竜と絵描きは世界で一番仲が悪い

mitsuo

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1章

たてがみの竜・リオン

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 ぬけるような青空に、鳥の鳴き声に似たかん高い笛の音が響いた。次の瞬間にはアダラの森に白い風が輪を描くように広がり、すぐに緑の中にとけていった。
 風の出どころは、森のただ中にぽつんとある大きな庭。そこから五体の竜が、笛の音と同時にいっせいに飛び立っていったせいだった。
 …いや、ちがう。短いしばでおおわれた庭の上には、その一体がまだ残っていた。ゆったりと目をとじ、鼻先をやや上に向け、いかにもすました感じですわりこんでいる。小春びよりのおだやかな風が、長い首をつつむ金色のたてがみを軽やかに舞いあげる。
 その隣では人間の少女が一人、口をぽかんとあけたまぬけな顔で空を見あげていた。
 少女の名前はアイ・メーシェル。この学舎に通っている一二歳の学生である。
 そしてアイの横でくつろいでいる、たてがみを持つ竜の名前はリオンという。彼は「遣竜使を育てる」という学舎の目的のために竜の国からやってきた「竜の大使」の一体だ。
 四体の竜と四人のクラスメートが飛びさった空はもう、もとのおだやかさを取り戻していた。今日は快晴。一年のほとんどが雲におおわれているジア・フラード山脈をのぞけば、まっ青な空がどこまでも広がっている。
 あの「まっ青」を白いキャンバスの上に描くには、どうすればいいだろう?じつはアイの頭の中はもう、そのことでいっぱいだった。
 まず浮かぶのはあざやかなターコイズの青。そこに少しのコバルトをまぜれば、もっとこの空の色に近づくだろう。
 でも、それだけではまだたりない。アイが見あげるこの空からは冬の寒さから開放された空気のやわらかさとか、いっせいに力をとり戻した命の喜びさえ伝わってくる。それはどんな青を選び、どう筆を動かせば表現できるのか、今のアイには想像さえできなかった。
 だからこんな空をおつくりになった神様は、世界で一番すてきな芸術家でもあるのかもしれない…そう思ったら、優しい日ざしにてらされたアイの口もふっとほころんだ。
「どうしたのです?アイ・メーシェル」
 突然、後ろから冷たい声がひびいた。とたんにアイの顔はこおりつき、心は真冬に引き戻される。
 おそるおそるふり返ったアイの目の前には、女の人が立っていた。
「ミューイ先生…」
 学舎の教官であるミューイは眼鏡の奥の緑色の瞳を細くして、アイをきつくにらみつけていた。首にぶらさがっている三日月型の土笛は、さっき校舎の望楼で吹いたものだ。
「ずい分とおくつろぎね。まわりに誰もいないことに気がついてないのかしら?」
「ちがうんです。だって、リオンが…」
「リオンがなんです?まさか、話を聞いてくれないとでも言うつもりですか?」
 ミューイはますます目つきをするどくさせて、アイの話をさえぎった。
「パートナーである竜と意思をかよいあわせることは、遣竜使にとってもっとも基本的で大切な能力です。それができないというのであれば、この学舎の生徒としては失格ですね」
 アイがうつむいて黙りこむ。それでも、ミューイの口はようしゃをしなかった。
「もう一度課題を言います。今すぐリオンと一緒にバルム山へ行き、ジド鉱石のかけらを取ってきなさい。それができなければ、すぐに退学の手続きをとってもらいます」
「退学?そんなあ!」
 ミューイはアイの叫びを無視すると、すぐに背中を向けてその場を去っていった。
 とり残されると、ますます不安が大きくなっていく。アイはその気持ちから逃げるように、自分の服の裏にあるポケットに手を入れた。
 このポケットは学舎に入学したアイのため、母親のシェイラがおまじないのししゅうと一緒にピンクの糸でぬいつけてくれたものだ。大事にしているお守りを、いつでも持っていられるように…と。
 指先をひやりとかたい感触がつたう。すると頭の中がすっとして、不思議とおだやかな気分になった。「大丈夫だよ」と、父親のなつかしい声が聞こえてきたようだった。
 気分を切りかえたアイはポケットから手を出し、くるりと体の向きを変える。目の前にはあいかわらずのポーズで座っているリオンがいる。
「リオンお願い、私の言うことを聞いて!私をバルム山まで連れて行って!」
 今までにないほど声を強めてお願いしても、リオンはぴくりとも動かない。
 アイはこみあげる感情をぐっとおさえ、むりやり笑顔をつくってもう一度よびかけた。
「リオン…君、お願い聞いてもらえないかなあ?」
 さっきよりも言葉をていねいにしてみると、リオンがとじていた目をうっすらと開けた。
 …が、またすぐにとじてしまう。アイは心の中で「落ちつけ私」「怒ったら終わり」と何度もくり返して、さらに挑戦を続けた。
「リ、リオン…様、なにとぞお願いもうしあげます。翼を持たないあわれな私めを、どうかバルム山までつれて行ってくださいませ」
 震える声でたのむと、リオンが大きく目をひらいた。今度はうまくいったらしい。
 まぶたの奥から現れたまっ赤な瞳が、太陽の光をあびてまぶしくきらめく。それは何度も見ているアイでも、思わず目をうばわれてしまうほどの美しさだった。
 立ちあがったリオンはすぐに翼を開き、大きくふりおろした。
 はげしい風に目をとじたアイの両肩に、強い衝撃がはしる。体を乱暴に持ちあげられるのがわかった。
 次に目を開けた時には、学舎の庭が手のひらにおさまりそうな大きさになっていた。
 自分のおかれている状況に気がついて、アイはぞっとする。今のアイはリオンの後ろ足に肩をつかまれて、つまり宙ぶらりんの状態で空を飛んでいたのだ。
「ちょっと!こんな怖いのじゃなくて、ちゃんとした方法で連れていってよ!」
 大声を出してうったえたが、リオンの反応はない。風の音で聞こえていないのか、それともわざと聞こえていないフリをしているのだろうか…。
 飛んでいるリオンはまるで、大きな翼に風をまとっているかのようだった。一つはばたくたびにぐんと速度をあがり、足もとのアダラの森が緑色の線になって流れていく。
 先に出発した竜の後姿を次々にとらえ、かと思うとあっという間に追いこしてしまう。本気を出したリオンの力に驚くアイだったけど、今はそれよりもちゃんとベルトで結ばれているクラスメートたちがうらやましかった。
 先頭だったハナマとジェロイのコンビを抜いた時には「世界の果て」の意味を持つジア・フラード山脈が、まさに世界をさえぎる壁のようにせまっていた。ここまで来れば、目的地のバルム山は目の前だ。だけどリオンはそこで、アイの思いもよらない行動に出た。 
 このあとは山の中腹におり立って、ジド鉱石のかけらを探すはずだった。だけどリオンはそのすれすれで大きく体をかたむけて、一八〇度方向を変えてしまう。びっくりしたアイの横を、きょとんとした顔のハナマがすれちがっていった。
「リオン!なにやってるの!」
 リオンはアイを無視して、さらに上昇。どんどん寒くなり、空気がうすくなってくる。
 ぼんやりしてくる意識の中で、アイは確信した。リオンは最初から自分に協力するつもりなんてなかったんだと。つまりアイはリオンにからかわれていたのだ。
「いい加減にしてよ!ねえっ、はやくおろしなさい!」 
 その言葉はしっかりと届いたらしい。リオンは「そうか」とでも言わんばかりに体をひるがえして下を向き、そのまま翼をとじてしまった。
 「へっ?」と気の抜けた声を出したのを最後に、アイとリオンはまっさかさまに落ちていった。
 空気のかたまりがどおっと体におしよせてくる。絶対にはなされないように、アイは爪を持つ手に力をこめた。
 その感触は、服の中のお守りとまったく同じ。だけどこみあげる感情は、さっきとは正反対だった。
 針のようにとがったアダラ杉の先がみるみる目の前にせまってくる。がまんができなくなったアイは、心の底からわき出してくる思いを叫んだ。
「このバカ竜ーっ!アンタなんてっ…本当に大っきらいいいいい!」

