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第4章 アルカリ決闘戦
第23話:アルカリ決闘戦・6
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「……やられた」
芽愛は逡巡する。今何が起きたのか?
決まっている、綺羅は麗華に付いたのだ。御息と芽愛を裏切り、妖精の死体を確保して逃走しようとしている。
これは芽愛の判断ミスだ。
もともと綺羅にも通話を聞かせたのは麗華が黒幕だという確信があったからだ。何があるかわからないから麗華を取り押さえるには魔法少女の協力者は多いに越したことはないと考えた。
その賭けには勝ったはずだ。確かに黒幕は麗華だった。
しかし誤っていたのは、麗華が黒なら他の魔法少女は白という大前提。綺羅が黒幕ではないとしても、それはそれとして黒幕に味方するなんて可能性は全く考えていなかった。
横目で玄関前を見る。不意打ちを受けた御息は地面に倒れたままでまだ復帰できない。動けるのは芽愛だけだ。
いま芽愛には二択があった。リビングに走る麗華を追うか、バイクに乗り込んだ綺羅を追うか。
綺羅の追跡を即決した。ゴッドドールを素早くコアに戻し、玄関に向かって走り出す。
今は死体の回収が最優先だ。綺羅は麗華と裏手で合流するはずだから、そこでバイクを止めればまだ間に合う。麗華はこの夏にはほとんど戦っていなかったし、戦力としての優先度は低いはず。
「やっぱりそっちに行くよね、本当は君が止めないといけないのは私なんだけど。今の私がステッキを持ったら魔神機なんて敵じゃないんだからさ」
麗華は階段の前でちらと振り返る。
ゴッドドールは既に廊下から消え、芽愛が玄関から飛び出していくのが見えた。ずぶ濡れで立ち上がった御息もその後を追う。激しい雨音の中でエンジンが急回転する爆音が遠ざかっていく。
二階まで駆け上がり、床の肩掛けバッグから赤いステッキを取り出した。魔獣退治のときも一応持ち歩いていたが使ったことはない。戦うのは他の三人で十分だったからだ、今このときまでは。
窓を開ければ眼下にはすぐ道路がある。回り込んできた綺羅のバイクに向かって窓から飛び降りた。
「いよっと」
走るバイクの後部座席に横向きで着地する。魔法少女の身体能力を持ってすればこのくらいは朝飯前だ。
綺羅の細い腰に両手を回してしがみ付く。大きな黄色いレインコートがバタバタ揺れて顔を撫でた。
「やるやんけ、麗華! こんなオモロいこと考えるなんてなあ、才能あるわ。これで退屈せんて!」
「だよね。綺羅もこっち側だと思っていたよ」
道を曲がろうとした瞬間、バイクは急ブレーキで横に滑りながら停止した。
赤い鋼鉄の巨大な手が道を塞いでいたからだ。芽愛と御息がその背後に控えている、二人は逆回りで裏手へ回り込んでいたのだ。
四人が二組に分かれて対峙する。いまや七年越しの仲間同士ではなく、再びの敵同士として。
「綺羅、あなたもグルだったの?」
「いや全然。さっきまで何も知らんかったで。今聞いて、こっちのがオモロいと思ったから麗華に付くだけや」
「ふざけるのもいい加減にしなさい。これは私たちだけの問題じゃない、町全体の……」
「まだ眠たいこと言うてんのか? オモロいもんはちっとくらい危なくて当たり前やろ。なあ御息、そんなに気になるんやったらオカンにでも付いてきてもろたらどや? 学校にもプールにも、七年前みたいにな。はっは!」
語尾を嫌味なほどに高く上げ、攻撃的な声が牙を剥く。御息は歯ぎしりして綺羅を睨み付けるばかりだ。
芽愛も麗華を見据える。ゴッドドールの手の平が小さく呻くように軋んだ。
「どうして隠してたの? 麗華が魔法の世界を始めたこと」
「舞台裏が見えると白けるのが心配だっただけさ。本当は誰か別の人がやってくれた方が良かったんだけどね。それこそ悪の組織第二弾が黒幕をやってくれた方が私としてはありがたかったくらいだ。ただ、たまたま『妖精の魔法』を発動する方法を見つけたのは私だった。だから私がやらざるを得なかった、それだけの話だ」
「それが町を危険に晒すことになるとわかっていても?」
「魔獣はきっちり退治してる。町の人だってもう魔獣を本心から怖がってはいないし、何ならちょっと楽しみにしてるくらいだと思うけれど」
「それでも壊れた建物や道はいくつもある。このまま続けていればもっと大きな被害が出て、いつかきっと後悔するときが来る。私の過ちを繰り返してほしくない」
