50 / 61
バカップルかよ
しおりを挟む
エマニュエルは翌朝眠い目をこすりながら執務室へ入るとアンドリューがエマニュエルを睨み付けている。
‥ヤバい。バレてる。
『妃殿下おはようございます。』
アンドリューはデスクではなくソファに腰掛け二人分のお茶まで用意されている。ここへ座れと言う事である。エマニュエルは渋々ソファに腰を下ろすと蛇に睨まれた蛙。形勢逆転である。
『それで?何がどうなりこうなりました?』
エマニュエルは苦笑いをしながら
『ごめんなさい。』
アンドリューは首を横に振り
『ごめんなさいは要りません。妃殿下ですからね。謝罪は結構。経緯をお伺いしておりますが?』
エマニュエルは歯切れ悪く語りだす。
『その、側妃と殿下があんな事やこんな事をするって想像したらね?おかしくなってしまって自分でも分からないんだけど‥』
恐る恐る見上げるとアンドリューは鬼の形相で
『そうですか、それは結構。ですが?もっと前に気が付かれてもよろしかったのでは?』
‥。押し黙るエマニュエルに
『アマリヤ嬢だってヤル気満々でお支度されておりました。私も不本意ながら力を貸しておりましたが?』
エマニュエルは顔を上げ
『力を貸したってアンディ何したの?』
‥そこかい!
アンドリューは不服そうに
『よく分かりませんがどの夜着がよいか?とかどのようにしたら子が出来やすいのか?とか。そのまあ、色々?』
エマニュエルは一気に顔色を変え
『アンディ!貴方!』
‥?
『いやいや何もしてない!触れてもいない!相手は未来の王太子の母上になるかもしれないのに手を出すか!』
もはや主従関係がぶっ飛んでいるアンドリューに
『本当?で?そのアマリヤ様はすごがった?』
‥いやいや聞いてたか?俺の話を。
『何がです?』
『手を出してなく、触れてないと言えども夜着を選んでたのでしょう?だったらたわわに実ってたかどうか分かるでしょう?』
‥そこかい。
アンドリューは思い出すかのように
『いや、それほど。あれは盛りに盛ってる偽物ですよ。』
嬉しそうなエマニュエルは
『偽物?ではあの方も私と同じようなものね!』
‥。アンドリューはエマニュエルを見て素直に
『いや、そこまででは‥』
はっとしたアンドリュー、時すでに遅し。
憤慨したエマニュエルはアンドリューを睨み付けると
『手を出してなくてもしっかり見てるんじゃない!』
‥いやいや聞いたのあんただよね?
エマニュエルはニヤリと笑い
『そっか、アマリヤ様の夜着はアンディの好みってことね?』
‥展開おかしくねえか?
『妃殿下、そんな事より今後どうされるのですか?これからもずっとアマリヤ嬢の殿下とのお時間を横取りし続けるおつもりですか?』
あからさまにしょんぼりするエマニュエルは
『横取りってアンディ、酷いわね』
アンドリューは驚いたように
『酷いのはどちらですか!私の身にもなって下さい。アマリヤ嬢の怒りは私にそのまま向けられ当たり散らされるのですからね?』
エマニュエルは他人事のように
『あらまあ、お気の毒に‥』
‥おい!コラ!
そこへエイドリアンが入ってくるや否や
『アンディ、あまりエマニュエルをイジメないでくれよ。』
アンドリューはあまりの理不尽に口をパクパクさせている。
『殿下、アマリヤ嬢はどうされるおつもりですか?』
エイドリアンは首を少し傾け
『お役御免?』
『そんな事は分かってますが、体裁はどうするのですか?公爵だって黙ってはいませんよ?』
エイドリアンはニヤリと笑う。
‥ヤバい。これ面倒なやつ。
『私にもエマニュエルにも優秀な側近がいるからね?彼が上手くやってくれるよ。ね!エマニュエル?』
エマニュエルはエイドリアンの膝に抱えられ
『そうでしたわ!』
満面の笑みを浮かべてアンドリューを見る。
『殿下、ここは執務室ですよ?お控え下さい。』
アンドリューが苦言を呈すと
『どうして?アンディはいつもここで我妻と仲を育んでいるじゃない?夜の営みまで話しているんだから、もはや私室みたいなもんだろ?
それとも何?神聖なる執務室でまさか執務以外の色恋ばなしをしていたの?』
‥うわぁ、小せえ。びっくりするわ!
『どうぞ、そのままで。』
固い笑顔を向けるアンドリューに
『そう?』
エイドリアンは徐ろにエマニュエルを抱き込み髪を撫でている。
‥俺も居るけどね?他でやってくれよ。そもそも妃殿下も笑ってないで少しは拒めよ。淑女だろ?一応?
