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救世主は誰?
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ルリネットは届かぬ声を上げ続けた。
『貴方たち!下がりなさい!』
ルリネットは王女らしく毅然と声を上げるも、男たちの力に一気に床に押さえつけられ動く事も出来ない。
男は勿体ぶるかのように、ナイフでルリネットのワンピースの片方の肩を切り裂いた。
『一気にやろうぜ!』
声を上げる男に
『こういうのは、焦らしながらがいいんだ』
得意気に話す男たち。
ルリネットはブルブルと震え声も出なくてなっていた。
次に男はナイフをスカートの中に入れ切り裂いた。露わになる太ももに後ろにいた男も声を上げる。
『いぇ~い!次、次!』
そんな時大きな音が響き、馬車の扉ごとぶち壊された。
現れたのは
マクシミリアン王太子であった。先程までの話を聞いていたルリネットは当人の登場に目を見開いた。
『誰だぁ?』
叫ぶ男たち。マクシミリアン王太子のことは知らない様だ。
マクシミリアン王太子は、男たちを一気に片付け、ルリネットに近付き、抱きかかえた。
ルリネットは冷めた目でマクシミリアンを睨む。マクシミリアンはそれでも気にすることなく馬車を降りと、メルシア王女が驚き声を上げた。
『殿下!何をなさっているのですか?そんな事をせずとも王女はお渡しします!』
冷ややかな目をメルシアに送るマクシミリアン
『お前、何をしたかわかっておるのか?』
頭を巡らせているのか言葉が出ないメルシア王女。
『お前が何を企もうが知ったこっちゃないが、そもそも私はお前と組んだつもりは無い。ルモンダ王国の様な小国の王女の分際でリラ大王国と手を組むとな?ふざけるな。』
驚き目を見開くメルシア王女に
『捉えよ』
マクシミリアン王太子は護衛にメルシア王女の拘束を告げた。
拘束された王女はあろう事かマクシミリアンに罵声を浴びせ狂った様に喚き散らしている。そちらには一切視線を送る事なくルリネットを抱え歩きだす。
マクシミリアンは一旦ルリネットをベンチに下ろし、自分の上着を着せ再び抱きかかえて歩きだした。
しばらくするとダリス大王国の騎士団が一気にこちらに向かってやってきた。その間を悠々と歩くマクシミリアン。
そこへエドワードがやってきた。
『マクシミリアン殿、ありがとうございます。王女はこちらでひきとります。』
そう言うとルリネットを抱き抱えようと両手を出した。
チラリとエドワードを見たマクシミリアンだか譲らず前に歩みを進めようとするも、エドワードが立ちはだかり
『マクシミリアン殿。ルリネット王女は今ダリス大王国王太子妃候補としてこの国におります。いくらリラ大王国の王太子とはいえ、立ち場をお考え下さい。こちらにはリラ大王国のイザベラ王女もお預かりしておりますので。』
この一言を聞き、マクシミリアンはエドワードを睨み付けエドワードにルリネットを預け、護衛とともに去っていったのであった。
『貴方たち!下がりなさい!』
ルリネットは王女らしく毅然と声を上げるも、男たちの力に一気に床に押さえつけられ動く事も出来ない。
男は勿体ぶるかのように、ナイフでルリネットのワンピースの片方の肩を切り裂いた。
『一気にやろうぜ!』
声を上げる男に
『こういうのは、焦らしながらがいいんだ』
得意気に話す男たち。
ルリネットはブルブルと震え声も出なくてなっていた。
次に男はナイフをスカートの中に入れ切り裂いた。露わになる太ももに後ろにいた男も声を上げる。
『いぇ~い!次、次!』
そんな時大きな音が響き、馬車の扉ごとぶち壊された。
現れたのは
マクシミリアン王太子であった。先程までの話を聞いていたルリネットは当人の登場に目を見開いた。
『誰だぁ?』
叫ぶ男たち。マクシミリアン王太子のことは知らない様だ。
マクシミリアン王太子は、男たちを一気に片付け、ルリネットに近付き、抱きかかえた。
ルリネットは冷めた目でマクシミリアンを睨む。マクシミリアンはそれでも気にすることなく馬車を降りと、メルシア王女が驚き声を上げた。
『殿下!何をなさっているのですか?そんな事をせずとも王女はお渡しします!』
冷ややかな目をメルシアに送るマクシミリアン
『お前、何をしたかわかっておるのか?』
頭を巡らせているのか言葉が出ないメルシア王女。
『お前が何を企もうが知ったこっちゃないが、そもそも私はお前と組んだつもりは無い。ルモンダ王国の様な小国の王女の分際でリラ大王国と手を組むとな?ふざけるな。』
驚き目を見開くメルシア王女に
『捉えよ』
マクシミリアン王太子は護衛にメルシア王女の拘束を告げた。
拘束された王女はあろう事かマクシミリアンに罵声を浴びせ狂った様に喚き散らしている。そちらには一切視線を送る事なくルリネットを抱え歩きだす。
マクシミリアンは一旦ルリネットをベンチに下ろし、自分の上着を着せ再び抱きかかえて歩きだした。
しばらくするとダリス大王国の騎士団が一気にこちらに向かってやってきた。その間を悠々と歩くマクシミリアン。
そこへエドワードがやってきた。
『マクシミリアン殿、ありがとうございます。王女はこちらでひきとります。』
そう言うとルリネットを抱き抱えようと両手を出した。
チラリとエドワードを見たマクシミリアンだか譲らず前に歩みを進めようとするも、エドワードが立ちはだかり
『マクシミリアン殿。ルリネット王女は今ダリス大王国王太子妃候補としてこの国におります。いくらリラ大王国の王太子とはいえ、立ち場をお考え下さい。こちらにはリラ大王国のイザベラ王女もお預かりしておりますので。』
この一言を聞き、マクシミリアンはエドワードを睨み付けエドワードにルリネットを預け、護衛とともに去っていったのであった。
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