「でも七年前に言ったのは君なんだぜ。私たちは魔法の夏でしか出会わない関係だって!」
麗華が空に手を掲げた。周囲の雨粒が一斉に赤く染まる。
手には赤い魔法のステッキ、マジカルレッドのステッキが握られている。
芽愛が腕を振り出し、鋼鉄の腕が飛び出した。もはや一刻の猶予もない。バイクを壊すくらいはやむを得ない、今ここで止めなければ取返しが付かなくなると直感した。
「無駄だよ。これが魔法、私の魔法、七年後の魔法だ」
魔神機の腕がバイクに触れる瞬間、リンと乾いた音が鳴る。
その音は雨の中でも世界を揺らした。指向性を持つ御息のマイクとは真逆に、周囲全てに浸透して広がる音。
ゴッドドールの拳はぴたりと動きを止めた。電源が切れたように空中でストップする。そのまま地面へ落下し、ガシャンと無骨な金属音を立てて動かなくなった。
麗華のステッキは赤く光る王笏に変形していた。身の丈ほどの長さがあり、先端に小さな鈴が付いた王笏。それが触れた瞬間にゴッドドールは動きを停止したのだ。
「王笏とは支配者の象徴なんだ。この王笏が届く範囲に限り、私は『妖精の魔法』をキャンセルできる。わかるかい? 魔法なんてない、常識の世界を局所的に戻せるんだ。魔法がない世界に魔神機はないよ。今のそれはただの鉄の塊だ」
「御息、これは返しといたる! 脱落されてもおもんないからな!」
叫びながら真上に青いステッキを高く投げ上げた。
御息と芽愛の目が逸れた隙にエンジンをふかして雨の中を走り去る。曲がり角を一つ曲がると二人の姿はもう見えなくなった。
走るバイクの上で雨に打たれながら綺羅の腰にしがみついた。綺羅が大声で口を開く。
「そいや先月、収益プログラムに改悪が入ってな。収益化したばかりのチャンネルのインセンティブが三分の一にまで減らされたんや。うちのチャンネルには特に影響なかったんやけど、これはちょっとニューカマーに優しくなさすぎるんやないかって抗議が起きとる」
「いきなり何の話?」
「つまりプラットフォーマーは強いって話や。参加者やなくて、色んなやつが参加するプラットフォームのルールを決めてるやつ。それがいっちゃん強い」
「ああ、そういう言い方をするなら『妖精の魔法』は確かにプラットフォームだね。魔法の世界でルールを決める権限は私が持ってるのだから」
「そういうこっちゃ。こっから先は魔獣退治なんて協力討伐コンテンツやない。魔法のプラットフォームの奪い合いや。いまどきのゲームらしくチーム戦でな」
芽愛は逡巡する。今何が起きたのか?
決まっている、綺羅は麗華に付いたのだ。御息と芽愛を裏切り、妖精の死体を確保して逃走しようとしている。
これは芽愛の判断ミスだ。
もともと綺羅にも通話を聞かせたのは麗華が黒幕だという確信があったからだ。何があるかわからないから麗華を取り押さえるには魔法少女の協力者は多いに越したことはないと考えた。
その賭けには勝ったはずだ。確かに黒幕は麗華だった。
しかし誤っていたのは、麗華が黒なら他の魔法少女は白という大前提。綺羅が黒幕ではないとしても、それはそれとして黒幕に味方するなんて可能性は全く考えていなかった。
横目で玄関前を見る。不意打ちを受けた御息は地面に倒れたままでまだ復帰できない。動けるのは芽愛だけだ。
いま芽愛には二択があった。リビングに走る麗華を追うか、バイクに乗り込んだ綺羅を追うか。
綺羅の追跡を即決した。ゴッドドールを素早くコアに戻し、玄関に向かって走り出す。
今は死体の回収が最優先だ。綺羅は麗華と裏手で合流するはずだから、そこでバイクを止めればまだ間に合う。麗華はこの夏にはほとんど戦っていなかったし、戦力としての優先度は低いはず。
「やっぱりそっちに行くよね、本当は君が止めないといけないのは私なんだけど。今の私がステッキを持ったら魔神機なんて敵じゃないんだからさ」
麗華は階段の前でちらと振り返る。
ゴッドドールは既に廊下から消え、芽愛が玄関から飛び出していくのが見えた。ずぶ濡れで立ち上がった御息もその後を追う。激しい雨音の中でエンジンが急回転する爆音が遠ざかっていく。
二階まで駆け上がり、床の肩掛けバッグから赤いステッキを取り出した。魔獣退治のときも一応持ち歩いていたが使ったことはない。戦うのは他の三人で十分だったからだ、今このときまでは。
窓を開ければ眼下にはすぐ道路がある。回り込んできた綺羅のバイクに向かって窓から飛び降りた。
「いよっと」
走るバイクの後部座席に横向きで着地する。魔法少女の身体能力を持ってすればこのくらいは朝飯前だ。