アンドリューは心の中で叫びながら、アマリヤ嬢の元へ向かった。
何はともあれアンドリュー・オルコックは仕事が早いのである。
‥ヤバい。バレてる。
『妃殿下おはようございます。』
アンドリューはデスクではなくソファに腰掛け二人分のお茶まで用意されている。ここへ座れと言う事である。エマニュエルは渋々ソファに腰を下ろすと蛇に睨まれた蛙。形勢逆転である。
『それで?何がどうなりこうなりました?』
エマニュエルは苦笑いをしながら
『ごめんなさい。』
アンドリューは首を横に振り
『ごめんなさいは要りません。妃殿下ですからね。謝罪は結構。経緯をお伺いしておりますが?』
エマニュエルは歯切れ悪く語りだす。
『その、側妃と殿下があんな事やこんな事をするって想像したらね?おかしくなってしまって自分でも分からないんだけど‥』
恐る恐る見上げるとアンドリューは鬼の形相で
『そうですか、それは結構。ですが?もっと前に気が付かれてもよろしかったのでは?』
‥。押し黙るエマニュエルに
『アマリヤ嬢だってヤル気満々でお支度されておりました。私も不本意ながら力を貸しておりましたが?』
エマニュエルは顔を上げ
『力を貸したってアンディ何したの?』
‥そこかい!
アンドリューは不服そうに
『よく分かりませんがどの夜着がよいか?とかどのようにしたら子が出来やすいのか?とか。そのまあ、色々?』
エマニュエルは一気に顔色を変え
『アンディ!貴方!』
‥?
『いやいや何もしてない!触れてもいない!相手は未来の王太子の母上になるかもしれないのに手を出すか!』
もはや主従関係がぶっ飛んでいるアンドリューに
『本当?で?そのアマリヤ様はすごがった?』
‥いやいや聞いてたか?俺の話を。
『何がです?』
『手を出してなく、触れてないと言えども夜着を選んでたのでしょう?だったらたわわに実ってたかどうか分かるでしょう?』
‥そこかい。
アンドリューは思い出すかのように
『いや、それほど。あれは盛りに盛ってる偽物ですよ。』
嬉しそうなエマニュエルは
『偽物?ではあの方も私と同じようなものね!』
‥。アンドリューはエマニュエルを見て素直に
『いや、そこまででは‥』
はっとしたアンドリュー、時すでに遅し。
憤慨したエマニュエルはアンドリューを睨み付けると
『手を出してなくてもしっかり見てるんじゃない!』
‥いやいや聞いたのあんただよね?
エマニュエルはニヤリと笑い
『そっか、アマリヤ様の夜着はアンディの好みってことね?』
‥展開おかしくねえか?
『妃殿下、そんな事より今後どうされるのですか?これからもずっとアマリヤ嬢の殿下とのお時間を横取りし続けるおつもりですか?』
あからさまにしょんぼりするエマニュエルは
『横取りってアンディ、酷いわね』
アンドリューは驚いたように
『酷いのはどちらですか!私の身にもなって下さい。アマリヤ嬢の怒りは私にそのまま向けられ当たり散らされるのですからね?』
エマニュエルは他人事のように
『あらまあ、お気の毒に‥』
‥おい!コラ!
そこへエイドリアンが入ってくるや否や
『アンディ、あまりエマニュエルをイジメないでくれよ。』
アンドリューはあまりの理不尽に口をパクパクさせている。
『殿下、アマリヤ嬢はどうされるおつもりですか?』
エイドリアンは首を少し傾け
『お役御免?』
『そんな事は分かってますが、体裁はどうするのですか?公爵だって黙ってはいませんよ?』
エイドリアンはニヤリと笑う。
‥ヤバい。これ面倒なやつ。
『私にもエマニュエルにも優秀な側近がいるからね?彼が上手くやってくれるよ。ね!エマニュエル?』
エマニュエルはエイドリアンの膝に抱えられ
『そうでしたわ!』
満面の笑みを浮かべてアンドリューを見る。
『殿下、ここは執務室ですよ?お控え下さい。』
アンドリューが苦言を呈すと
『どうして?アンディはいつもここで我妻と仲を育んでいるじゃない?夜の営みまで話しているんだから、もはや私室みたいなもんだろ?
それとも何?神聖なる執務室でまさか執務以外の色恋ばなしをしていたの?』
‥うわぁ、小せえ。びっくりするわ!
『どうぞ、そのままで。』
固い笑顔を向けるアンドリューに
『そう?』
エイドリアンは徐ろにエマニュエルを抱き込み髪を撫でている。
‥俺も居るけどね?他でやってくれよ。そもそも妃殿下も笑ってないで少しは拒めよ。淑女だろ?一応?