 時はアロウル八年。この暦は同時に、アイたちの住むクーザという大陸が一つの国になって八年がたったことを意味している。いさかいをくり返していた東国と西国が同じ歴史を歩むことになり、新しい暦の名前に平和という意味の「アロウル」が選ばれたのだ。
 戦争とはちがう形で国を豊かにしていく方法を探すため、かつて西国の首都だったコルドワには新しい学問をおさめる学校が次々とつくられていった。校舎こそアダラの森にあるものの、アイの通う遣竜使の学舎もそんな理由で生まれた新しい学校の一つだった。
 長い間伝説の存在といわれていた竜の実在が認められてから、まだ一〇年も過ぎていない。それまで竜といえばある土地では「神のつかい」と呼ばれ、またある土地では「悪魔の化身」と呼ばれていたりと、人間にとってどういう存在なのかつかめていなかった。遣竜使とはそんな竜たちと人間が良好な環境をきずいていくために考え出された、二つの存在の橋わたしの役割をになう職業だった。
 アロウル二年に学舎が開かれて、すでに一〇人以上が学舎を卒業している。だけど実際にジア・フラード山脈の向こうにある竜の国へ行ったものは一人もいない。今も学舎の生徒たちは誰も知らない竜の世界へ行くことを夢見て、勉強や実技にはげんでいるのだった。
 ただ一人、アイをのぞいては。