綺羅の細い腰に両手を回してしがみ付く。大きな黄色いレインコートがバタバタ揺れて顔を撫でた。
「やるやんけ、麗華! こんなオモロいこと考えるなんてなあ、才能あるわ。これで退屈せんて!」
「だよね。綺羅もこっち側だと思っていたよ」
道を曲がろうとした瞬間、バイクは急ブレーキで横に滑りながら停止した。
赤い鋼鉄の巨大な手が道を塞いでいたからだ。芽愛と御息がその背後に控えている、二人は逆回りで裏手へ回り込んでいたのだ。
四人が二組に分かれて対峙する。いまや七年越しの仲間同士ではなく、再びの敵同士として。
「綺羅、あなたもグルだったの?」
「いや全然。さっきまで何も知らんかったで。今聞いて、こっちのがオモロいと思ったから麗華に付くだけや」
「ふざけるのもいい加減にしなさい。これは私たちだけの問題じゃない、町全体の……」
「まだ眠たいこと言うてんのか? オモロいもんはちっとくらい危なくて当たり前やろ。なあ御息、そんなに気になるんやったらオカンにでも付いてきてもろたらどや? 学校にもプールにも、七年前みたいにな。はっは!」
語尾を嫌味なほどに高く上げ、攻撃的な声が牙を剥く。御息は歯ぎしりして綺羅を睨み付けるばかりだ。
芽愛も麗華を見据える。ゴッドドールの手の平が小さく呻くように軋んだ。
「どうして隠してたの? 麗華が魔法の世界を始めたこと」
「舞台裏が見えると白けるのが心配だっただけさ。本当は誰か別の人がやってくれた方が良かったんだけどね。それこそ悪の組織第二弾が黒幕をやってくれた方が私としてはありがたかったくらいだ。ただ、たまたま『妖精の魔法』を発動する方法を見つけたのは私だった。だから私がやらざるを得なかった、それだけの話だ」
「それが町を危険に晒すことになるとわかっていても?」
「魔獣はきっちり退治してる。町の人だってもう魔獣を本心から怖がってはいないし、何ならちょっと楽しみにしてるくらいだと思うけれど」
「それでも壊れた建物や道はいくつもある。このまま続けていればもっと大きな被害が出て、いつかきっと後悔するときが来る。私の過ちを繰り返してほしくない」
「でも七年前に言ったのは君なんだぜ。私たちは魔法の夏でしか出会わない関係だって!」
麗華が空に手を掲げた。周囲の雨粒が一斉に赤く染まる。
手には赤い魔法のステッキ、マジカルレッドのステッキが握られている。
芽愛が腕を振り出し、鋼鉄の腕が飛び出した。もはや一刻の猶予もない。バイクを壊すくらいはやむを得ない、今ここで止めなければ取返しが付かなくなると直感した。
「無駄だよ。これが魔法、私の魔法、七年後の魔法だ」
魔神機の腕がバイクに触れる瞬間、リンと乾いた音が鳴る。
その音は雨の中でも世界を揺らした。指向性を持つ御息のマイクとは真逆に、周囲全てに浸透して広がる音。
ゴッドドールの拳はぴたりと動きを止めた。電源が切れたように空中でストップする。そのまま地面へ落下し、ガシャンと無骨な金属音を立てて動かなくなった。
麗華のステッキは赤く光る王笏に変形していた。身の丈ほどの長さがあり、先端に小さな鈴が付いた王笏。それが触れた瞬間にゴッドドールは動きを停止したのだ。
「王笏とは支配者の象徴なんだ。この王笏が届く範囲に限り、私は『妖精の魔法』をキャンセルできる。わかるかい? 魔法なんてない、常識の世界を局所的に戻せるんだ。魔法がない世界に魔神機はないよ。今のそれはただの鉄の塊だ」
「御息、これは返しといたる! 脱落されてもおもんないからな!」
叫びながら真上に青いステッキを高く投げ上げた。
御息と芽愛の目が逸れた隙にエンジンをふかして雨の中を走り去る。曲がり角を一つ曲がると二人の姿はもう見えなくなった。
走るバイクの上で雨に打たれながら綺羅の腰にしがみついた。綺羅が大声で口を開く。
「そいや先月、収益プログラムに改悪が入ってな。収益化したばかりのチャンネルのインセンティブが三分の一にまで減らされたんや。うちのチャンネルには特に影響なかったんやけど、これはちょっとニューカマーに優しくなさすぎるんやないかって抗議が起きとる」
「いきなり何の話?」
「つまりプラットフォーマーは強いって話や。参加者やなくて、色んなやつが参加するプラットフォームのルールを決めてるやつ。それがいっちゃん強い」
「ああ、そういう言い方をするなら『妖精の魔法』は確かにプラットフォームだね。魔法の世界でルールを決める権限は私が持ってるのだから」
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