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ヨハネスからの返し
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エミリアとヨハネスが懐かしく時間を過ごしているとマドリン騎士団が到着したとの知らせが届けられた。驚くエミリアにヨハネスはにこやかに笑いながら
『では案内してくれる?』
エミリアは騎士団の待つ広間へヨハネスを案内すると
『お兄様!』
騎士団を率いているのはエミリアの兄であるマグヌスであった。
『ご無沙汰しております』
マグヌスは礼を取ると頭を垂れた。
…お兄様らしいわ(笑)
エミリアはフッと笑うとマグヌスはヨハネスに耳打ちし後ろに控えた。
『エミリア、我が国の騎士団はこれからジルベルト殿らが向かった公爵領に向かわせる。その許可を!』
エミリアは驚き目を見開くとマグヌスに視線を送る。マグヌスは懐かしい笑顔でエミリアに頷いた。
『我が国の騎士団もよろしいですか?』
ヨハネスは当然というふうに頷き、騎士団は早々に王宮を出立した。
残されたはエミリアとマグヌス、そしてヨハネスである。ヨハネスは更に
『エミリア、申し訳ない。もう一つ頼みがある。』
エミリアは恐る恐る耳を傾けると
『この地下牢に居るハロルドの友とやらに会わせてはくれぬか?』
流石のエミリアでも躊躇する。他国のそれも王太子を自国の地下牢に行かせる訳にはいかない。それも王太子妃である自身の元婚約者。非ぬ噂が立つやもしれぬ。
エミリアはヨハネスを注意深く凝視すると、エミリアの目に映るヨハネスはかつて無いほどに威厳を醸し出しこちらを真っ直ぐに見据えている。
『君に迷惑は掛けない。』
自身の迷惑を気にしている訳ではないエミリアは走馬燈のようにヨハネスとの歴史が頭に巡った。クズだらけのヨハネスしか巡らない…。なのに何故か断われない…。
エミリアは意を決して扉の外に控える騎士に声を掛けヨハネスを託した。
残された兄妹は静かにソファに腰を下ろす。
心配そうなエミリアを案じたのかマグヌスは
『エミリア、我が主を信じてくれ。大丈夫だから。』
エミリアはただ頷くしか出来なかった。
『お兄様、殿下は本当は何をしに、ここにいらしたのですか?』
マグヌスはニコリと微笑むと
『殿下にも心が芽生えたのだ。お前の祖国は盤石なものになろうぞ。』
嬉しそうに語るマグヌスの姿にエミリアはやっと平常心を取り戻したのである。
小一時間程してヨハネスが戻って来ると、兄妹はおもむろにソファから立ち上がるとヨハネスを凝視する。
ヨハネスは黙って頷くとエミリアに謝意を述べた。マグヌスとて妹が可愛い。ヨハネスの動向1つで危うくなるのは妹である。エミリア以上に安堵したマグヌスは珍しくソファに沈み込むと大きな息を吐いた。
ヨハネスは窓から外を眺めながら
『直に皆、戻ってくる…』
ガラスに映るヨハネスは穏やかに微笑んでいた。
『では案内してくれる?』
エミリアは騎士団の待つ広間へヨハネスを案内すると
『お兄様!』
騎士団を率いているのはエミリアの兄であるマグヌスであった。
『ご無沙汰しております』
マグヌスは礼を取ると頭を垂れた。
…お兄様らしいわ(笑)
エミリアはフッと笑うとマグヌスはヨハネスに耳打ちし後ろに控えた。
『エミリア、我が国の騎士団はこれからジルベルト殿らが向かった公爵領に向かわせる。その許可を!』
エミリアは驚き目を見開くとマグヌスに視線を送る。マグヌスは懐かしい笑顔でエミリアに頷いた。
『我が国の騎士団もよろしいですか?』
ヨハネスは当然というふうに頷き、騎士団は早々に王宮を出立した。
残されたはエミリアとマグヌス、そしてヨハネスである。ヨハネスは更に
『エミリア、申し訳ない。もう一つ頼みがある。』
エミリアは恐る恐る耳を傾けると
『この地下牢に居るハロルドの友とやらに会わせてはくれぬか?』
流石のエミリアでも躊躇する。他国のそれも王太子を自国の地下牢に行かせる訳にはいかない。それも王太子妃である自身の元婚約者。非ぬ噂が立つやもしれぬ。
エミリアはヨハネスを注意深く凝視すると、エミリアの目に映るヨハネスはかつて無いほどに威厳を醸し出しこちらを真っ直ぐに見据えている。
『君に迷惑は掛けない。』
自身の迷惑を気にしている訳ではないエミリアは走馬燈のようにヨハネスとの歴史が頭に巡った。クズだらけのヨハネスしか巡らない…。なのに何故か断われない…。
エミリアは意を決して扉の外に控える騎士に声を掛けヨハネスを託した。
残された兄妹は静かにソファに腰を下ろす。
心配そうなエミリアを案じたのかマグヌスは
『エミリア、我が主を信じてくれ。大丈夫だから。』
エミリアはただ頷くしか出来なかった。
『お兄様、殿下は本当は何をしに、ここにいらしたのですか?』
マグヌスはニコリと微笑むと
『殿下にも心が芽生えたのだ。お前の祖国は盤石なものになろうぞ。』
嬉しそうに語るマグヌスの姿にエミリアはやっと平常心を取り戻したのである。
小一時間程してヨハネスが戻って来ると、兄妹はおもむろにソファから立ち上がるとヨハネスを凝視する。
ヨハネスは黙って頷くとエミリアに謝意を述べた。マグヌスとて妹が可愛い。ヨハネスの動向1つで危うくなるのは妹である。エミリア以上に安堵したマグヌスは珍しくソファに沈み込むと大きな息を吐いた。
ヨハネスは窓から外を眺めながら
『直に皆、戻ってくる…』
ガラスに映るヨハネスは穏やかに微笑んでいた。
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