政略結婚ですが何か?【完】

mako

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バカップルかよ

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エマニュエルは翌朝眠い目をこすりながら執務室へ入るとアンドリューがエマニュエルを睨み付けている。


‥ヤバい。バレてる。


『妃殿下おはようございます。』

アンドリューはデスクではなくソファに腰掛け二人分のお茶まで用意されている。ここへ座れと言う事である。エマニュエルは渋々ソファに腰を下ろすと蛇に睨まれた蛙。形勢逆転である。


『それで?何がどうなりこうなりました?』

エマニュエルは苦笑いをしながら

『ごめんなさい。』

アンドリューは首を横に振り


『ごめんなさいは要りません。妃殿下ですからね。謝罪は結構。経緯をお伺いしておりますが?』


エマニュエルは歯切れ悪く語りだす。

『その、側妃と殿下があんな事やこんな事をするって想像したらね?おかしくなってしまって自分でも分からないんだけど‥』

恐る恐る見上げるとアンドリューは鬼の形相で

『そうですか、それは結構。ですが?もっと前に気が付かれてもよろしかったのでは?』


‥。押し黙るエマニュエルに

『アマリヤ嬢だってヤル気満々でお支度されておりました。私も不本意ながら力を貸しておりましたが?』


エマニュエルは顔を上げ


『力を貸したってアンディ何したの?』

‥そこかい!


アンドリューは不服そうに

『よく分かりませんがどの夜着がよいか?とかどのようにしたら子が出来やすいのか?とか。そのまあ、色々?』

エマニュエルは一気に顔色を変え


『アンディ!貴方!』


‥?

『いやいや何もしてない!触れてもいない!相手は未来の王太子の母上になるかもしれないのに手を出すか!』 

もはや主従関係がぶっ飛んでいるアンドリューに

『本当?で?そのアマリヤ様はすごがった?』


‥いやいや聞いてたか?俺の話を。


『何がです?』


『手を出してなく、触れてないと言えども夜着を選んでたのでしょう?だったらたわわに実ってたかどうか分かるでしょう?』


‥そこかい。

アンドリューは思い出すかのように


『いや、それほど。あれは盛りに盛ってる偽物ですよ。』

嬉しそうなエマニュエルは

『偽物?ではあの方も私と同じようなものね!』


‥。アンドリューはエマニュエルを見て素直に


『いや、そこまででは‥』

はっとしたアンドリュー、時すでに遅し。
憤慨したエマニュエルはアンドリューを睨み付けると

『手を出してなくてもしっかり見てるんじゃない!』


‥いやいや聞いたのあんただよね?


エマニュエルはニヤリと笑い


『そっか、アマリヤ様の夜着はアンディの好みってことね?』


‥展開おかしくねえか?



『妃殿下、そんな事より今後どうされるのですか?これからもずっとアマリヤ嬢の殿下とのお時間を横取りし続けるおつもりですか?』


あからさまにしょんぼりするエマニュエルは

『横取りってアンディ、酷いわね』


アンドリューは驚いたように

『酷いのはどちらですか!私の身にもなって下さい。アマリヤ嬢の怒りは私にそのまま向けられ当たり散らされるのですからね?』


エマニュエルは他人事のように


『あらまあ、お気の毒に‥』


‥おい!コラ!


そこへエイドリアンが入ってくるや否や

『アンディ、あまりエマニュエルをイジメないでくれよ。』


アンドリューはあまりの理不尽に口をパクパクさせている。

『殿下、アマリヤ嬢はどうされるおつもりですか?』


エイドリアンは首を少し傾け


『お役御免?』


『そんな事は分かってますが、体裁はどうするのですか?公爵だって黙ってはいませんよ?』


エイドリアンはニヤリと笑う。


‥ヤバい。これ面倒なやつ。


『私にもエマニュエルにも優秀な側近がいるからね?彼が上手くやってくれるよ。ね!エマニュエル?』

エマニュエルはエイドリアンの膝に抱えられ

『そうでしたわ!』

満面の笑みを浮かべてアンドリューを見る。


『殿下、ここは執務室ですよ?お控え下さい。』

アンドリューが苦言を呈すと


『どうして?アンディはいつもここで我妻と仲を育んでいるじゃない?夜の営みまで話しているんだから、もはや私室みたいなもんだろ?

それとも何?神聖なる執務室でまさか執務以外の色恋ばなしをしていたの?』


‥うわぁ、小せえ。びっくりするわ!


『どうぞ、そのままで。』

固い笑顔を向けるアンドリューに


『そう?』


エイドリアンは徐ろにエマニュエルを抱き込み髪を撫でている。

‥俺も居るけどね?他でやってくれよ。そもそも妃殿下も笑ってないで少しは拒めよ。淑女だろ?一応?


アンドリューは心の中で叫びながら、アマリヤ嬢の元へ向かった。


何はともあれアンドリュー・オルコックは仕事が早いのである。







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