アンドリューは心の中で叫びながら、アマリヤ嬢の元へ向かった。
何はともあれアンドリュー・オルコックは仕事が早いのである。
12
あなたにおすすめの小説
「結婚しよう」
まひる
恋愛
私はメルシャ。16歳。黒茶髪、赤茶の瞳。153㎝。マヌサワの貧乏農村出身。朝から夜まで食事処で働いていた特別特徴も特長もない女の子です。でもある日、無駄に見目の良い男性に求婚されました。何でしょうか、これ。
一人の男性との出会いを切っ掛けに、彼女を取り巻く世界が動き出します。様々な体験を経て、彼女達は何処へ辿り着くのでしょうか。
悪役令嬢まさかの『家出』
にとこん。
恋愛
王国の侯爵令嬢ルゥナ=フェリシェは、些細なすれ違いから突発的に家出をする。本人にとっては軽いお散歩のつもりだったが、方向音痴の彼女はそのまま隣国の帝国に迷い込み、なぜか牢獄に収監される羽目に。しかし無自覚な怪力と天然ぶりで脱獄してしまい、道に迷うたびに騒動を巻き起こす。
一方、婚約破棄を告げようとした王子レオニスは、当日にルゥナが失踪したことで騒然。王宮も侯爵家も大混乱となり、レオニス自身が捜索に出るが、恐らく最後まで彼女とは一度も出会えない。
ルゥナは道に迷っただけなのに、なぜか人助けを繰り返し、帝国の各地で英雄視されていく。そして気づけば彼女を慕う男たちが集まり始め、逆ハーレムの中心に。だが本人は一切自覚がなく、むしろ全員の好意に対して煙たがっている。
帰るつもりもなく、目的もなく、ただ好奇心のままに彷徨う“無害で最強な天然令嬢”による、帝国大騒動ギャグ恋愛コメディ、ここに開幕!
【短編】記憶を失っていても
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
7年以上前の記憶のない平民出身のラチェルは、6年前に娘のハリエットを生んでからグリオス国のアンギュロスの森付近の修道院で働きながら暮らしていた。
そんなある日ハリエットは見たことのない白銀色の大樹を見つけたと、母ラチェルに話すのだが……。
これは記憶の全てを失ったラチェル──シェシュティナが全てを取り戻すまでのお話。
※氷雨そら先生、キムラましゅろう先生のシークレットベビー企画開催作品です( ´艸`)
私の初恋の男性が、婚約者に今にも捨てられてしまいそうです
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【私の好きな人が婚約者に捨てられそうなので全力で阻止させて頂きます】
入学式で困っている私を助けてくれた学生に恋をしてしまった私。けれど彼には子供の頃から決められていた婚約者がいる人だった。彼は婚約者の事を一途に思っているのに、相手の女性は別の男性に恋している。好きな人が婚約者に捨てられそうなので、全力で阻止する事を心に決めたー。
※ 他サイトでも投稿中
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
拾った指輪で公爵様の妻になりました
奏多
恋愛
結婚の宣誓を行う直前、落ちていた指輪を拾ったエミリア。
とっさに取り替えたのは、家族ごと自分をも売り飛ばそうと計画している高利貸しとの結婚を回避できるからだ。
この指輪の本当の持ち主との結婚相手は怒るのではと思ったが、最悪殺されてもいいと思ったのに、予想外に受け入れてくれたけれど……?
「この試験を通過できれば、君との結婚を継続する。そうでなければ、死んだものとして他国へ行ってもらおうか」
公爵閣下の19回目の結婚相手になったエミリアのお話です。
差し出された毒杯
しろねこ。
恋愛
深い森の中。
一人のお姫様が王妃より毒杯を授けられる。
「あなたのその表情が見たかった」
毒を飲んだことにより、少女の顔は苦悶に満ちた表情となる。
王妃は少女の美しさが妬ましかった。
そこで命を落としたとされる少女を助けるは一人の王子。
スラリとした体型の美しい王子、ではなく、体格の良い少し脳筋気味な王子。
お供をするは、吊り目で小柄な見た目も中身も猫のように気まぐれな従者。
か○みよ、○がみ…ではないけれど、毒と美しさに翻弄される女性と立ち向かうお姫様なお話。
ハピエン大好き、自己満、ご都合主義な作者による作品です。
同名キャラで複数の作品を書いています。
立場やシチュエーションがちょっと違ったり、サブキャラがメインとなるストーリーをなどを書いています。
ところどころリンクもしています。
※小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿しています!
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる