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リア王国王太子妃誕生
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ジルベルトの言う通り、事はスムーズに進みあれよあれよという間にリア王国王太子の結婚式もまたマドリン王国とは桁違いな程に盛大に執り行なわれた。もちろんマドリン王国からも多くの参列者が名を連ねている。
ヨハネスとジュリアが挨拶に来るも2人の様子が以前とは異なっている。エミリアは結婚すると熱も落ち着くのかしらくらいにしか捉えて居なかったが後に大きな火種となる事をこの時のエミリアはまだ知る由もなかった。
ジュリアはジルベルトを見ると目を輝かせて
『まぁ、エミリア様は流石ですわ!王太子殿下を求めてリア王国に留学に出られたのですね?』
相変わらずびっくりする話題を振るジュリアにエミリアは小さく否定をした。
『まさかそのような事は。私はその時はまだヨハネス殿下の婚約者でしたので。』
そこはきっちりしておかなければならない。
『ですがそこでゲットした訳ですよね?』
…ゲット?
困惑するエミリアに流石のヨハネスが
『こらいい加減にしなさい。下世話にも程がある。』
ヨハネスの言葉には棘があった。エミリアは驚きながらヨハネスを見るとヨハネスはエミリアに小さく微笑んだ。
…。
ジュリアはあからさまに不機嫌になり大きくせり出したお腹を庇うように
『体調が思わしくないの。少し休むわ!』
ヨハネスに告げると1人バルコニーに向かった。
ヨハネスはため息を付くと
『失礼した。こんな時に…』
エミリアの知るヨハネスとは思えない程憔悴した面持ちでジュリアの後を追う後ろ姿をエミリアは心配そうに見つめていると
『噂通りだね。』
ジルベルトはジュリアの後ろ姿を物珍しそうに眺めていた。
夜会では早々に切り上げて部屋に戻ろうと促すジルベルトにエミリアは
『私達が居なくて大丈夫なの?』
ジルベルトはエミリアの肩を抱き寄せると
『夜会なんて社交の場だからね。私達が居ない方がいいんだ。』
そう言うと側近らに目配せをしジルベルトはエミリアを連れて会場を出て行った。
王族専用エリアの手前まで来ると、何故だがジュリアが座り込んでいるのが見えた。2人は急いで駆け寄るとジュリアは苦しそうにエミリアに
『エミリア様、申し訳ありません。ヨハンを呼んで来て頂けませんか?』
息が激しく語るジュリアにエミリアは
『わかりました。すぐに呼んで参りますわ!』
駆け出すエミリアを他所にジュリアはニヤリと微笑むとジルベルトに視線を向けた。
『ジルベルト様。申し訳ありませんが少し横になりたいので運んで頂けませんか?』
ジュリアはジルベルトに両手を差し出すもジルベルトはジュリアの視線に下心を感じその手を取ることもせず
『今、エミリアがヨハネス殿下を呼びに行ってますのでここを離れるのはマズいでしょう。』
ジュリアは下唇を噛み締めながら尚も苦しそうに訴える。
『お腹が…お腹が痛いわ。』
ジルベルトは辟易としながら
『私は医師ではありませんので。医師を呼んで来ますね。』
踵を返すとジュリアは豹変したかのように
『なんて男なの?苦しんでいる淑女を放ったらかしにするなんて!』
ジルベルトは振り返ると
『苦しんでおられるわりにはお元気ですが?』
ジュリアは開き直り
『絶品の悪女を娶るなんて変わり者だと思ってたけど本当ね?』
ジュリアの反撃を相手にすること無く、ヨハネスの到着を待つジルベルトに
『来ないわよ?ヨハンは。今頃になってかつての婚約者に未練が出てきたのよ。エミリア様1人で迎えに行けばヨハンはチャンスとばかりに狼になるかもね?』
下世話な会話と下世話な笑いにジルベルトは吐き気がした。
『何とも面白い発想だ。同じ王族として感服するよ。』
嫌味をぶっ込んだジルベルトにジュリアは事もあろうか後ろから飛び蹴りをかましたのである。大きなお腹を右手で支えながらの飛び蹴りにジルベルトは体勢を崩すとすぐに衛兵がジュリアを取り押さえた。
『何よ!偉そうに!』
声を上げる醜態に飛んで来たハロルドはジルベルトに
『何?これ。』
まるで汚物を見るような眼差しを向けた。
ジルベルトはハロルドの登場に目を見開くと
『お前!監視は?』
ハロルドは首を回しながら
『ケイダンが居るから大丈夫だって。もうすぐこちらに来るから。ってかどうしたの?妃殿下が衛兵に捕らえられるって前代未聞だけど?』
呆れた眼差しでジュリアを見るもジュリアは今度はハロルドに目を輝かせて
『助けて下さい!』
大きな瞳をに涙をためて首を傾げてみせた。
…。
ハロルドは後ろのジルベルトに視線を送ると2人で苦笑いをしながら首を振った。
…何で?何でこの国の男には効かないの?
ジュリアの思惑を2人は情けなさげ見つめていた。
ヨハネスとジュリアが挨拶に来るも2人の様子が以前とは異なっている。エミリアは結婚すると熱も落ち着くのかしらくらいにしか捉えて居なかったが後に大きな火種となる事をこの時のエミリアはまだ知る由もなかった。
ジュリアはジルベルトを見ると目を輝かせて
『まぁ、エミリア様は流石ですわ!王太子殿下を求めてリア王国に留学に出られたのですね?』
相変わらずびっくりする話題を振るジュリアにエミリアは小さく否定をした。
『まさかそのような事は。私はその時はまだヨハネス殿下の婚約者でしたので。』
そこはきっちりしておかなければならない。
『ですがそこでゲットした訳ですよね?』
…ゲット?
困惑するエミリアに流石のヨハネスが
『こらいい加減にしなさい。下世話にも程がある。』
ヨハネスの言葉には棘があった。エミリアは驚きながらヨハネスを見るとヨハネスはエミリアに小さく微笑んだ。
…。
ジュリアはあからさまに不機嫌になり大きくせり出したお腹を庇うように
『体調が思わしくないの。少し休むわ!』
ヨハネスに告げると1人バルコニーに向かった。
ヨハネスはため息を付くと
『失礼した。こんな時に…』
エミリアの知るヨハネスとは思えない程憔悴した面持ちでジュリアの後を追う後ろ姿をエミリアは心配そうに見つめていると
『噂通りだね。』
ジルベルトはジュリアの後ろ姿を物珍しそうに眺めていた。
夜会では早々に切り上げて部屋に戻ろうと促すジルベルトにエミリアは
『私達が居なくて大丈夫なの?』
ジルベルトはエミリアの肩を抱き寄せると
『夜会なんて社交の場だからね。私達が居ない方がいいんだ。』
そう言うと側近らに目配せをしジルベルトはエミリアを連れて会場を出て行った。
王族専用エリアの手前まで来ると、何故だがジュリアが座り込んでいるのが見えた。2人は急いで駆け寄るとジュリアは苦しそうにエミリアに
『エミリア様、申し訳ありません。ヨハンを呼んで来て頂けませんか?』
息が激しく語るジュリアにエミリアは
『わかりました。すぐに呼んで参りますわ!』
駆け出すエミリアを他所にジュリアはニヤリと微笑むとジルベルトに視線を向けた。
『ジルベルト様。申し訳ありませんが少し横になりたいので運んで頂けませんか?』
ジュリアはジルベルトに両手を差し出すもジルベルトはジュリアの視線に下心を感じその手を取ることもせず
『今、エミリアがヨハネス殿下を呼びに行ってますのでここを離れるのはマズいでしょう。』
ジュリアは下唇を噛み締めながら尚も苦しそうに訴える。
『お腹が…お腹が痛いわ。』
ジルベルトは辟易としながら
『私は医師ではありませんので。医師を呼んで来ますね。』
踵を返すとジュリアは豹変したかのように
『なんて男なの?苦しんでいる淑女を放ったらかしにするなんて!』
ジルベルトは振り返ると
『苦しんでおられるわりにはお元気ですが?』
ジュリアは開き直り
『絶品の悪女を娶るなんて変わり者だと思ってたけど本当ね?』
ジュリアの反撃を相手にすること無く、ヨハネスの到着を待つジルベルトに
『来ないわよ?ヨハンは。今頃になってかつての婚約者に未練が出てきたのよ。エミリア様1人で迎えに行けばヨハンはチャンスとばかりに狼になるかもね?』
下世話な会話と下世話な笑いにジルベルトは吐き気がした。
『何とも面白い発想だ。同じ王族として感服するよ。』
嫌味をぶっ込んだジルベルトにジュリアは事もあろうか後ろから飛び蹴りをかましたのである。大きなお腹を右手で支えながらの飛び蹴りにジルベルトは体勢を崩すとすぐに衛兵がジュリアを取り押さえた。
『何よ!偉そうに!』
声を上げる醜態に飛んで来たハロルドはジルベルトに
『何?これ。』
まるで汚物を見るような眼差しを向けた。
ジルベルトはハロルドの登場に目を見開くと
『お前!監視は?』
ハロルドは首を回しながら
『ケイダンが居るから大丈夫だって。もうすぐこちらに来るから。ってかどうしたの?妃殿下が衛兵に捕らえられるって前代未聞だけど?』
呆れた眼差しでジュリアを見るもジュリアは今度はハロルドに目を輝かせて
『助けて下さい!』
大きな瞳をに涙をためて首を傾げてみせた。
…。
ハロルドは後ろのジルベルトに視線を送ると2人で苦笑いをしながら首を振った。
…何で?何でこの国の男には効かないの?
ジュリアの思惑を2人は情けなさげ見つめていた。
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