 青空からそそがれる日ざしがあたたかく、優しく髪をなでていくそよ風も気持ちいい。そんなふうに思えるのは、生きていることを実感しているからだろう。
 地獄のアクロバット飛行からなんとか生還したアイは、庭のすみにあるベンチにこしをおろしてぐったりしていた。高い所から急降下したせいで、まだ頭がクラクラする。
「すごかったよねリオン君。あんなに遅れてスタートしたのに、すぐ一番になってさ」 
 となりに座るハナマが無邪気に言うと、アイは「それがなによ!」と声をはりあげた。
「でも、よかったじゃん。先生だって退学の話は取り消してくださったんでしょう?『初めてリオンと飛ぶことができたんだし、ひとまずはよしとしましょう』って言って」
「『簡単に退学にすると言いふらされて、悪いイメージが広がってはかないませんから』なんて付けくわえてね。それに飛んでる間だって、何度も落ちそうになったんだから!」
 アイはそう言って、庭のまん中でくつろいでいるリオンをにらみつけた。もしも自分が退学になったりついらくしてアダラ杉に引っかかったりしていても、あいつは同じようにのんびりしていただろう。その姿を想像したら、ますます腹がたってきた。
「本当に大変なんだね…ジェロイは素直に頼みを聞いてくれるから、私は助かってるけど」
「それはハナマが優しいし、ジェロイのことをちゃんと分かっているからだよ。でも、リオンにも少しくらいはジェロイみたいな優しさがあったらいいんだけどなあ」
 アイは大きなため息をつき、がっくりとうなだれた。そんなアイを見ているうちに気の毒になってきたのか、ハナマは少し考えこんだあとでアイに話しかけた。
「だったら、一度パートナーをかわってみる?ジェロイならアイの頼みも聞いてくれるはずだし、先生にもアイがだめなわけじゃないって証明できるかもしれないよ」
 ハナマの言葉を聞いたアイは、彼女の優しさに感激した。
 一度パートナーに選んだ竜とは修了試験の課題をクリアするまで、ずっとコンビを組むのが普通だ。そうやって竜と人間がお互いを理解し、絆を深めていくことも遣竜使になるために大切だと考えられているからだった。
 そしてハナマとジェロイは、その「大切」が本当であることを証明しているようなコンビだった。ともに優しい性格である一人と一体はどのコンビよりも仲が良い。ジェロイはハナマが立派な遣竜使になれるようにがんばっているし、ハナマもそんなジェロイに感謝することを忘れず、いつもいたわっている。休み時間には自主トレーニングまでやっているし、さっきの課題でハナマたちが一番先頭を飛んでいたのは当然ともいえる結果だった。
 だから一度だけとはいえ、ハナマがジェロイ以外の竜とコンビを組むのはすごく不安にちがいない。しかもその相手が、パートナーをとんでもない目にあわせるリオンだったらなおさらだ。ハナマの心の深さに、アイは涙が出そうになった。
「ありがとう。でも、大丈夫だよ」
 それでもアイは、迷うことなく彼女の提案をことわった。
「リオンのことは確かに大嫌い。でも、私のパートナーはリオンじゃないといけないの」 
 アイがあまりにしんけんな目をして言ったので、ハナマは不思議そうに目をぱちくりさせた。
 その時だ。アイの耳に、こっちへ近づく足音が聞こえてきた。
 ふり返ると、二人の後ろに男の人がいた。背は高く、短い髪とほほ笑む顔がさわやかだ。
 一体誰なんだろう?学舎の人じゃないはずだし、トトラスさんがコルドワからつれてきた人なのかな…なんて考えていると、隣のハナマが急に立ちあがった。
「ごめん!約束してたのに、すっかり待たせちゃったね」
「気にしなくていいよ。アイも元気そうでよかった」
 ハナマとやけに親しく話すこの男の人は、どうやらアイのことも知っているらしい。アイはますます不思議に思ったけれど、心配してくれたことに対して頭をさげる。
「ごめんねアイ。私たち、これから自主練に行くことになってたの」
「えっ、自主練?」
「そうなんだ。本当にごめん」
 ハナマはそう言って謝ると、男の人と並んで歩き出した。ぽかんとしながら見送るアイの耳に、二人の会話が聞こえてくる。
「残ってる時間で行けるとしたら、ラオ川くらいだよね」
「そうなるね。でも、次の授業に間に合うかな?」
「大丈夫、ジェロイの速さだったらぜったい間に合うって!」 
「…ジェロイ?」
 アイが思わずハナマの言葉をくり返した、その直後。男の人の背中から大きな翼がはえてきた。
 それからはあっという間だった。驚いて立ちつくすアイの前で、彼の姿はみるみるうちに竜へと変わっていったのだ。
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