーゴールではなく何故か隣のバスケゴールに入るのを見て苦笑する。
彼方にだってこの世界での思い出が無いわけではない。こんなに長く一つの世界に滞在したのは初めてだ。最初に通っていた高校は卒業する前に世界を滅ぼしてしまったから、高校を卒業するのもこれが一度目。
ポケットのポケベルが着信音を発し、画面を確認する前に薄い虹の波動が走る。彼方は振り向いて軽く手を叩いた。
「よく似合ってる。綺麗だ」
屋上に現れた神威はシンプルな晴れ着を着ていた。赤い裏地の白い袷に濃紺の袴。ゲーマーコスチュームとしての改造巫女服とは違う、正しく学生らしい華やかな和装だ。
「ありがとうございます。貴女も着たらどうですか? 似合うと思いますが」
「私はこれでいい。私の正装はこれしかない」
彼方はトレンチコートを羽織ってローラーブレードを履いていた。久しぶりに袖を通したが、すぐに昔の感覚を思い出せる。彼方にとってはこの服は髪や爪と同じ身体の一部だ。
「それで話というのは何でしょうか。特に用事がなくても呼び出してもらっても」
「君が好きだ。これから先、ずっと君と一緒に過ごしたい」
神威が口元を抑えた。春前の暖かい風が吹き、長い振袖を揺らす。薄く吹いた香水が香る。
「似たようなことは何度か言った記憶があるが、だからどうというところまでちゃんと伝えていなかったから」
「私も好きです。実は私から言うつもりでした。今日から一緒に住みませんか?」
神威は袴の懐から小さな鍵を取り出した。鍵には小さな神社のキーホルダーが付いている。
「この街に手頃な部屋を借りました。2LDKのけっこう良い部屋です」
「わざわざ決まった場所を借りなくても、住居くらい汎将とかデモンドゥームでどうにでもなるだろう」
「汎将はもう封印します。遊戯から卒業して、何の能力も無しで、普通にこの世界に安住したいと思っています」
「普通ね……」
彼方は空を見上げた。
頭上高くには尾の長いフェニックスが飛び、きらきら輝く炎粉を赤みがかった空に撒き散らしていた。その更に遥か上空を飛行するドラゴンの姿からは魔力で生じるカラフルな影が落ちている。
結局のところ、麗華と芽愛の再会はこういう形で決着したのだ。元魔法少女と元敵幹部が出会って、他の関係者とも衝突したり和解したりして、大勢を巻き込んだ決戦の末にこの街は魔法に呑まれた。あちこちにマジカルなガジェットが溢れ出し、電気に並んで魔力がインフラの一つになっている。
ただし街に混乱は一切起きていない。誰もが魔法の存在を当たり前のように受け入れている。つまり関係者の中には認識ごと世界を書き換えるタイプの能力者が、つまり貫存在が少なくとも一人はいた。とはいえ、いまさら貫存在の一人や二人は彼方と神威にとってさして重要でなことでもない。
「普通というのはこの世界における標準という意味です。魔法の存在が標準なら私もそれに従いましょう。いずれにせよ、貫世界的な能力は使うべきではありません」
「汎将を封印して、君はこの世界でこれからどうするつもりなんだ?」
「近くの大学に進学することにしました」
「ああ、あの山のふもとにある」
「そうです。しかしあなたは受験もしていないですよね」
「まあそうだな。プロゲーマー以外は特に何も考えていなかったから。進路指導は複雑な家庭事情で切り抜けた」
「あなたが本気で職業遊戯者を目指すならそれでも構いません。きっとあなたならこの世界で開拓者になれるでしょう」
「まあな。来月には初の全国大会があるし、そこで優勝して本でも出せば風向きも変わってくるだろう」
「あなたなら出来ます。とにかくいったん帰って考えましょう、私たちの家に」
神威はもう一つ鍵を取り出し、彼方の手に握らせてきた。こちらの鍵にはローラーブレードのキーホルダー。
「家には贈り物も用意してあります」
「この前出た携帯ゲーム機だろ? この世界では初めての」
「そうです。私とあなたで一台ずつ」
「ローンチタイトルはパズルゲームとベルトアクションだったかな。まだ通信機能は無いだろうが、スコアアタックくらいはできるかもしれない」
「そうですね。たまには二人で対戦して遊びましょう。家事の当番くらいは賭けてもいいでしょう」
神威が微笑む。不安のない、希望に満ちた顔で。
ふと見渡せば、周囲には同じようなカップルが何人もいた。積もり積もった思いを伝える者、そして泣いて笑い合う者たち。さすがに家を確保して同居の約束までもう進めているカップルはあまりいないだろうが。
彼方はしばらくぼんやりと辺りを見まわしてから神威に向き直った。一度は軽く頬を触って言い淀み、それでもはっきり口にする。
「断る」
「家事当番は固定制の方がいいですか?」
「違う。安住を断る」
彼方は握ったキーホルダーを押し返す。
「私は君と一緒にずっと過ごしたいと言ったが、それはこの世界で安寧のうちに老いていくという意味ではない。これからも私たち二人で世界を巡って新しい敵と可能性を探し続けたいという意味だ」
「もうその話に結論は出たはずです。どの世界にも新しい可能性は残っていないことを、私たちは何度も何度も確認しました」
「この世界とかどの世界とか、そういうのじゃあないんだ。世界を渡ったりとか色々あって私は一番大事なところを忘れていた気がする」
彼方は親指と人差し指を立てた。銃の形にした手を天頂に向けて構える。指先に青い魔法陣が浮かぶ。
「私たちはゲームが好きなゲーマーで、それが始まりで終わりなんだ。君だってそうだろう? そうでなければプロゲーマーになどなるものか」
「それはもちろん、もちろん私だって遊戯が何より好きです。幼い頃から電子遊戯に魅せられて、寝食も神職も忘れて戦って、気付けば日本選手権であなたと戦っていました」
「そうだ。君が君の主義によって敵を粛清しなけらばならないことは、呪われた宿命などではない。むしろ趣味と実利を満たす天職だった。私を殺すための秘策をいくつも考えて、私を殺すために戦う君は本当に楽しそうだった。私と同じくらい」
「しかしもう引き際です。無限に続くものはありません。私たちは全てを発掘し終えてしまい、不条理の円環でもはや新しい可能性は絶たれました。劣化した再生産で暇を潰すくらいなら、私はあなたと穏やかな日々を過ごす方がいい」
「私だってリプレイは願い下げだ、だから解決策を持ってきた。今から答えを出す問題はこうだ。お互いがお互いを創造する関係は果たして本当に不条理なのだろうか?」
空に向けた指を弾く。青い魔法陣が光って炸裂し、天空に向けて一発の氷弾が打ち出された。
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